Diary |
◎ 既読無視 謙也『財前!明日朝練あるで!さぼったらあかんで!(スタンプ)』 財前「うわ…謙也さんからライン来とるわ…朝練だるっ」 財前『りょうかいしまし』(ピポン♪) 謙也『(スタンプ)』 財前「また同じスタンプや」 謙也『(スタンプ)(スタンプ)(スタンプ)』 財前「うわっ連打うざっ無視したろ」 一時間後 謙也『なんで既読無視すんねん!』 財前「またラインや」 謙也『(スタンプ)(スタンプ)(スタンプ)』 財前「うわっうっとい…通知オフにしたろ」 翌朝 財前「おはよーございまーす」 謙也「あー!財前!昨日なんで既読無視したんや!」 財前「謙也さんスタンプ連打しすぎなんすわ」 謙也「スタンプが反応おっそいねん!押しまくってたら何個も送ってもうただけやん!」 財前「ちょっとはまっとってくださいよ」 謙也「後半に至ってはライン開きもせんかったやろ」 財前「あーそのスタンプ連打がうざ…いらっとしたんで通知オフさせてもらいました」 謙也「はっ!?ちょ…通知オフはあかんわ…結構凹むで」 財前「謙也さんがスタンプ連打しなければいいことなんすけどね」 謙也「スピードスターの名がなくやん」 財前「誰も気にしとらんっちゅーねん」 |
◎ 拍手お礼そのさん 「蔵ー制服シワになるよ」 「んー…」 部活帰りに真っ直ぐうちへ来た蔵は さっきまでの部長の顔はどこへやら、 私のベッドで死んだように伸びてい た。 柔らかい髪のくしゃくしゃと混ぜると 顔だけ起こしてベッドに座る私の腰に 巻き付く。太ももに顔を埋めて疲れ た…と呟いた。 「お疲れ様。」 「んー…」 蔵の髪の毛を猿が蚤取りするみたいに かきわけているとだんだんと声のトー ンが落ちていく。これは寝るな、と 思って頭をぺしぺしと叩いた。 「蔵寝ちゃダメー」 「ちょっとだけ…」 「もう!ダメだってば!」 ちょっと強めに言うと蔵はまた顔だけ を上げて腰に回っている手に力を入れ た。体重を片腕にかけられて予測して いなかった私の体は流れるようにばっ たりとベッドの上に倒れ込む。 「一緒に寝たらええやん…」 顔を私のお腹に埋めて目をつぶり寝る 体勢で蔵が言う。はぁ、と私は息を吐 いてその頭を撫でた。 「もう…一時間だけだからね」 「ん…」 相槌もそこそこに、さてさて眠り王子は夢の中。 2012/08/20|テニス |
◎ 拍手お礼そのに 記録的な猛暑日のこの日、一泊二日の 部室合宿が行われた。その名の通り部 室で寝るだけの行事である。まあその 前に肝試しくらいはするけど。 学校の部室にクーラーなんてついてる はずもない。窓とドアを開け放って蚊 取り線香と扇風機に頼るしかなく、そ れはもう暑い。増してレギュラー+マ ネージャーが部室で雑魚寝してれば更 にだ。 (暑い…) 寝苦しさに目を開ける。いびきが聞こ える部室の中、額から汗が伝った。 妙に片腕が暑くて横を見ればそこには 俺の腕をしっかりと抱きしめて眠る先 輩がいた。 「!」 そういえばじゃんけんでマネージャー の隣を勝ち取ったことを忘れていた。 俺はもともと体温が低いから涼を求め てのことなんだろうと思う。俺の腕に しがみつく先輩は心地良さそうな寝顔 をしていた。 (うっわやば…かわええ) 初めて見る寝顔はそれはそれは可愛く て、もうどうしてやろうかと思う。 まあこんなみんながいるところで手を 出せるはずもないから、腕を抱きしめ られたまま堪えるしかないのだが。 「んん…」 身じろいだ先輩がぎゅっと俺の腕を抱 きしめて柔らかい膨らみに触れる。あ かん、それはあかん。離してほしい、 でも離されたくない。 すりすりと頬を擦り寄せている先輩に 手を伸ばしたくなる。 「ひか…る…」 「!?」 それは…反則やろ… 俺の名前を呼んで幸せそうににへらと 笑った。普段財前呼びなのに、こんな ん期待してまうやんか。 「…明日覚悟しといてくださいよ」 ボソッと言った言葉を夢の中にいる先 輩が聞いてるはずもなく、幸せそうに 寝息を立てていた。 ああ、熱帯夜はまだまだこれから。 2012/08/20|テニス |
◎ 拍手お礼そのいち 私は寝付きが悪い。それもとんでもな く。 涼しくなった今日はいつもよりは寝や すい気候になってはいるもののやっぱ り寝付けない。 ごろごろと転がっていると背後から羽 交い締めにされた。 「眠れへんの?」 「謙也」 先に寝てたはずの謙也が眠そうに私に 問い掛けてきた。起こしちゃったみた いだ。ごめんと謝るとふるふると首を 振った。髪の毛がくすぐったい。 「謙也あったかいね」 眠っていたからか謙也の体温は高い。 すると謙也は私の体を反転させてから 首の下に腕を入れた。いわゆる腕枕 だ。 そうしてから私の体を寄せて頭をぽん ぽんと撫でる。 「これで寝れるやろ」 「どうだろ」 「大丈夫や、寝れる」 「うん…」 謙也の鎖骨を目の前に頷くと目閉じや と言われた。目を閉じて背中をぽんぽ んと心地好いリズムで叩いてくれてい る謙也に身を任す。 「…おやすみ」 ちゅっと額に唇が触れた。 2012/08/20|テニス |
◎ エクスタピアスに告白大賞を贈るなら ヒロイン「なんでそないに優しくしてくれるん?」 白石「なんでって…そんなん好きやからや。…ってあー!言うてもうた!」 うっかりの告白でも様になるで賞 謙也「そんなん好きやからに決まっとるやろ!!!!」 真っ赤な顔で逆ギレしながら告白して青春で賞 財前「好きやからに決まっとるやろ、アホ」 照れもせずにさらっと告白するのが似合いすぎで賞 2011/10/20|テニス |