店内に響いていることを忘れさせるくらい耳馴染みが良く、それでいてお洒落なジャズミュージックと、下を走る車のブレーキランプや聳えるビルの明かりを惜しみなく曝け出しているガラス張りの窓。角にすっぽりと収まる形で置かれた正方形に近いテーブルの上では火の灯る赤いキャンドルが如何にもムーディな雰囲気を醸し出している。恐らく、特別な関係にある2人が向かい合って談笑しながら食べるのを前提として設計されたであろうその席に座るのは、現在特筆すべき何かに当たらない私と五条くんなのだから経営者からすれば傍迷惑なのかもしれない。





「歌姫の方では大体の目星は付いたみたいなんだ……消去法でね」
「……そっか」





ソフトドリンクの入ったグラスを回しながら彼は言う。その言い回しをから察するのは"向こう"に該当者が見つかった、ということだろう。思わず少し視線を下げて息を吐き出した。私もよく知る彼らの中に裏切り者が居たなんて考えたくなかった。


……今日は、仕事終わりに彼から声を掛けられたのが始まりだった。折角だからこの後ご飯でも行かないかという誘いに、別段用事もなかったので受け入れようとしたけれどその返事をする前に「飲み会の事でちょっとね」と付け足された言葉に少し息を呑み込む。これは彼と私達との間で決まった暗号の一種で、高専に存在しているであろう内通者に知られないためのカモフラージュのようなものだ。恐らく歌姫先輩か五条くんの方で何か動きが見られたのだろう。ほんのりと緊張感を漂わせた私だったが、彼はそれを見て少し困ったようにあんまり身構えないでね、と優しく肩を叩いてくれた。……きっと固い顔をしていたんだろうなと自覚しつつ、改めて了承すると、五条くんは良いお店用意しとくねと戯けて笑った。




……その結果がまさか、こんな見るからに高級そうなレストランだとは思わなかったが。近くに座る小綺麗な格好で手を握りあうカップルと比べると、黒づくめな私達は明らかに浮いた存在だ。五条くん曰く"敷居が高い方が安全でしょ?"ということらしいけれど……一理あるとは言え、それを素直に肯定するにはあまりにも私にとってはハードルの高い空間であることに違いは無い。小鳥たちが語り合うかのような囁き声で顔を寄せる周りの男女と私達とでは話す内容にはきっと天と地ほど差があるのだろう。それが何処か虚しく感じた。





「捺の方は?」
「……私が見ている限りでは補助監督とか職員さんには怪しい人は居なかった。もっと"上"かもしれない」
「そうだね僕もそう思ってる。こっちも特に収穫ナシ……嬉しいことにね」





肩を竦めつつ、ウェイターが運んできた料理にありがとうと手を挙げた彼の声に同意するように頷いた。東京サイドの私達にとって少なくとも生徒を疑わなくて済むのはこれ以上無いくらいに嬉しいことだ。だけどそれはその分歌姫先輩への負担が大きいことも意味していて喜ぶに喜べないのが素直な感想である。きっと先輩も五条くんも生徒をそんな目で見るのは辛いだろう。どうしようもない歯痒さにテーブルの下でぎゅっと握り拳を作った。色とりどりの料理が並んだシミ一つ無いテーブルクロスと今の私の心情は乖離している。無意識に息を吐き出した。





「捺は肉料理と魚、どっちが好き?」
「え?……えーと、お肉かな……?」
「いいね、僕も肉の方が好きだよ食べ応えもあって」
「……五条くんはデザートの方が楽しみかと思ってた」
「そりゃ勿論!でもステーキとかも悪く無いね。あぁ、でも寿司もいいよなぁ」





楽しそうに回想しながらも目の前に置かれたサーロインを器用に口元に運び、頬張りながら気持ちよく平らげていく五条くんはなんだか虎杖くん達と同じくらいの年齢の男の子に見える。体が大きい分昔から彼もよく食べる方だけど、案外こういった高いお店以外にもジャンクフードや屋台のラーメンも好きみたいで任務終わりに皆で何度も食べた思い出がある。現代でもそうだ。学期の初めなんかは1年生みんなを連れて夜ご飯を外食していたのも見かけたし、今では五条くんを除いた3人だけの任務でも、野薔薇ちゃんや虎杖くんに「帰りは近くのご飯屋さんの前で下ろして欲しい」と頼まれる事もしばしば。大抵巻き込まれた伏黒くんがすみませんと謝りながら降りていく背中を眺めるのが私は好きだった。五条くんの精神がこんな所にも受け継がれているんだなぁと感心しつつ彼等が店の扉を潜るまで見送って、そこから1人で高専まで車を飛ばす時間が何となく特別なものに感じる事がある。なんだか彼らの青春をお裾分けされている気分で、そんな日は仕事を終えるのに爽快感すら感じられた。





