【フリリク】病み気味紀平とD 何度やっても慣れない。 それは、今に始まったことではない。 指先一本動かすことすら億劫になるほとの脱力感。 散々紀平さんに嵌められ、無理矢理ぐっぽりと拡張されたケツの穴から溢れるどろどろとした液体。 満たされたのは、腹の中だけだろうか。 一旦中に挿入っていた性器が引き抜かれ、開いたそこからどぷりと大量の白濁が溢れ出す。 その熱に、じんわりと視界が滲む。 「っふ、ぅ…っ」 「…泣かないでよ。ごめんね、ちょっと乱暴し過ぎた。反省します」 ごめん、ともう一回頭下げる紀平さん。 一回射精して落ち着いたのか、先程よりもいくらか柔らかくなった雰囲気に、ほっと全身の緊張が取れる。 「きひらさ…」 「そうだよね、俺ばっかり良かったらダメだよね」 よかった、機嫌が治ったみたいだ。 そう、安堵しかけた矢先のことだった。 「へ?」 伸びてきた手に肩を掴まれ、そのまま抱き寄せられる。 そして、抱擁するように首筋に顔を埋めてくる紀平さん。 ふわりと香水の甘い匂いがして、胸が高鳴る。 「ちょっ、あ、あの…」 いきなり優しく抱き締められ、俺下丸出しだし汚れてるしこんなに近付いたら紀平さんの服まで汚してしまうってかなんか下半身に当たるんですけど!と一人どうしたら良いのかわからずがっちがちに緊張していたとき、首筋に生暖かい吐息がかかり、ぞくっと全身が震えた。 やばい、心臓が、心臓の音が漏れる。 静まれ静まれと念仏を唱えながら「き、きひらさん」とやんわりと体を引き離そうとしたとき。 ぬるりとしたなにかが首筋に触れる。 舌だ。 血管をなぞるように這わされる熱く濡れたそれにびくっと目を見開く。 「な、なに、やって」 ふるふると震える全身。 身動ぎ、慌てて紀平さんの胸を押し返そうとしたとき、もう片方の空いた手がシャツの上から胸を撫でてくる。 薄い生地の上からピンポイントで乳首をぎゅっと抓られれば、堪らず「んっ」と声を漏らしそうになった。 そして、俺はそこで気付いた。 まさか、まだ開放してくれないのか、と。 「ぁ、や、そこは…っ」 「んー?なに?かなたん好きだよね、乳首弄られんの」 加えられる刺激によって固く凝ったそこをくにくにと押されれば、じぐじぐと胸の奥が熱くなって、自然と腰が揺れる。 好きなわけがない。 そう言いたいのに、股がもぞもぞして、声を噛み殺すのが精一杯で。 唇を噛んで首を横に振り、何とか否定する俺に、くすくすと笑う紀平さんは乳首をぐっと押し潰し、そして思いっきり摘み上げた。 「っ、ひ、ぁあっ!」 頭から爪先にかけて走る甘い刺激に目の前が真っ白になって、悲鳴に似た声が漏れた。 咄嗟に目の前の紀平さんをぎゅうって抱きしめれば、少しだけ微笑んで紀平さんは俺の下腹部に手を伸ばし、そして服の裾から覗く勃起したそれに触れる。 真っ赤に充血したそこは先端から溢れる先走りでどろどろに汚れ、少し紀平さんが触っただけでもぐちゃりと淫猥な音を響かせた。 「ほら、ぎゅーってしただけでこんなに濡れてんじゃん」 「っぁ、うそ、ちが…っ俺、おれ…っそんな…ぁ…っ!」 「嘘じゃないって。ほら、自分の目で見てみなよ。すっごい勃ってる」 ここなんてお漏らしみたいでさ。 そう笑う紀平さんに全身の血液が顔に集まるのがわかった。 |