僕には、大切な恋人がいます

女じゃなくて、男です

ホモだって言われても、彼と居れるなら

僕はどんな困難にも立ち向かうことができると思う


彼の名前は、八代惟人

彼はイケメンで、女だけでなく男も虜にしてしまう
笑顔がとても素敵で、彼を見ると誰もが振り返るぐらいだ


そんな彼が僕の恋人だなんて

すごく嬉しかった

でも、今では1週間で1度しか会ってくれない
キスだって、最初の1ヶ月だけだ


彼の部屋からは、僕じゃない人の声
楽しそうな喋り声

最初は「友達かな〜」ぐらいだったけど
会話の内容からして、友達じゃないことが分かった
「ねぇ、私のこと好き?」
「あぁ、もちろん」

確かに、男の僕より可愛い女の子がいいかもしれない

でも、女だけじゃなかった

男もだ

小さく小柄な男の子
僕と同い年くらいかな

冗談だって思いたかった

けれど、僕は見てしまったんだ

彼と男の子がキスするのを・・・
そして、それ以上の行為をするのを――


悲しかった
苦しかった

僕とそんなことしてくれなかったから




思い返せば、その日は

付き合って1年の記念日だった

女みたいに記念日なんて覚えてるのかよ
とかそう思ってくれてもいい

でも、彼との思い出だから

大切にしたいんだ


彼との出逢いは今から1年程前だった



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