01


太陽は眩しい。


そんな初歩的なこと、幼稚園児でも知っているだろう。
直視したらいけないだとか、地球に比べて遥かに大きい星であることだとか。

もちろん、私もそんなことは分かっている。



では、太陽のような人のことは?


勇ましく大きい背中に、射抜かれんばかりの真っ直ぐで眩しい瞳。極め付きに、全部を許してしまうような輝く笑顔。
彼は、ひょっとしたら太陽か何かなのでは?と疑いたくなるほどの光に溢れている。


だから私は、彼を信頼していて、

1番心配している。



その光が消えてしまうような事があった時、彼は一体どうなってしまうのか。
それが心配で仕方がないのだ。




だから、私ができることは何でもするのだ。
身を粉にするような努力も、想像するだけで震え上がるような痛い目にだって耐えられる。
彼の光が消えないのならば、私はなんだってする。
なぜなら、



『虎杖くんは、私の恩人だからね。』

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