最悪でも
彼の心の隅に残っておきたい
そういう気持ちがあったのかもしれない
でも、最後に
彼に伝えたかった
「好きです」
貴方のことが、好きなんです
「ごめん。左塔のことは嫌いじゃない。
でも、俺許嫁いるんだ」
イイナズケ・・
イイナズケってあの許嫁？？
思考がストップしてしまう。
でも、話はどんどん進んでゆく
「俺の家さ、結構金持ちでお世話になっているところの娘と結婚することになってるんだ。
いろいろバレると、左塔も危ないからさ
ごめん・・・
俺も左塔のことは好きだ
でも世間的にも、精神的にも
幸せになれないと思うから―――
――ゴメン」
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