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翌日、寺坂は昼休みになってようやく学校に投稿してきた。
そして、殺せんせーに向かって「そろそろ本気でブッ殺してやんよ」と、堂々と暗殺を行う宣言をした。

「てめーらも全員手伝え!! 俺がこいつを水ン中に叩き落してやっからよ!」

クラスの皆に向かって寺坂は大きな声でそう命令する。
しかし、頷くものは誰もいなかった。

「……寺坂、お前ずっと皆の暗殺には協力してこなかったよな。それなのにハイやりますって言うと思うか?」

前原が立ち上がって寺坂を軽く嗜めるも、寺坂は気にした様子もなかった。

「別に良いぜ、来なくても、そん時ゃ俺が賞金百億独り占めだ」

そう言うと寺坂は教室の扉をピシャッと閉じて出て行ってしまった。
ターゲットである殺せんせーは、やっと寺坂が暗殺のやる気を出してくれて喜んでいるようだったが、E組の皆は寺坂から一方的に命令されたことに不満を抱き、乗り気の者はいなかった。
しかし、殺せんせーから「皆行きましょうよぉ」と懇願されてしぶしぶ暗殺に付き合うことになった。





放課後、寺坂の暗殺を手伝うためにプールへ向かう準備をしながら紗良はぽつりと疑問を漏らす。

「寺坂君……具体的な事何も言ってなかったけど、どうやって暗殺するつもりなんだろう」

「さぁね〜。寺坂の考えた計画なんてうまくいくと思えないけど」

カルマはイチゴ煮オレをすすりながら興味なさそうにそう呟く。

「カルマ君は、行かないの?」

「俺が行くと思う?」

紗良は首を横に振る。

「寺坂に使われるなんてゴメンだし。土下座でもして頼んで来たら考えるけど」

「あはは……。そっか、じゃあ、先に帰る?」

「いや。待ってるから終わったら連絡してよ」

「でも遅くなるかもしれないよ?」

「ん、平気。紗良と一緒に帰りたいから」

「そ、そっか」

照れる紗良の表情を見てカルマは満足げな笑みを浮かべると、紗良の頭にポンと手を置いて、教室を出て行った。
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