1年前、僕は高1

八代とは、隣の席で

人見知りの僕はなかなか上手くクラスに溶け込めなかった

誰とも話せず、オドオドしていた

でも、八代が

「お前、名前なんてゆーの?」

初めて僕に声をかけてくれた

戸惑いもありながら
「ぼ、僕三河榮次!え、えっと・・・」

「俺は、八代惟人。よろしくー!」

話題を出すのはいつも彼からで

気軽に話しかけてくれるのが嬉しくて

彼と話のが楽しかった


彼がほかの人と話すのを見ると
胸が痛くなった

テレビで見た
『好きな人と誰かを見ていると辛い』
『嫉妬してしまう』

・・・これは恋なのだろうか

僕が八代と話すようになってから友達は増えた

でも、その友達にはそんな感情なくて

はやり恋なんだ、と気づいた

男が好き
ホモと思われるのが怖くて、僕は告白出来なかった

告白して嫌われるより
告白せずに、彼の傍にいるほうがいい

そう思っていた

そんなある日

彼が告白した

――――僕に

「俺、三河が好きだ」

ストレートの告白

夢ではないのだろうか
そう疑っていたけれど、夢でもいいやとおもった

「ぼ、僕も、八代が好き」




今思うと、これは罰ゲームだったのかな

僕の事、本当に好きじゃないのかもしれない


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