「……捺、いい顔してる」
「へ?」
「そっちのが可愛いよ。……だからあんまり考え過ぎないの」





分かった?と首を傾げて片眉を持ち上げた彼は薄い微笑みを浮かべた。その視線に私を案じる優しさがある事は重々伝わってくる。ごめん、と反射的に口にしようとした声を寸前で飲み込んで「……ありがとう」と言い換えると、五条くんはもっと嬉しそうに頷いて、いいんだよ、と穏やかな調子で答えた。難しい話は終わりだと言わんばかりに手に持っていたフォークを下ろした彼は、大袈裟な仕草で少し水面が下がったグラスを持って私の方へと傾ける。それがどんな意味を示しているのか察して、私もワインの入ったそれを手に持って真似るように傾け、カチン、と控えめな音を鳴らした。乾杯、と少し遅くなった音頭を掛けながらノンアルコールの液体を喉に通した彼に倣い、私もゆっくりと芳醇な赤を口の中へと含んでいく。フルーティな香りが鼻に抜けて、上品な味わいがじんわりの胃の奥にまで染み渡る。お酒特有のほんのりと体に熱が走るような感覚に軽く息を吐き出した私に目の前の彼が柔らかく目を細めたのが見えた。





「何か、ついてる?」
「……可愛い顔以外何も?」
「……五条くんそれノンアルだよね?」
「勿論。入ってたら僕こんなに冷静じゃ無いからね」





くすり、と形の良い唇を緩めた彼はテーブルの上に置いていた私の左手をそっと捕まえて自分の方に数センチ引き寄せると、手首を下に付けたまま指先を潜り込ませて私の指としっかりと絡めるようにして手を繋いだ。さっき見かけたカップルのような行為にじんわりと恥ずかしさが込み上げて、ちらり、と彼を見つめたけれど五条くんの視線は繋がったお互いの手に向けられている。パタパタ、と遊ぶように私の手の甲を指先でノックしたり、する、と焦ったく撫でたり、楽しそうに行為を続ける彼は頬を何の威厳もなく緩め切っていた。……なんだか、幸せそうだ。私が見てもそう感じる表情に心の奥が擽られるのを感じる。恥と呼ぶには優しすぎる不思議な感情に、私は既に絆されているのだ。アルコールが巡回して自らの指先まで到達したかのように熱を持つ自覚があるけれど、それが私の物なのか彼の物なのか分からないくらいにお互いの体温が伝導している。そしてまた心臓へと血液が戻っていき、全身を暖かくさせていくのを正に肌で感じながら私達は静かな触れ合いを続けた。興味と好奇心を込めて私が一度ぱたり、と彼の白い手にトントン、触れると、五条くんの動きが一時的に止まってから、彼の指がお返しだ、と分かりやすく歓喜するように動き回る。ぎゅ、と握られる力も強くなり、まるで頭を撫でられた時の犬のしっぽみたいだと思って、私の口からも堪えきれなった笑みがぽろり、と零れた。まるでこんなの、





「……デートしてるみたい」
「……僕はとっくにそのつもりだけどね。じゃないとこんな席取らないよ」
「そっ、かぁ」





五条くんは、相変わらず私の答えを待ってくれている。今も傷付くなぁなんて言いつつも、それを本気で咎めはしない。その優しさが嬉しくもあり、少し申し訳なくも感じる。私が煮え切らないのが全てだというのに彼は急かさずに前と変わらずこうして話をしてくれていた。五条くんが私に感じてくれている気持ちが勘違いや嘘ではない事を、ちゃんと理解している。彼は今はそれで良いと笑ってくれた。どうせなら良い返事を聞きたいから悩むだけ悩んでくれたら良いと受け入れてくれた。あの日からもうひと月ほど経ったけれど、未だに私は彼の想いに返事できていない。



最近、夢を見た。高専時代の懐かしくて、暖かくて、苦しい夢。溺れるような不思議な圧迫感と水の中で揺蕩うようなふんわりとした心地の中で見た景色はどれもが酷く懐かしくて、愛おしくて、悲しかった。そして、記憶の中の私は数え切れないほど五条くんに助けられていたのだ。……当時は気付かなかった。それが当たり前の日常として存在していた。幼い時の思い出は風化されて少しずつ自分の奥底に沈み込んで忘れてしまう。今になって思い返したその場所に居た彼は、私が思い込み、認識していたよりも人間らしく、不器用で、やさしい人物だった。今の彼は昔より優しいのではなく、“分かりやすく"なっただけで、きっと五条くんの本質は変わっていないんだと思う。……驕りかもしれない。でも、きっと昔から彼は私のことを決して"嫌っていた"訳では無かった。もっと正確に言えば少しずつ好きになってくれたんだと思う。高専に来た当時の自分は良くも悪くも子供で、周りのことなんて見えていなかったし、今までの生き方やしがらみに囚われていた。それが友人に囲まれ、凝り固まったものが雪解けしていくように私の価値観や考え方もあの4年間で大きく変わった。



