【フリリク】病み気味紀平とC 腰に回された大きな手。 指で慣らされ、既に受け容れる準備が出来ているそこは少しでも体重を掛けただけで安易に宛てがわれた性器を呑み込むことはできる状態だった。 それをわかっててだろう。 紀平さんは俺の腰を掴むと、そのまま自分の下腹部に跨がせるように腰に落とさせてくる。 瞬間、ずぷっと根本まで一気に体内に異物が入り込んだ。 「ぁあっ!」 視界が白く点灯し、ローション濡れの内壁を擦り上げられ全身の筋肉が凝縮する。 慣らされたそこは痛みすらないが、流石に指と比べ物にならないほどの質量、衝撃に 素面でいられるほど鍛えられていない俺は腹の中の抉るような圧迫感に口をパクパクと開閉させた。 次の瞬間、僅かに腰が浮いたと思いきや勢いよく下から突き上げられ、開いた口から自分のものとは思えないような甘い悲鳴が漏れる。 強引に中を擦られればひゅっと喉が鳴り、体の芯が蕩けそうなほどの快感に背筋がぞくぞくと震えた。 「っは、ぁ、や、きひらさ、うそ、待って、」 「ごめんねー、手がさぁ、ほら、滑っちゃって」 笑いながら、逃げようとする俺の腰を掴まえ、更に腰を深く落とされ、奥をぐりぐりと先端で刺激されれば、逃げることのできない快感に頭が真っ白になる。 回された手が、優しく腰を撫でた。 「っ、…奥までズッポリ入っちゃった」 耳元で囁かれる甘い声にぴりぴりと鼓膜が痺れ、自分でもわけがわからないくらいなにも考えられなくなる。 わざとしたくせに、優しくしてって言ったのに。 言いたい文句は沢山あったのに、乱暴に突き上げられれば開いた口からは肺に溜まった空気が喘ぎ声になって溢れた。 「っう、ふ…っく、ぁ…っ!」 やばい、やばい、どうしよう、怖い、怖いのに。 再度視界が潤み始め、泣き顔を見られたくなくて俯いた俺はそのまま紀平さんの背中にしがみつけば、優しく背中を抱き締められる。 密着する上半身。 流れ込んでくる紀平さんの体温に安心しかけた矢先だった。 腰を掴まれ挿入された状態のまま、ソファーの背もたれに押し倒される。 大きく動く視界。 覆い被さってくる紀平さんに見下され、息が止まりそうになった。 「ひ、ぁっ、あっ、も、やっ」 「嫌?」 「…や、じゃないですけど…っ、ぅそ、ちょ、ぁ、っだめ、息が、死ぬっ、も、ゆっくり…っ!」 対面座位に比べて受け入れやすい体勢になったお陰か、激しさを増すピストンに耐えられず、ぎゅうっと紀平さんの腕を掴み懇願すれば、はぁ、と色っぽく息を吐きだした紀平さんは困ったように笑う。 腰を打ち付けられる度に体内に流し込まれたローションが飛び散り、下腹部を汚した。 それ以上に、更に奥へと流れ込んでくるローションに腰が疼いて、出し抜きの度に擦り上げられ、射精したばかりで萎えかけていた性器は再び持ち上がり始める。 既に精液でどろどろに汚れている性器を握り込んだ紀平さんは自らの唇を舐めた。 「あー…っと、なんだっけ?ゆっくり?ごめん、ちょっと無理かな…うん、取り敢えず中で出させて」 いつもと変わらない、だけどどこか切羽詰まったような声だった。 バカになっていた俺の頭ほ一瞬その言葉の意味を理解できず、「えっ?」と疑問符を頭上に浮かべる。 その矢先だった。 逃げることもできず、震えていた腰を抱き寄せられ、根本まで深く挿入された時、体内に埋め込まれた性器がびくっと痙攣し、次の瞬間、大量の熱が腹を満たしていく。 「は、ぁあっ、や、だ、んぁあ…っ!」 無意識の内に紀平さんの腰に回していた両足は爪先までぴんと伸び、注がれる精液が体内でローションと混ざり合い、その感触に目の前が真っ白になった。 続けざまに勃起した性器から精液が飛び出した。 はぁはぁと犬みたいに舌を出して喘ぐ俺。 腹ん中、射精したばかりの紀平さんのが再度大きくなり始めているのを感じ、泣きそうになる。 |