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俺の部屋は1人部屋だ

本来は2人部屋なので、中も広く
1つ個室が余っている

物も少ないため、広すぎて困っているくらいだ

寮なのに

キッチンもあるし、ベランダもある

揃いすぎだ


俺は自分の部屋に入り、ベッドで一眠りしようと
目を閉じたとき

―ピンポーン

と鳴った

「誰だ??俺なんかの部屋に・・」

驚きだ
だって、今までに誰かが俺の部屋なんかに来たことない

なんかヤラカシたか??
いや、窓割ってねぇし・・

思い当たる節なんて

ねぇよ!!

不良ぶってるけど、サボリしかしてねぇし

―ピンポーン

出るのが遅いためもう一度鳴った

「はい・・」

―ガチャ

開けると・・・誰だ?コイツ

見知らぬ生徒
黒髪に黒眼鏡・・ガリ勉だ

「貴方、水無瀬巴君ですか?」

礼儀正しい人らしい
愛想笑い付きだな

「あぁ、そうだ――って生徒会!!」

ネクタイを見ると白生地に黒いライン

生徒会じゃん!!OH!NO!!

「え、そうです。知らないんですか、私のこと?」

「知らねぇ」

「・・・私は生徒会副会長原留衣ですよ」

ふーん、風紀じゃなくて生徒会ねぇ

「俺に用?」

「そんな感じですね。実は今日此処に編入生が入ることになりまして、

 貴方と同室になった、と伝えに来たんです」

は??
ヘンニュウセイ??んだそれ

「聞いてねぇ」

「今言いました。私はこれから、編入生の案内に行かなくてはならないので

 部屋綺麗にしておいてくださいね」

そう一言残し、去っていった

誰もいなくなり、静かにドアを閉める


困った・・・

これじゃあ、円とゆっくり電話できねぇじゃねぇか!!!!!!!!!

俺の部屋円の写真ばかりだ!!見られるとヤバイ!!

ショタコンかと思われる!!

いや、円は可愛い!!可愛すぎる!!

あーどうしょ

写真終う気マジねぇんだけどーー

んで、編入生のために、片付けねぇといけねぇんだよ!!

学園には秘密なんだよ!!


「メンドーっか円を終うなんてっ!」

悪態をつきながら、円の写真とポスター(等身大だ)
を丁寧に押入れに入れる

シワにならないように、厳重に保管だ

机の上にあった1枚の写真は残して置いた
俺と円と真夜の3人で撮った最初で最後の写真だ







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