……五条悟くん。私が人生で出会ってきた人の中で1番強くて、怖くて、綺麗で、私と目を合わせようとしてくれた人。多くの影響を与えられた人。憧れた、人。彼に持つイメージは一言で言い表せないくらい莫大な量を私の中に占めている。……それでも、足りない。私はまだ彼について知らない所が多過ぎる。もっと、五条くんのことを知りたい。こんなにもたくさん彼に助けられたのに、私はそれを少しも返せていないのだから。ならば私に出来る恩返しの第一歩はきっと、彼と目を合わせる事なんだと思う。今度は、私から。






「いやぁ〜美味しかった!最後のケーキも絶品!!」
「苺甘くておいしかったね。値段は気になるけど……」
「真面目だなぁ……僕が誘ったんだから素直に奢られててよ」
「私も大人として返したいの!」






夜の東京は眩しくて賑やかだ。夕ご飯を食べ終わったくらいの時間では少しも眠らずに人の往来も変わることはない。飲み屋やネオン街が煩いくらいにギラギラと輝いて眠らない街のようにも思えた。波に攫われそうな私を心配した彼は店を出てからも変わらずに私の手を握ってすいすいと歩いていくのだから驚きだ。そもそも身長が高いから威圧感があるのかもしれないけれど、モーゼの十戒の如く避けていく人の塊は中々面白い。……不意に五条くんは道を横切るように小さな路地へと足を進めた。ビルの間を通るような小道は小学生くらいの時の冒険心を思い出させる。当たり前だけど道が狭くなるに連れて比例するように人の姿は減っていき、気付けば私と彼ぐらいしか居なくなっていた。周りに立ち並ぶ物よりも一際大きなビルの前で遂に足を止めた彼は私の方へと向き直ると、嫌な予感を感じさせる意地悪そうな顔でニヤリ、と笑う。






「捺、さっきお金返したいって言ったよね?」
「い、言ったけど……」
「僕別にお金は要らないんだよねぇ……その代わりにちょっと付き合ってよ」





何を、と尋ねる前にガッチリと腰を抱かれた私は、まるで狙いを定めるように彼が頂上へと腕を伸ばしているのを見て、背中に冷や汗が流れたのを感じた。先程まで暖かった体温が一瞬で下がっていくような気がする。まさか、と呟いた声が震えて、五条くんは暴れちゃダメだよとだけ忠告するとそのまま宙へと一瞬で"飛び立った"のだ。びゅん、と物凄い風の音が耳元で聞こえて形振り構わず彼の体に腕を回して必死に強くしがみ付く。もはや恐ろし過ぎて悲鳴も出ず、アニメ映画なんかでロマンチックに描かれる空中飛行が確かなフィクションだと理解した。やっとの事で足が地面に触れても尚、膝が震えて腰が抜けそうになるのを支える彼は最早楽しんでいるのを隠さずに喉を鳴らして笑っている。小鹿みたいだと持ち上げられた口角に10年前の彼を思い出してしまったのは仕方ない事だし、私は悪くないはずだ。





「ッひ、ぃ……」
「ックク……そんなに怖かった?」
「怖いよ!高いし、風も強いし!!なんで、こんな……!!!」
「落ち着いて、絶対離さないから大丈夫」
「おちつけなっ……」
「ほら、見て」






私の目に映るのは夜という暗闇をうっすらと明るく染めるほどの人工的な光の数々だった。象られるように縁を輝かせた建物が寄り添い合い、青白い遠近感に満ちるその景色は薄らとヴェールが掛かったようにも見える。何かを意図して作られたわけではないのに、まるで元よりこうなることが決まっていたかのような美しい光景に彼の服を握りしめていた力がふ、と抜けた。赤、青、紫、白……数え切れないほどの色が調和して、一つの芸術作品のように横たわる東京という街の夜景に感嘆の溜息が落ちていく「気に入った?」耳打ちするような低い声に背中が少し震えて、それでも視線が逸らせずにいる。奥に広がる海面に反射して淡く歪んだ光も、星の瞬きみたいに点滅してゆっくりと動いていく自動車も、一分一秒として同じ顔を見せない魅力が、確かにそこに生きている。





「……きれい、」
「でしょ?僕のお気に入り」
「…………よく来るの?」
「たまにね」





思いもよらない言葉が聞こえて思わず彼に目を向ける。そして、覗き込むように交差した瞳に息が止まった。吸い込まれそうなほど深く、鮮明で混じり気のない蒼。目元に掛かった白髪に少し瞼を細くして、風に流すように彼が髪を掻き上げると、その一つ一つが街明かりに照らされてキラキラと宝石みたいに輝いた。背後に何億もの光を背負っても尚、五条くんには圧倒的な存在感がある。私だけを捉える硝子玉みたいな丸っこい球体には神秘が詰め込まれている。勝ち負けではない。この景色を引き立たせるために彼がそこに立ち、彼を引き立たせるために景色が広がっているとさえ錯覚してしまうほど、その美しさは完成されている。



