目が覚めるとなんだか体が重い。
だるいとかじゃなくて、物理で重い。な、なんだ。
「うっ」
無意識に、上に乗っかっている「何か」をぐいぐい押すと、うめき声がした。
「んん〜……」
「蓮くん!起きてよ!重たい!」
「ん〜……」
ん〜じゃなくて!
身長145cmのあたしと190cmの蓮くん。身長差もさることながら、普通体型のあたしに比べて蓮くんはラグビーをやっていたのでずいぶん大きい。ごつい。
つまり重い!
つぶれてしまう……と思いながら蓮くんの胸板をとにかく全力で押して、涙目になりながら肩で息をしていると、黒い瞳と目が合った。
「蓮くん!」
「おはよ」
「おはよう……違うし!」
「ん?」
あたしがなんでこんなことになっているのか分かんないのか、蓮くんは寝ぼけた様子であたしの腰をおさわりしてきた。
「ちょっと!なにするの!」
「んん、育ちゃん、なんかえっちな顔してるから」
「してなーい!」
横腹から腰のきわどいところを撫でながら、蓮くんはのしかかったままぐいっと下半身をあたしの太ももに押し付けてきた。たってる……!
「ひい」
「朝だからね」
なぜか誇らしげ……。
そのうち、蓮くんの手つきが本格的にやらしくなってきて、太ももの内側に滑り込んできた。
「ひゃん」
「かわいい」
「蓮く、あっ、あっ」
パンツの上から撫でながら、ようやく、蓮くんが体を起こして、重みがふっと消える。
と思ったのもつかのま、今度は背後からのしかかりながら、あたしの胸を鷲掴みしてちょっと乱暴なくらいの力で揉んだ。
「ひゃ、ん、ん」
「育ちゃんはここ弱いもんね」
「よわくな…い、あっ」
寝るとき、ブラジャーなんかしないので、蓮くんの指はいとも簡単に乳首をとらえて、くりくりといじくり回す。
「やん、あっ、ふぅっ……」
朝の気持ちいい太陽光が射し込む部屋でこんなふうに乱れているのが恥ずかしくて、口を押さえて声を押し込める。
それを許さないと言わんばかりに、パンツの上からぷにぷにしていた指が、パンツをずらして、ずんっと中に入ってきた。
「きゃう!」
「あったかい……ぬるぬるしてる」
「い、言うなあ、ばかあ……」
うしろから、乳首をくにくにつまんだり引っ張ったりいじめられながら、中に入った指が恥ずかしい音を立ててかき回す。
なかゆび、と思いながらそれをきゅうっと締め付けると、蓮くんが甘ったるいお砂糖を溶かしたようなため息をついた。
「育ちゃん、かわいい」
「や、あ、やだっ」
ぐちゃっ、ちゅぷ、じゅぷ。
浅いとこのおなかの側をしつこいくらいに引っかきながら、指が増える。
びるびると腰が震えて、いきそうになるけど、でも。
「や、やあだ、れんくん……」
「ん、なに?」
とても言えなくて首を振る。
大きな蓮くんに、あたしの体は背中からすっぽりとくるまれてしまって、なんの抵抗もできずにされるがままだ。
身をかがめた蓮くんがあたしの頭のてっぺんにキスをして、言ってよ、と言う。
「育ちゃん、育ちゃんがしてほしいことなんでもしてあげるから」
「…っ、……っ」
「なんでもだよ、きもちいこと、なんでも」
甘ったるい誘惑。
指で浅いところをずっとかき回されて、おかしくなりそう。
ほんとに?ほんとに言ったら、きもちいことしてくれる?
