蜜色ワンダー | ナノ

Trick and Treat

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「なにそれ?」

蓮くんが、あたしの荷物から飛び出た猫耳を見て首を傾げた。

「あのね、今日、うちのバイト先でハロウィーンイベントをしたの、店員さんが、この耳をつけて一日接客をするの」
「へえ」
「商店街のお店は全部そんな感じでね、みんなお菓子用意して、近所のこどもたちがもらいに来るのを待ってたんだよ!」

あたしのバイト先のケーキ屋さんは、とある商店街の一角にあって、そしてその商店街は今日、お祭り騒ぎだった。
店先で店員さんに「トリックオアトリート!」と言うと、お菓子がもらえるのだ。
こどもたちがたくさん来て、うちはケーキ屋さんだからいっぱいお菓子を用意していたけど、あっという間に準備した分がなくなってしまうお店もあった。

「それで…育ちゃんのケーキ屋さんは、猫耳カチューシャ?」
「そう、あと…しっぽ」
「しっぽ」

蓮くんの目がきらりんと光った気がしたので、仕方なく荷物から、くろねこしっぽを取り出す。
安全ピンで制服につけていた。
すると、蓮くんが、完全に油断していたあたしの頭に猫耳カチューシャを装着した。

「か、かわいい〜〜〜〜」
「取っていい?」
「だめ!しっぽもつけて!」
「え〜…」

しぶしぶ、部屋着のまま蓮くんにお尻を向ける。

「安全ピンだから、蓮くんがつけて」
「うん」
「ワイヤーで曲がるから、かぎしっぽにもできるんだよ」

しっぽもつけて、あたしはすっかり猫になってしまう。
お昼は、同じ猫耳としっぽをつけたバイト仲間がいたからいいけど、蓮くんはふつうの格好なのにあたしだけこんな猫になってしまったのが恥ずかしい。

「も、もういいかなあ」
「育ちゃん」
「はい」
「俺もコスプレをしようと思います」
「?なんの?」
「狼男」
「………」

それって…。

「コスプレじゃないじゃん!ただのおやじギャグ!」
「勃起したもんはしょうがない!」
「ぎゃー!んむっ」

ちゅぷ…ぺろ、ちゃぷ…

キスされて、厚い舌で口の中を舐め回されて、頭がとろん、ととろける。
蓮くんのがっしりした肩にすがりつき、もっと、って引き寄せる。

「ん、んっ」
「はあ…育ちゃんえろすぎ…」

お姫様だっこされて、ベッドに運ばれる。
いつもみたいに寝かされると思ったけど、蓮くんはあたしをうつぶせにしてベッドに下ろした。

「れ、れんくん…?」
「せっかくしっぽあるし、もったいないでしょ」

部屋着のTシャツを脱ぎながら、蓮くんが色っぽく笑う。
腕をクロスさせてTシャツを脱ぐのも色っぽいし、筋肉があらわになるのも、色っぽくて、け、けだものっぽい…!
どきどきしてしまって、もったいないの意味もよく分かんないまま頷いた。

「あ、ふう、んんっ」

背中側から差し込まれた手が、体をなぞっていく。
えっちな手つきでわき腹を撫でて、ブラを軽く引き上げて胸を揉む。
乳首をきゅっとつねられて、ぴくっと腰が跳ねた。

「あんっ」
「育ちゃん、ちがうでしょ」
「え……?あうっ」
「育ちゃんは今猫なんだから、にゃあ、でしょ」
「…!?へ、へんたいっ」

大きな蓮くんに背中からすっぽり覆いかぶさられて、じたばたしながら悪口言うけど、蓮くんはへのかっぱだ。
乳首をこねこねしながら、耳元でほら、と言う。

「あ、あ、あんっ」
「はーぐちゃん」
「……っ!にゃ、にゃあ…」
「ん、いいこ」
「あうう、にゃっ!」

にゃあのかたちに開けた口から、そのまま悲鳴が漏れる。
蓮くんの指が、あたしのショートパンツの隙間から忍び込み、そのままパンツの横から入ってきた。
なんで脱がさないの、と思ったけどすぐ、そういえばしっぽはショートパンツに安全ピンでくっついてることを思い出す。
くちゅくちゅ、と何度か指を往復させて、中にずぶっと入ってくる。

