ささやかな永遠


勉強会は1週間、毎日が波乱万丈だった。
勉強の調子はむしろ良い。なぜなら赤司という先生がいるからだ。解き方など教えてくれるし、正直先生よりもわかりやすい。今回のテストも問題なく臨めるだろう。

ただ、問題はメンバーだ。
紫原が来た初日から、毎日必ず紫原か緑間が参加してきた。いやなんでだよ。

「ねえ赤司、ここ分からないんだけど、」

「馬鹿め、そんな簡単なものもわからないのか」

「は?」

緑間は謎に私に嫌味飛ばしてくるし、

「2人って前もこんな勉強会したの〜?」

「ああ」

「へえ〜……」

「なんでこっち見んの紫原」

紫原は意味深な視線を飛ばしてくるし。
しかも何故か赤司は楽しそうで、私は常にストレスマックスだった。お前ら黙って勉強しろ。

その中でも、特にテスト前日のストレスが半端なかった。
なんと緑間と紫原がそろったのだ。

部活でも薄々感じていたが、こいつらはあまり相性が良くない。途中でお菓子を食べ出す紫原に緑間がきれたり、緑間のラッキーアイテム(その日はフラフープだった)に紫原が文句を言ったりと地獄の勉強会になっていた。赤司は相変わらず素知らぬ顔か面白そうな顔をしているだけだし。心の底から家に帰りたいと思った。


でもそんなストレスに耐えて勉強した成果か、

1位赤司征十郎
2位緑間真太郎
:
4位名字名前
4位紫原敦

順位が上がった。もちろん点数も上がった。

ちなみに今回も紫原と同じ順位だ。
そばにいた赤司にお前ら仲が良いなと言われたけど、いやあなたのおかげで私変な視線向けられ続けてるからね。

そして部活では緑間に「また俺の勝ちなのだよ」と言われた。あの眼鏡叩き割っていいかな。


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