01
さあ!今日も一日が始まるぞ!!
朝練習で張り切り過ぎたけどきにしない!なんか熱血っぽくなったけどきにしない!キモがられても気にしない!
なんたって今日は桜宮さんが部活を見に来るからだ!!
それにしても浮かれすぎだな俺、すこし落ち着かないと気持ち悪いな、深呼吸深呼吸。
クラスに行く途中で会う友達や後輩や先輩におはようと挨拶を交わしながら相変わらず上機嫌な俺は教室入る
教卓の周りには女子達が群れて賑やかに話している。いつも通りだ。でも今日はいつも通りの中に彼女がいた。早くも友達になったらしい。
そんな光景を横目に俺はよいしょと席につく。別にじいさんな訳じゃないけど何か自然と出てしまうのだ。
とくにすることも無いしホームルームまでの時間をどうしようかと考えていると上から一つ影がおりた。なんだと見上げれば、そこにはニッコリと微笑む桜宮さんが立っていた
「おはよ、半田くん」
「ああ、おはよう桜宮さん」
まさか桜宮さんだとは思いもしなかったので少しビックリしたけどラッキー、だなんて心の中で少しガッツポーズ
何俺べた惚れじゃん。
昨日会ったばっかなのに、何でだろうとか俺には分からなかったけど、彼女の事を知りたいと思ったのは内緒。
「朝練お疲れ様」
「おう、ありがとう。放課後の、キャプテンいいって言ってたよ」
むしろ大歓迎だってさ、と苦笑いしながら付け加えた。すると桜宮さんは、ぱぁっと花を咲かせ嬉しそうに微笑んだ。
「そっか、よかった!」
それと同時に予鈴が鳴り響く
「じゃあ放課後よろしく!」
せっせと席に戻る彼女を目で追い、席につくのを確認すると、ガラッと教室の戸が勢いよく開いたのは気にせず窓に目を向け空を見上げた。とても良く快晴だった。
それから何事も無く、授業を受け、やっと放課後。ざわざわと皆が教室を去っていく。その中桜宮さんを探すけど案外簡単に見つかった。入口付近で何やら友達と話してるようだ
邪魔しちゃ悪いかなと思いながらも遠慮がちに近寄るとどうやら彼女もこちらに気づいたようで友達にじゃあまた明日と告げると、こちらに駆け寄ってきた。そんな桜宮さんを微笑んで迎える
「もういいのか?」
「うん大丈夫だよ!行こっか!」
そこから他愛の無い話しをしながら部室へ向かう。今日あった事などを楽しそうに話す彼女に相槌をうつ。なんか少しだけ桜宮さんを知れた気がした
部室につくと俺達を見て後輩達がなにやら騒ぎ出す
「うわわわ半田先輩が女の人連れて来たっス!」
「彼女でやんすか!?」
「ばっ!ちげえよ!いいから準備しろ!!」
後輩達が変な事を言うもんだから俺は顔を真っ赤にして怒鳴り散らした。そんな俺たちを見て桜宮さんはクスクスと笑う
「みんな仲良いんだね」
「まぁな、あーなんていうか、さっきの…気分悪くしたらごめん」
「んーん、全然大丈夫だよ」
ホッと安心の溜息をついた。変な風に思われたりしたら俺多分寝込むから。
「じゃあ俺着替えてくるからそこのベンチでまってて」
うん、と了承したのを確認すると部室へと入る。なにやらまた後輩達が騒いでいる。いったいなんだってんだ。すると奴等はニヤニヤしながら近寄ってくるではないか
「いやー先輩やりますね」
「だからちげえっつってんだろ!」
しっし!と蹴散らすとぱっぱと着替える。まったくあいつらはスグ調子に乗るから…。
「あの女の子、転校生の桜宮花子でしょ?」
「桜宮…?」
隣のマックスが話しかけてくる。そうだと頷けばなぜか風丸が反応した。どうしたのかと聞けば何でもないと言うので大して気にはしなかった。
準備も終わり少し雑談したとこでぞろぞろと部室を出るとベンチには桜宮さんとマネージャーの木野が楽しそうに話していた。どうやら桜宮さんはコミュ力があるらしい。そんな二人こちらに気づき互いに近寄る。
「もしかして…花子か?」
「え…?」
「俺だよ、風丸一郎太」
そういって風丸が告げれば桜宮さんはすごく驚いた顔をした。なんだ?二人は知り合いなのか…?
「えっ、風丸一郎太って…え、あの風丸!?」
「あぁそうだよ。ひさしぶりだな」
「やだ久しぶり!大きくなったね!!」
「お前もな」
二人は嬉しそうに話し合っていた。風丸なんか桜宮さんの頭撫でてるし。なんでこんなに仲が良いんだと疑問に思いつつ、なんだか俺の胸がキリッと痛んだ気がした。
「そうだ、円堂もいるぞ」
「え!円堂も?」
ほらあそこ、と風丸が指をさしたところを見ればゴールキーパーの前の後輩達の相手をしている
「円堂は…変わってないね」
仲睦まじく話す二人を見てるのがなんだか嫌で俺は空気も読まずに円堂を呼んだ。
「おーい!円堂ー!!」
「お!来たか!よし皆ー!ミーティングだ!!」
円堂の呼びかけに部員は皆円堂の周りにごそっと集まる。
「今日は女の子が見学に来てるからな!皆がんばれよ!!」
「桜宮花子です。えっと…見学させてもらいます!よろしくおねがいします」
自己紹介が済むときちんとお辞儀をした。同時にぱちぱちと拍手が沸き起こり桜宮さんはテレテレしていた。
「さーて!各自練習開始!!」
各々練習に散らばっていった。俺もだ。円堂やマネージャーたちは桜宮さんとなにやら話すらしい。
するとそちらから円堂の驚く声が聞こえた。なんだかみんな楽しそうだ。正直羨ましいと思った。俺もその輪に入りたいと。放課後前まではずいぶんと浮かれてた俺だけど今は、なんだかいい気分じゃない。俺が連れてきたのに…とガキくさく膨れる。憂さ晴らしに闇雲にサッカーボールを蹴った。
帰り際に円堂たちに知り合いなのか?と聞いてみることにしよう。
「あぁ、花子とは保育園と小学校が一緒でよく遊んでたんだよ」
なるほど。と納得だった。そんな古い友人と会えたらそれはテンションも上がるだろう。だけど俺の胸のもやもやは晴れなかった。
なんなんだ。
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とてつもなくグダグダしてしまいました…うぐぐ…文才の無さなどが否めないorz
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