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※本編ではこの時期シリアスモードでカルマ君のお誕生日をお祝いできる雰囲気では全くないですが、ここでは番外編という事でシリアスな空気完全に無視でいきます。
※この頃には、2人は付き合ってます





「カルマ君、欲しいものある?」

学校からの帰り道、紗良からの唐突な質問に、カルマはきょとんとした表情を浮かべた。

「欲しいもの?」

「うん。もうすぐカルマ君誕生日でしょ? だから、プレゼント何が良いかなーと思って」

12月25日はカルマの誕生日。
紗良はカルマに何かプレゼントを渡そうと考えていたが、いい案が思い浮かばず、とりあえず直接本人に欲しいものを聞いてみることにした。

「プレゼントかー。別にそんなの気にしなくていいのに」

「でも……」

「俺は、紗良が一緒に過ごしてくれたらそれで満足なんだけど」

そう言いながら、カルマはそっと紗良の手を握った。
紗良は少し照れつつも、嬉しそうに微笑んで、カルマの手をぎゅっと握り返す。

「じゃあカルマ君の誕生日は、クリスマスも兼ねてケーキ食べてお祝いしようね」

「いいね〜。じゃあその日は、ウチおいでよ」

「うん! 楽しみだね。けどほんとに、欲しいもの何もないの……?」

紗良はカルマの方を見上げて首を傾げる。

「そうだなぁ……」

カルマはしばらく考えた後、何か閃いたように「あ」と声を漏らした。

「何か思いついた?」

「うん。欲しいもの、あった」

そう言うと、カルマはニコリと笑って紗良の方を見た。

「ほんと? なに?」

紗良の問いかけに、カルマは笑みを深くする。

「……まだ秘密。当日に言うよ」

「えっ! それじゃあプレゼント準備できないよ」

「大丈夫、準備とかいらないから」

「……?」

「あー楽しみだなー」

カルマは何かイタズラを企んでいる時のような笑顔を浮かべていて、当日一体何を要求するつもりなのだろうかと
少し不安になる紗良だったが、カルマが楽しそうなので良いかと思うことにした。
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