黙って俺の愛を食え | ナノ

ダチョウの手口

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「あおいって髪の毛長くしねーの?」
「んあ?なんで?」

お風呂あがりにひろとくんに髪の毛をドライヤーで乾かしてもらいながら、そんなことを聞いてきたので上を向く。
かち、とスイッチを切って、ひろとくんがんーと言う。

「別に、似合ってっからいいけど、乾かしがいがないっつうか」
「おっ、出たよお世話焼きたいお兄ちゃんっ面」
「別にそういうんじゃねーけど」

あたしの髪の毛はうなじまるみえのベリーショートだ。
こんなだから蓮くんにはぐの浮気相手だって勘違いされちゃうんだろうな。
実際、男だと思われたことはすくなくない。
化粧してミニスカとかひらひらとか着てないと、まず男引っかかんないし、普段着はわりとスポーティだし。

「そういや染めてもねーな?」
「んや、インナーカラーで一応ネイビー入れてんの」
「ん?あ、ほんとだ」

まあネイビーだからあんま目立たないけど。

「長いほうが好き?」
「いや、あおいが好き」
「うっっっっっわ」
「なに」

げそってなって後ろ向くと、すずしー顔したひろとくんがうなじにちゅっとキスをした。

「んー今日やんないよ」
「なんで。明日休みじゃん」
「あおいちゃんはバイトがあんの」
「あー。何時から」
「朝の十一時」
「よゆー」
「や、あんま自分の絶倫過小評価すんな?まじで翌日なんもしたくなくなるからな?ふざけんなよ?あ、こら、ひろとくんちょっとまじでこら」

服の裾から潜り込んでくるふらちなおててをぺしぺしすると、諦め悪くわき腹を撫でてくる。

「一回だけにするから」
「…ほんとにいっかい?」
「いっかい」
「何に誓う?」
「うーん、うちのクソババア」
「ヤる前に親の話するその神経すげえな」
「母親の顔を思い浮かべて、ちょっとでも萎えさせる作戦」
「な、なるほど」

★★★

聞いてないよ〜!(©ダチ〇ウ倶楽部)

「ひろとく、ひろ、ひろあっ、あーっ!」
「んん、なに……」
「いっかいだけって、ゆったぁ…!」
「一回だけじゃん…」

さっきから、ひろとくんはあたしの弱いとこを好きなだけこねくり回している。
(※挿入ってません)

「ン…あおい、ここ甘噛みするとすげえ腰跳ねるな」
「ひゃぅ!だめ!だめだめ、やだあっ、あっ、あ」

クリをくにゅくにゅと口の中で飴を転がすみたいにころころしながら、そのすぐ下の穴に指を突っ込んでGスポをごしゅごしゅして、ときどきいたずらみたいに奥に突っ込む。
すでに数えているだけで3回くらいイってる。待って、まだ挿入ってないのに。
目の前にチカ、チカ、と星が散って、またイってしまった。

「あ、あー……」
「すげえどろどろ…気持ちよさそ…」

ようやくそこから口を離したひろとくんが、のそりと起き上がって口に咥えたゴムの袋をピッと破った。
手際よくかぶせて、ぴと、とぐしゃぐしゃのあたしのいりぐちにあてがう。
そして、何度かなじませるように入れないまま腰をスライドさせたと思ったら。

ごちゅん!

「ッッッ!?」

あまりの衝撃に目の前がスパークする。頭と体がばらばらになって、一瞬すべての感覚がぶっ飛んだ。

「あっあっ、あぁあああぁ〜〜〜!」
「っすげ、食いちぎられそう」

一気に、下りてきてた子宮口を押し戻すように奥まで突っ込まれ、挿入られただけでイってしまった。
じたばた暴れる体を押さえつけられて、身動きが取れないままひろとくんが動き始める。
待って、まだイったばっかり、まだ体がびくびくしてる、そんなんで奥突かれたら……!

「あっ、あう、あっ、あ〜っ」

パンッパンッパンッパンッ

「やだ、ひ、あっ、あっ、あっあっあっ」
「すげえ気持ちい…これ1回で終わりか〜…もったいねえなあ…」
「あ、あー、またいく、いく、ひろ、ひろとくん、あっ、〜〜〜〜!」
「…なあ、あおい」
「ひっ、ひっ、なにっ、あっ、あっ…」
「俺すげえいいこと思いついたんだけど」

嫌な予感しかしないんだが!?!?!?

「このまま俺が出さなけりゃカウントは1回だよな?」

ほら〜〜〜〜〜〜!!!!

「やだ、きちく、ひとでなし、しね、ばか、しね」
「悪口のボキャブラリーが死んできてるのクッソかわいいな」
「しね〜!」
「そう思うんだったら、俺をイかせるためにがんばれ」
「きゃん!」

ごり、とこの間見つけられて散々開発されてしまったポルチオをえぐられ、情けない悲鳴が漏れる。

「俺は俺で好きにやるから」
「あっ、そこだめ、おねが、あっ、あっ、〜〜〜〜〜!?」

ごんごんと奥をガン突きされて串刺しにされて、とてもじゃないけど、ひろとくんをイかせないといけないとかそういう意識がまったく働かない…。
今そこばっかりやられたらだめなの、ほんとに、漏らす…!

「あ、ぁう〜…あっ、あ〜…」
「お、潮吹いた…」
「いや、いや、もうやだ、あん、あっ」

腕も足も思いっきり全身で押さえつけられて、逃げられない。
やだ、なんで、1回って言った!1回だけど!こんなのカウント外だろ!

「ひ、うぅ、ばかぁ、やだ、あっ」
「やだ?嫌い?」

腰の動きは全然可愛くないのに、顔に落ちてくるキスだけ妙に可愛くて優しい。

「うぅ、すきぃ…」
「え」
「あんっ」

ごんっ、とひときわつよく腰を突き上げられて頭が真っ白になった。
と思ったら、ひろとくんが脱力してのしかかってきて冗談抜きに酸欠で死んでしまうかもしれない。

「ひ、んん」
「あおいおまえ……………」
「んぇ?」
「急にデレんなよ!出ちゃっただろーが!」

いつあたしがデレたんだよ!?
つーか知らねーよ!
出ちゃった。ってちょっとかわいいなオイ!

「もうむりしんだねる」
「あおい、あおい」
「なにぃねむいぃ」
「もっかい好きって言ってよ」
「ぜったいやだ」
「じゃあアンコール」
「は?」
「アンコール、アンコール」
「なんのだよ」
「もっかいヤらせてくれ」
「ほんと一回死んでくれ」

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