01





待ちに待ったテスト最終日。
前になんか調子のって誘ってしまったけど…OKもらえた時は全力で嬉しかったけど正直どうしよう。買出しといっても一応2人で出かけるわけだし…今から緊張してどうするんだ俺……!!


そんな思考を巡らせている あっという間にテストが全て終わりクラスはもう帰りますよモード 俺も変える準備を始める。

「桜宮、」
「あ、半田くん!」
「とりあえず飯食いに行くか?」
「そうだね!今マック食べたい気分!」



ということで俺たちは今マックにいる。テストどうだった?など話しつつ、頭の片隅では俺達って周りから見たらどういう風に見えるんだろうなんて馬鹿なこと考えてたり。


「…だ…!半田くん!!」
「え!?あ、ごめん聞いてなかった」
「もう…なんか考え事?」
「…!!いや、!別になんでもない!」

桜宮はすごい不思議そうな顔をするのを苦笑いで返した。





「桜宮はどっかよりたい所とかある?」
「んー…今は特に無いからいいよ!」

とりあえず買い物を済ませた俺達はダラダラと歩いていた。

「じゃ、じゃあさ、こっから割と俺ん家近いから来ねえ?ほら、前桜宮がやりたいっていってたゲームあるし…」
「え、ほんと!全然行くいく!行かせてください半田さま!」


またまたダメもとで誘ってみたらまさかの了承…!今回はゲームで釣ったも同然だけど。それでも2人でいる時間が増えたのは事実だしドキドキと共に嬉しさが半端ない。俺どんどん確実に桜宮のこと好きになってってる。

「おじゃましまっす!」
「おー。どっか適当に座ってて、俺着替えて飲み物とかもってくるから」
「りょうかいだよ半田さま!」
「半田さまはやめろって!」


とりあえず適当に着替えて飲み物と買い置きしてあったお菓子を部屋に持っていくと桜宮が何かを見ていた。持ってきた物をミニテーブルに置くと見ているものを覗き込む。そこにあったのはサッカー部の集合写真。

「うわっ!帰ってきてたなら一言いってよ…」
「悪い、写真気になるのか?」
「うん、なんかこういうのいいね」
「そうか?」
「ほら私って部活やってないからさ、こういうのいいなーって思うよ」

青春!って感じでさ!と付け足した。まあ確かにわからなくもない。なんでマネジやらないのか聞こうとしたけどまた今度にしよう。桜宮が早くゲームがしたいと急かすのでパッパと準備をする。

「これこれこれ!半田ナイス!私これずっとやりたかったの!」

いつの間に呼び捨てなの。なんかそっちの方が近い気がしたのでスルーことにする。正直桜宮がゲーム好きっていうのは少し以外だった。最初はもっと女の子女の子してるのかと思ったけど案外結構バサバサしてる面もあったりして俺的には親近感もあって全然問題ないんだけど。


「あー!また負けた!」
「お前弱いんだよ」

ハハハと笑ってやるとバシッと背中を叩かれる。

「うっさい!半端のくせに!」
「半端ゆうな!」


どうやら俺達はずいぶんと長い間ゲームに夢中になってたようで。フと時計を見ると結構いい時間だった。

「もうこんな時間か」
「だいぶ夢中になっちゃった!」

うーんの唸りながら伸びをする。背中がパキパキいう。つい猫背になってしまってだめだな。

「じゃあ私そろそろ帰るね」
「あ、送ってくよ」
「ほんと?でも悪いよ」
「いいって、俺が誘ったんだし」
「じゃあお願いしようかな!」


今日はすごく楽しかった。明日からはまた部活も始まるしこうやって遊ぶ時間はあんまり取れないと思うし、結構良い息抜きになった。そうもしてる内に桜宮の家につく。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのだ。

「今日は誘ってくれてありがとね、すごい楽しかった」
「こっちこそありがとな、またゲームしようぜ」
「うん!さらに半田と仲良くなれた気がしてよかったよ!」

じゃあまた月曜日にね、バイバイ!と桜宮は家の中に消えていった。仲良くなれた。そう考えてたのは俺だけじゃなかったんだって思うと更に嬉しくなって口元が緩んだのを感じた。



嬉しい気持ちをかみしめつつランニングして帰ることにした。






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急接近!




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