誕生日プレゼント(全員)

「未来!

お誕生日おめでとう!」

今日は未来のお誕生日。

この日の為に

ジェイド、スナフキン、エンマ大王

ぬらりひょん、ハルヤは

お祝いに駆けつけた。

ケーキのろうそくを未来が消すと

拍手が起きた。

「姫…おめでとうございます。

これは私からの貢物です」

ハルヤはそう言って

プレゼントを未来に渡した。

「貢物って、お前らしいな」

「しかしプレゼントを先に渡すとは

見過ごせないですね」

エンマ大王は笑い

ぬらりひょんはそう言って

自分もプレゼントを渡した。

「未来、君を想って選んだプレゼントだ。

受け取ってくれ」

「ありがとう、ぬらり!」

「おい、待て。

俺のも受け取れよ」

今度プレゼントを渡したのは

エンマ大王だった。

「きっとお前に似合う筈だ。

受け取れ」

「エンマ大王もありがとうございます」

未来は笑顔で受け取った。

「私も持ってきましたよ」

「僕だって!」

それまで様子を見ていたジェイドとスナフキンが

立ち上がった。

「気に入っていただけたら嬉しいです」

まずジェイドがそう言って

プレゼントを差し出した。

「僕はみんなより劣るかもしれないけれど

心を込めて選んだよ」

精一杯の笑顔でスナフキンも

未来にプレゼントを渡した。

「で、誰のから開けるんだ?」

未来の目の前のプレゼントの山を見て

エンマ大王は聞いた。

「えっと…」

「それはやはり一番好きな人から

開けるのではないでしょうか?」

困った未来にジェイドが追い打ちをかけた。

「そういうことか。

じゃあ告白タイムだな。

未来、お前は誰にも渡さない。

俺のプレゼントから開けるんだ」

未来の肩を抱いて

エンマ大王は言った。

「大王様とは言え

聞き捨てならないですね。

未来、私も以前から

君を想っていたぞ」

「ぬらりまで?!」

「待て、お前達!」

驚いた未来の手を

とったのはハルヤだった。

「姫!お慕いしております。

どうか私のプレゼントから

開けてください」

「ハルヤくん…」

真っすぐに見つめられて

未来はクラクラとした。

しかしジェイドが黙っていなかった。

「未来はあなたのような子供より

大人の私の方がつり合います」

ジェイドは自信たっぷりに言った。

「僕だって未来が好きだよ。

このままムーミン谷へ一緒に行こうよ」

スナフキンもそう告げて

五人が未来を囲った。

「どれか一人なんて選べないよ」

幸せすぎる未来はそう叫んだ。

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