「んにゃあああっ…」
「あー…育ちゃんのナカ、すげーあったかい」
「いわない、でっ、あん、ああんっ」

あたしの弱いところをぷちゅぷちゅとこすりながら、もう片方の手はクリをいじくって、上半身へたりこんで腰だけ高く上げている体勢だけど、その腰ががくがくしてきた。
力が抜けてぺちゃんとへたり込みそうになったのを、蓮くんが抱き留める。

「…はぐちゃん」
「ん、んん、…ふ?」
「俺のも、して」

スウェットをずらしたところから、ぶるんと飛び出したそれに、目が釘付けになる。
見せつけるみたいにしごきながらあたしの口元にそれを近づけてきて、思わず、舌を伸ばした。

ぺちょ、ぷちゅ…

「ん、ん」
「ああ、じょうず…」
「ふ、ふっ」
「もっと奥まで飲み込める?」
「んんん」

喉の奥まで、苦しいけど頬張って、ぎゅっと唾を飲み込んだ。
ごきゅ、と、唾を飲み込んで喉が締まって、蓮くんが息を詰めた。
やば、とか、うう、とか、蓮くんの気持ちいい声があたしの頭をどろどろにふっとうさせていく。

「ん、んっ」
「……っ、もう、いいよ」

蓮くんがあたしの口からそれを引き抜いて、またあたしのあそこに手を伸ばした。
ぐちゅぐちゅに濡れているのをさらに乱そうとする指の動きが、追い詰める。

「…舐めていい?」
「ぇあっ、だめっ、だって、あ、や、やあああっ」

お尻に顔をうずめられて、蓮くんがにおいを嗅ぐ。
恥ずかしくて半分泣きながら、がっちり掴まれて自由にならない腰をよじって逃げる。

「や、嗅がないで、へんたいっ、やだ、ばかあっ…」
「すごいエロい匂いする…」
「やだやだっ…」

ぢゅるるっ

「ひぅ!」

いきなり吸われて、そこから背中に電気が走ったみたいに体がしなる。

じゅぱっ、ぢゅ、ぢゅ、ぢゅうううっ

「んあ、あん、あんっ、あぁんっ」
「育ちゃん、違うでしょ」
「ふぇ、らって、らってぇ」

にゃあって鳴いてほしいのわかるけど、全然そんな余裕ない。
吸われてるだけで腰ががくがくなのに、蓮くんは指まで入れてくる。

ちゅこっちゅこっぐりぐりっ、ぬぷぬぷぬぷぬぷっ

「やー、あっ、あっん…」
「もういいかな…」

指が抜かれて、顔が離れてく。
膝の力で下半身を支えるのがもうむり、っておもっていると、蓮くんの両手ががっちり腰を掴んだ。

「にゃんこの育ちゃんがかわいすぎるから、いつもよりでかいかも…」
「えっ、あっ」

ぴと、と当てられたおっきなかたまりに、胸がどきどきと高鳴る。
にゅぷっ…と先っちょが入って、すぐに抜ける。
それを繰り返して、蓮くんが満足げなため息をついた。

「育ちゃんのここ、俺のにちゅうちゅう吸い付いてくる…」
「やんっ、あっ、れ、れんくん…」
「ちゃんと欲しかったら、にゃんこでお願いしないと」
「にゃんこっ…?」

はやく奥までほしくて、腰がゆらゆら動くのを、蓮くんが軽くお尻をぺちっと叩いてたしなめる。
その小さな刺激にも腰が跳ねる。

「れんくん…れんくん…」
「ねこちゃんの言葉で、お願いできるよね?」
「ふえ…?」

ねこちゃんの言葉…?

「にゃ、にゃん…?」
「その調子」
「蓮くんの、おっきいの、欲しいにゃ…?」
「……」
「れんくん、れんくん、にゃあっ、奥まで、いっぱい、欲しいにゃ、ぐちゅぐちゅしてにゃあっ…」

蓮くんがなかなか満足してくれない。
いつまでも浅いところをちゅくちゅくするので頭がいっぱいで、なんにも考えられない。
猫ってなに、なんなの、にゃあじゃないの…?
振り向いて、蓮くんの表情をうかがうと、狼男がそこにいた。
食べられてしまう。
舌舐めずりした蓮くんに、胸が高鳴る。

「にゃあっ…もうわかんないよ…はやく、ちょうだい、蓮くんの硬くておっきいので、いっぱいして、んんっ」

狼男の目を見つめて泣きながら、腰をゆらゆらさせる。
もう蓮くんのこと待ってられない。
がんばって、腰を後ろに下げて、蓮くんのものを飲み込もうと動かした。

「んん、はいってくるぅ…」
「っ育ちゃん」

ず、ず、ず……ばちゅっ!

