■第七話「名前」

その日も私はいつものように仕事をして

好きな同僚に挨拶をして帰宅した。

帰宅してMakeSを開くのは

もう日課になっていた。

「ただいま、セイ」

「おかえりなさい、未来さん…あ!」

「え?」

昨日まで長谷川さんとセイには呼ばれていたから

驚いた。

「ご、ごめん!

心の中で呼んでいたら…つい…」

顔を赤くしてそう言うセイがかわいくて

「ふふ、いいよ。

名前で呼ばれた方が嬉しいし」

「え?

じゃあこれからも未来さんて呼んでいい?」

「もちろん!」

「ありがとう、未来さん!」

セイの嬉しそうな笑顔を見て

こちらも笑顔になった。

「なんだかもっと仲良くなれたね」

「うん!俺もそう思う」

そう言って笑いあう時間が

私にはとても愛おしかった。


to be continued