「れ、れんくぅん……」
「……ん?」
「お、……おく、おく、して」
自分から求める言葉を言ってしまったのが恥ずかしくて顔を覆うと、ごくりと唾を飲んだ音がして、指がずぶっと入ってきた。
「っああ!」
「すごい声…きもちいの?」
「や、〜〜っ!きもち、きもちい、あっあっ」
蓮くんの指は長くて太くて、それで奥まで引っかかれてたまらなくなって、思わず蓮くんの着ていたTシャツを後ろ手に掴んだ。
じゅぷじゅぷされながら、何回も蓮くんの名前を呼ぶ。
「や、れんくん、いっちゃう、あっ、れん、れんくん……っ!」
びくびくっと背中に電流が走ったみたいになって、それが腰から頭まで一気に通って、ひゅるり、と逃げていく。
くったりと体の力が抜けて、あたしのあそこを埋めていた指も抜けていく。
「あ、んん……。……あっ!」
「ごめん、がまんできない」
指が抜けてぽっかりと穴が開いたようになったそこに、熱いかたまりがあてがわれて、心の準備をする前にずぶずぶと押し込まれてしまった。
「んんん!」
「すご、熱い……」
後ろからなんて恥ずかしいのに、蓮くんはそんなのおかまいなしに腰を進めてくる。
「い、あっ、あっ」
「育ちゃんの中、うねってきゅうきゅうして、狭くて……きもちい」
「いわ、な、でっ、や、やだあ、おく……」
「うん、奥まで、入っちゃった」
とん、と奥の奥を数度ノックされて、限界まで入ってきていることを知らせる。
蓮くんのは、おっきすぎてあたしの体じゃ受け止めきれなくて、いつも一番最後までは入らない。
とんとん、と奥を軽くたたいて、蓮くんが獣のようなため息をついた。
「動くよ」
「ひ、まって、あっ、あぁああっ」
じゅぷ、ぐちゃ、にち、にちっ
「やあっ、あ、だめ」
「すごい、きゅんきゅんしてる。いきそう?」
がくがくと揺さぶられながら、何度も何度もうなずいた。蓮くんの荒い呼吸が頭の上から聞こえて、気がおかしくなりそうだった。
ぱちゅっ、ぱちゅっ、と愛液が飛び散る音が響く。
「我慢できる?一緒にいきたい」
「あ、やだあ、できない、も、いきたいっ」
「育ちゃん、やらしいね……」
にゅぶ、ぷちゅ、くちゅ……
「あっ……〜〜〜〜!」
「ん、う、いっちゃった……?」
「は、あ、う、ご、ごめ」
「うん、……っ俺ももうすぐ…」
蓮くんの体がぶるりと震えて、さっきまでのなんて比じゃないくらいの激しさで腰を打ち付けてきた。
あたしはもう、何がなんだか分かんなくて、よだれを垂らして泣きながら身を任せるしかない。
「っ育ちゃん、育ちゃん」
「あっ、やん、やっ、も、あっ、あっ…」
じゅぶじゅぶぐちゅぐちゅぱちゅんっにゅちっ
「出る……!」
「あっ、れんくん、あっ、あっ、んあああっ」
どぷ、ぴゅる、びゅるるるっ
蓮くんのが、奥の奥で叩きつけるように吐き出されて、それであたしはもう一回いってしまった。
「あー、すご……、搾り取られてるみたい……」
「ひ、う、んむ……」
「育ちゃん」
「ん、むっ、ふ」
蓮くんが、中に収めたままあたしの顎を上向かせてキスをしてくる。
苦しい体勢で、おなかもいっぱいなのにやらしいキスをされてしまう。
蓮くんのくちびるが離れていくのを、舌を出して追いかけると、困ったように眉を寄せた。
「育ちゃん、ごめん」
「ん、ふ……?んぐっ」
激しく口をふさがれて、隅々まで舐め回されて意識がとろんとしてきたところで、蓮くんの腰があやしくうごめく。
「!」
「もう一回したくなった」
「や、もう、むり」
「育ちゃんがえろいからいけないの」
「ひーん!」
中に入ったまま、徐々に硬さを取り戻していくそれを思わずきゅっと締め付ける。
あたしのと、蓮くんのでとろとろになったそこをかき混ぜられて、もう意味が分かんなくなってしまう。
結局、蓮くんが満足して終わるまでにけっこうな時間を要し!
あたしの貴重な休日は!おじゃんになったのだった!とほほ!
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