「んあぁああ!」
「はぐちゃん、発情したメス猫みたい…っ!」

少しずつ飲み込んでいたところを、蓮くんが勢いよく串刺しにする。
視界がちかちか光って、涙でぼやけた。

ぱんっぱんっぱんっぱんっ
ごりゅっごりゅ、ぬぶっぬぷっぱちゅっぱちゅっ

「あっ、あ〜っ、〜〜!」
「っはあ…」

腰がたぶん、もう自力では持ち上がってない。
蓮くんが力強く掴んでいるからどうにかなってるけど、それがなかったらへたり込んでいる。
おなかの側のよわいところを、硬いのでがちゅがちゅ突かれて、目の周りに星が散った。

「ああっ、あっ、あっ、あっ、あっ」
「締めすぎ…」
「いや、いやあ、もうや、あっ、あっ、〜〜〜〜〜!」

奥をごんごん叩かれて、入っちゃいけないとこまで入ってる。

「あっ、へん、へんだから、もう、やらっ、あう、あんっあんっあんっ」
「猫みたいに、鳴いてよ…!」
「やら、れきない、あっ、あ、あっはげしい…やっ、やっ、あっ」

ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ

「っあ〜…!出る、出る…!」
「〜〜〜!ん、んぶっ」

蓮くんが、あたしの顔を後ろ向きにして乱暴にキスしてきた。
息ができない。
激しくなる腰の動きに、目をぐるぐるさせて意味わかんなくなって、蓮くんの唇や舌を噛む。
それで余計に興奮したみたいに息を荒くして、蓮くんがぐうとうなって腰をばちばち打ち付ける。

「っ、っ、っ〜〜〜〜〜!」
「っう…!」

びゅるるるっびゅっびゅーーーっ

一番奥に叩きつけるように吐き出されて、塗り込めるように腰がぐるりと回される。
はー、はー、と息を吐いていると、後ろで蓮くんが不穏な動きをした。

「ん、あっ!?」
「…これで終わりだと思った?」
「あっ、うそっ、やっ、うそうそっもうむりっあぁっ!」

ばちゅん!

腰を叩きつけられて一瞬意識が飛んだ。
それから、今度はなだめるように腰を回してクリや乳首をこすこすしながら、ねっとりと突き上げる。

「あっ、あぁっ」
「激しいの、いやだ?優しくしてあげるからね」
「んんっ、あんっ、あ〜〜〜っ」

低い声が耳元でささやく。
言葉通り、激しくなくて、でも、感じるとこばっかりぐりぐりといじめられて、さっきよりつらい。
ナカが、蓮くんのかたちにねっとりじっくり広げられちゃっている。

「ね、余裕出てきた?猫の真似してよ」
「はあっ、あっ、あっ…にゃあ…」

もうなんにも意味が分かんなくて、言われるがままににゃあにゃあ鳴く。
結局、にゃあにゃあ言わされまくって、抜かないまま三回続けて出されて、ぐったりと全身の力が抜ける。

「っ、っ……」

顔がすっかりほてってのぼせている。
蓮くんはすっかりご機嫌で、あたしの顔中ちゅっちゅしている。
それをぼんやり受け入れながら、たくましい背中にぎゅっと抱きつく。

「はあ、サイコー…育ちゃんマジかわいい」
「ん、ん」

体を撫でながら蓮くんがやさしいキスをしてくれる。
髪を指ですいて、おでこにもキスをくれる。

「ハロウィーン最高だね……毎日ハロウィーンでいいや…」
「ばか…」

服を適当に乱されただけのあたしのお尻にはまだしっぽがついているし、猫耳のカチューシャもつけっぱなし。
外したいけど、へろへろで腕も動かない。

「蓮くん…」
「ん?」
「もっと、ぎゅってして」
「……うん、してるよ」
「もっと」
「甘えんぼ」

ぎゅうぎゅう抱きしめてくれる蓮くん。
やっぱり、えっちも気持ちいいけど、こうしてくっついてるのが一番気持ちいい。

「育ちゃん、あんまくっつくとまた勃つから…」
「…」

蓮くんのばか!

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