それから次の日、いつも通り私と真ちゃんは2人で学校に向かっていた。 楽しい時間なのだが私には悩んでいることがあった。それは押してダメなら引いてみろ作戦をこのまま続けるかどうかだ。作戦自体あまり効果が出ていないというのもあるけど、何よりも私が無理だ。真ちゃんに好きって言いたいし愛してるって言いたい。ああ駄目だ言えなさすぎてリアルに死にそう。 てか真ちゃんに数日愛の言葉言えないだけで命の危機感じるって今後の人生大丈夫なんだろうか。むしろこのままの人生でいいのか? 真ちゃんがいる限り私の人生究極ハッピーだけど仮に数日会えない状況に陥ったら間違いなく死ねるしあれっ前の夢みたいに私か真ちゃんがほかの人と結婚した時私生きられるんだろうか、いや死ぬ。私真ちゃんに全余命注げるし真ちゃんにとっての最上級の幸せを常に祈ってるけど真ちゃんがほかの人と結婚して幸せになった時私はどうなる? このまま一緒にいて幸せになれるの? でも真ちゃんから離れたら私の存在意義ある? そもそも私の存在意義とは? 何この哲学的な悩み。愛の言葉言えないストレスで考えることがおかしくなってきた。 「おい。」 「…………ん? なに?」 「急に黙ってどうしたのだよ。」 真ちゃんに声をかけられるまで完全に思考の渦にいた。しまったしまったせっかく真ちゃんとの幸せ登校時間なのに無駄にすごしてしまった。 「なんでもないよー。」 「嘘をつくな。」 「うっ。」 真ちゃんはきっぱりとそう言った。真剣な目でジッと見つめられて、思わず息が詰まる。 「なにか悩んでいるのだろう。」 …………………う、うわああああああ!!!真ちゃんに心配してもらえるなんて超絶嬉しい結婚して!!!! 思わず叫びそうになったが奥歯を噛みしめてなんとかこらえる。頑張った私のあご関節。 「…いやー、ほら、私って真ちゃんとずっと一緒にいるじゃん?」 「不本意なことにな。」 「ひどっ。でさあ、このままそれでいいのかなーってちょっと思っただけ。」 「……どういうことだ。」 「ん? まあたいしたことじゃないよ。」 まあ、離れろ言われても多分ずっと粘着するだろうけどね!だってもう私、真ちゃんなしじゃいられない体だもん…! とか口に出したら本気めに殴られそうなので潔く黙る。 真ちゃんは私の言葉を聞いた瞬間何故か固まってしまった。しかしすぐに口を開いた。のだが、 「………お前は「おーい!」 「…あっ、高尾くん。」 後ろを振り向くとこちらにかけてくる高尾くんが見えた。 高尾くんはそのまま減速して真ちゃんの横に並ぶ。朝からニコニコ笑顔が眩しい。 「なになに、2人ともなんの話?」 「なんの話っていうか、うーん…。…あっ、てか真ちゃんそういえばさっき何言おうとしてたの?」 「いや、気にするな。」 「?」 ← → 戻る |