聞こえますかこちら本部


昨日の真ちゃん激デレ事件から一夜あけて翌日の今日。

朝一で真ちゃんに昨日のことを話題に出したら死ぬほど嫌そうな顔をされた。そして昨日の反動なのか今朝は一段とツンが凄くて私は死ぬほど悶えた。もう真ちゃんってば可愛いんだから。
ちなみに昨日しめると言っていたとおり、朝練のあと高尾くんは真ちゃんにヘッドロックを喰らっていた。凄く苦しそうだった。ご愁傷様高尾くん。そしてごめんね高尾くん。


「よし。今日は紅白戦をしよう。」

放課後、監督のその一言で、今日の練習メニューに突如紅白戦が加わった。監督はそのまま淡々とチーム分けを発表して、試合をするための準備が進んでいく。皆軽くアップを済ませて試合に出る人達が整列し、そして紅白戦が始まった。
コート上では、宮地先輩と木村先輩と大坪主将を含むゼッケン無しチームと、真ちゃんと高尾くんがいるゼッケン有チームで戦っている。


…おそらく、このタイミングで突然紅白戦をするということは、なにかインターハイに関係があるのだろう。ゴールデンウィークがあけてインターハイまではあと3週間だ。そしてそろそろレギュラーが決定される時期でもある。

「うーん、高尾かなあ。」

手元の紙になにかを書きながら、隣で監督がボソりと呟いた。
それを聞いた私は高尾くんを見る。高尾くんはホークアイと呼ばれる広い視界を持っているらしく、他の選手よりもいい動きをしていた。おまけに毎日一緒にいるおかげか真ちゃんとの連携とも完璧だ。明らかにほかの人よりも力は抜き出ていた。
この様子だと、高尾くんはまだ1年だけどレギュラーに選ばれるかもしれない。


そして一週間後、レギュラーとベンチ入り選手の発表がされた。
そしてレギュラーの時に高尾くんの名前が呼ばれ、その時周りが少しざわっとしたのを聞いて、私はなにかひと波乱起きそうな気がした。


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