捺、と名前が呼ばれた。長くて厚みのある睫毛が震えて、腰に回された腕に少しだけ力が篭ったのを感じた。吹き付けてくる風で冷えた身体が包み込まれるような熱で纏われて、真剣な眼差しで私を見つめる彼との距離が縮まる。……私が彼の瞳を印象的だと感じる理由はその惹きつけるような青だけが理由ではない。私と彼には簡単には埋まらない身長差がある筈なのに、記憶の中にいる彼はいつも私とそう変わらない位置で視線が交わっている。今だってそうだ。きっと五条くんはいつも、こんな風に大きな体をグッと屈めてくれていたんだ、と、最近になってやっと気付いた。綺麗に整った顔で視界が一杯になる。導かれるように私は、気付けば瞼を下ろしていた。



一瞬だった。柔らかな感触が唇に触れて、すぐに離れていく。味を感じる暇すらない触れ合いに落とされていた影が離れて、私は数回瞬きをした。背筋を伸ばして立つ五条くんの青がぼんやりと揺らいで、ごめん、と口が動く。青褪めているようにも見える力無い、悲しそうで、それでいて寂しそうなその顔には先程までの自信溢れる気配は微塵も感じられない。五条くんは、不安そうだった。そこに後悔が浮かんでいた。それは何処か縋るような目にも見えた。彼は私から体を離そうと腰に回していた腕を浮かせて一歩、後ろに退こうとする。



咄嗟に踏み出した爪先が細いパイプに引っかかってぐらりと揺れた。あっ、と情けない声が溢れる。ついさっきまで体の力が抜け切っていたことをすっかり忘れて傾いていく私に、五条くんは驚愕した様子で大きく目を見開いた。私の体を受け止める為に下げようとしていた足を元に戻し、自らの胸元で抱き締めるように支えた彼。そんな五条くんの筋肉が付いたしなやかな背中に、私は、私の意思で、羽交い締めにするみたいに腕を伸ばした。ぎゅ、と音が聞こえそうなくらいの抱擁に小さく声を溢した五条くんは豆鉄砲を喰らったような表情で此方を唖然と見下ろしている。……捺?と当惑し切った声で呼ばれた名前に、なに?と聞き返すと、五条くんはもっと理解が出来ない、とでも言うように眉を顰めていた。





「なに、って……なんで、」
「……離さないって言ったのは五条くんだもん」
「それは……」





そうだけど、なんて、明らかに動揺した声の彼はとても珍しい。今度は私が覗き込むようにしてその目を見つめる。こんな時でも五条くんの瞳はキラキラしていた。飲み込めていない様子の彼に「……嫌じゃなかったよ」私がそれだけ呟くと、呆然と口を開いて数秒固まってから「……マジ?」と途端に俗っぽく問い直してきた。そう聞かれるとなんだか恥ずかしくて、視線を夜景の方に逸らしながら、こくん、と肯定の気持ちを込めて頷けば、五条くんの顔にほんの少しだけ赤が差し、大きな喉仏がゴクリ、と上下したのが分かった。……私の目に映ったのはそこまでで、一瞬にして押しつけられるように視界が黒一色に染め上げられる。数秒前まで遠慮がちに少しだけ触れていた彼の腕が急に私の体を引き寄せ、抱き込むように強く、強く、回される。息が詰まるほどの抱擁にほとんど押し潰されつつも、五条くんの体に触れた耳からは走って直ぐの状態と大差ないくらいの忙しない心臓の音が聞こえてきて、私まで緊張が込み上げ始める。本当?ほんとに?と何度も何度も確認してくる彼に最早唸り声だけしか返せる気がしないけど、彼はそれでも満足そうにしている。





「……ヤバイ、嬉し過ぎて飛び降りそう」
「……そ、それは、だめ……」
「耐える、超耐える。その代わり……このままで、いい……?」





甘えるような蕩けた声が耳元で響いて脳の奥までをぴりり、と痺れさせる。それを拒否する術など、とうに失った私が首を上下させるのに五条くんはもっと抱き締める力を強めていく。立派に聳えた東京タワーはこんな時でも変わらずに煌々とした光を放ちながらこっちを見ている。真っ赤で柔らかな灯りが優しく空へと放出していくその姿は、素直すぎる彼の愛情表現に焼かれている今の私の気持ちを表すみたいで、居心地悪く、どうにも落ち着かなかった。








見つめる赤



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