呟きというか日記

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「かいけつゾロリ ZZのひみつ」感想

2017/12/09 19:49

 本日、「かいけつゾロリ」の30周年記念作品である映画「かいけつゾロリ ZZのひみつ」を見に行って参りました。
 ここではあまり語ってこなかったのですが、私ゾロリせんせの大ファンです。どのくらい好きかと言うと、見るアニメに迷ったら今でもゾロリせんせを候補に挙げるくらい好きです。

 結論から申し上げますと、「かいけつゾロリ30周年に相応しい作品だからゾロリを読んで育った皆に見てほしい」です。本当です。マジで。

 前半はネタバレ無しのオススメポイント、後半、つまり「追記」ページからはネタバレ有の感想を書いていきます。
 ゾロリを知っている人向けに書いていきますが、「俺実はゾロリ読んだ事ないんだ……」という方も「ゾロリといういたずら好きのキツネが子分のイノシシと旅をする」というのを念頭に置いて読んでいただければ多分大丈夫だと思います。


〇30周年記念
 まず、この映画のあらすじを簡単に説明します。

「朝早い時間にタダで配られるドーナツを食べたいゾロリ一行が『ゾロリ庵』という目覚ましを作って寝たらゾロリ庵が誤作動して過去に飛ばされてしまう。するとそこにいたのは若き日のゾロリママだった――」

 まさにゾロリとしか言いようが無いあらすじ。「食い意地」「メカ」「パロディ」「大きな危機」「ママ」の揃い踏みです。しかも「ゾロリ庵」作成までに「金が無い」「おなら」「原ゆたか先生」も補完されているので、あらすじと序盤だけで完全にゾロリ映画です。……いい加減本題に入りますね。

 この映画のポイントは扱うテーマにあります。この映画で重要なポイントは「ゾロリの服に刺しゅうされた『ZZ』のマーク」、「ゾロリの両親」です。

 ゾロリと言えば『ZZ』のマークですが、原先生のインタビュー曰く、先生はこのマークで一つお話を作ろうと温めていたほど大切な物。30周年の節目を飾るテーマに相応しいです。相応しいです(大事な事なので2回言いました)。
 ゾロリの両親、特にママはゾロリにとって大切な存在であり、読者と共にゾロリ、イシシ、ノシシの旅を見守って来た存在です。ゾロリママと赤い飛行機と原先生探したでしょ、みんな。
 ゾロリファンの皆様(ほうれんそうマンファンだったらごめんなさい)はもうお分かりでしょう。テーマが30周年に相応しいものしか無い……!もう見るしかないですねこれは(宣伝)。

 30周年要素として、今までゾロリに出て来たキャラクターが「ゾロリの歴史を体感する形で」ちらっと出てきます。アニオリのキャラもいるぞ!!

〇キャラがカッコイイ!カワイイ!そして切ない
 主役のゾロリせんせは当然カッコいいです。テーマがテーマなのでマザコンっぷりも加速してますが、それを補うくらいカッコいい。イシシ&ノシシのために子守歌だって歌ってくれちゃうぞ。だからこそ私達はゾロリせんせの物語に憧れ、彼の想いに泣くのである。
 イシシ&ノシシも勿論大活躍です。得意のおならは勿論出てきますし、ゾロリ先生がうっかりしてる時は必死に止めてくれたり……。ゾロリせんせと内緒話するために新技を生み出す双子は必見だぞ!!

 特筆すべきは若かりしママとパパ(かもしれない人)!
 ママは本編でも天国でママさんバレーのチームに入っていたり、閻魔大王にはっきりと抗議したりなど活発で胆力のある「母親」として描かれてますが、今作でも警察を撒いたり大胆なアクションを見せたりと大活躍します。一つだけ本編と違うのは今作における彼女は「ゾロリ―ヌという1人の女性」である事です。なんと大学生だ!!本編のゾロリ―ヌとは一味違うゾロリママに注目だ!ちなみにゾロリ―ヌの声優さんはももクロの百田さん(ゾロリママはいつもの方)なのですが、彼女の演技のお陰でゾロリーヌのチャーミングさがアップしてます。演技も上手いっていうか言われなきゃ気付かないんじゃないかな……?
 パパ(かもしれない人)はクールでカッコいいです。まだパパじゃないパパなので、ゾロリせんせとはライバル同士……ってな感じなんだけど、今まで出て来たライバルたちとはちょっと違う関係。どんな関係になるかは映画をチェックだ!

 そう、この2人はパパとママであってパパとママじゃありません。幼い頃に行方不明になった父と死に別れた母。会いたくて仕方なかったけれど自分が息子だと知らせてはいけない。そんなゾロリとこの2人はどんな会話をするのか。どんな関係になるのか。『ZZ』の秘密とはなんなのか。是非劇場で確かめてください。


〇パロディ!おなら!おやじギャグ!
 ゾロリに必要なもの、全部あります。前述の「ゾロリ庵」なんかがモロにパロってますし、懐かしの怪獣映画パロだってあります。っていうか、この映画怪獣ものとしても良い出来なのでは……?
 この映画はゾロリ映画なので全編に渡っておならが出てきます。っていうかおならが無かったら詰んでたんじゃないかな……?
 おやじギャグだって大盤振る舞いです。流石にブックラこいーたは出てきませんが、物語の要所で大活躍ですよ奥さん。

〇音楽!オシャレ!大胆な構図!
 音楽は殆どがアニメでお馴染みの音楽です。私と同世代の人たちは懐かしさに震える……はず。今作では演出でクラシック音楽が使われるシーンがありますが、そこがまた演出と相まってお洒落なのです。
 今作は映画だけあって絵が全体的にダイナミックです。何がすごいって構図。逃げるシーンに飛ぶシーン、屁をこくシーンまで構図が凝っているので「映画を見た」という満足感を与えてくれます。そして演出がお洒落。ゾロリたちが過去の町を歩くシーンや心情描写への入り方、背景の模様やCGで描かれるワープシーンがセンスの塊なので、ぜひスクリーンで見てください。

〇原ゆたか先生
 お話のどこかに必ず出て来る偉大なる原作者様、今作にも奥様の京子先生とお2人でバッチリ登場しています。……というか、私の知る限り最長の出番ではないでしょうか。今までもアニメで喋ってたりしてますが、今作は凄いですよ……!

〇料理がおいしそう
 出て来る料理がおいしそうな事に(私の中で)定評のあるかいけつゾロリですが、今作もとってもおいしそうな料理が出てきます。ポイントは「生活感のある家庭的な料理」である事。目の色を変えておいしそうに食べるイシシ&ノシシもチェケラ!


 ネタバレ無しでオススメできるのは大体こんな感じです。「こんな抽象的な表現じゃ伝わらないだよ!」と思った方もそうでない方も、是非是非是非是非劇場で確かめてください!!!

 ここからはネタバレ有の「感想」に入ります。「追記」からどうぞ。

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