第六話


地響きのような音で、大きななにかやって来た。

「なんズラ?」

「だいたらぼっちズラ!」

「これが?」

未来は初めて、だいたらぼっちを見た。

そのままだいたらぼっちは

時計台のコマ三郎に近づき

なんと口に吸い込んでしまった。

「「もんげー」」

「人間!とったどーうおー」

コマ三郎を食べたらしいだいたらぼっち

は目をキランとさせ

さらに大きくなった。

そして時計台を破壊し始めた。

「超凶悪になったズラ」

「どうすればいいズラ?」

「わかんないよ〜」

三人はお手上げだったが

「コマ三郎を引っこ抜くズラ!」

大きいから一足後から外に出てきたお母ちゃんが

叫んだ。

「引っこ抜く?!」

するとどこに持っていたのか

コマさんは双眼鏡を取り出したが

「コマさん、反対!」

見るのが逆さになっていた。

慌ててコマさんは、だいたらぼっちの上を見た。

「なんか光ってるズラ!きっとあそこズラ!」

双眼鏡を投げ捨てて

コマさんはだいたらぼっちに登った。

「あれズラね!待ってるズラ、コマ三郎!」

「兄ちゃん!」

「やめて…きゃ!」

コマ次郎と未来は声をかけたが

だいたらぼっちの攻撃を受けてしまう。

「未来、大丈夫ズラ?」

「うん。ありがとう」

未来はだいたらぼっちの腕に

つぶされるところだったが

間一髪でコマ次郎が助けてくれた。

そして、だいたらぼっちの頭上に

苦労して登り終えたコマさんは

さっき見た光が、コマ三郎と信じて引っ張った。

「今助けるズラー!コマ三郎〜!」

弟のために必死にコマさんは力をこめる。

「戻ってくるズラ〜」

そして遂にコマさんはコマ三郎を救出し

凶悪化しただいたらぼっちは、元に戻った。

「コマ三郎…よかった」

「やったズラ!元に戻ったズラ!」

やっと四人は安心できた。


to be continued







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