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▼シャーマナイト・マーヴィ

「全く、退屈しようがねェなァ」

リードという通称は彼の本来の職業名である。
彼の本名を知っているのは、同胞を除けばラブとトーンのみ。
「リード」ではない彼と話をしたい意思表示として、愛称のシアンと呼ぶ時がある。
超ダン軸では、ギルド卒業後、カナデに本名を明かした。












災厄の未来を回避する為、歴史の裏で暗躍していた一族『導族』。
血の繋がりではなく力の繋がりが一族を結びつけているという。
強大すぎる力を守る為、彼らは常に歴史の裏側でひっそりと生きてきた。
より優秀な「リード」を継いだ者は、未来の為に命を投げ打った者がほとんどだった。

幼少期に曽祖父から導の力を継ぎ、彼も『導族』の一人となった。
膨大で様々な災厄の未来を見せられ続け、最善の道への導を探し続ける日々。
次第に歴代の「リード」と同じく、自分も当然死ぬ為に生まれてきたと思うようになる。
そしてその運命すら受け入れて、せめて死ぬまでに少しでも多く誰かの記憶に残りたいと考えた。

自分は何処で死ぬのが最善か考える。
ギルドは作らせたし、見覚えのある顔も揃ってきたし、そろそろ、そろそろか。

しかし、しつこく自分を生きさせようとしてくる『セカイイチ』に次第に考え方を変えるようになる。
やがて彼は決意した。自分に居場所を与えてくれた、自分も生きているのだと教えてくれた、温かな手に触れる事を。
何故だろう、何時の間にか、自分が存在する未来の導を辿る事など忘れていた。

未来は最悪だった。
最悪なら、其処から徹底的に、誰一人悲しむ必要も無い程、最高な未来へ導いて見せれば良い。
ずっと最初から、それが『自分』の使命だったのだから!

それからは、初めて表舞台に出た「リード」となり、「リード」の運命すら変えるべく奮闘する。
自分が知り得る全てを語り、『セカイイチ』の協力の下、来る未来に備え、入念に準備に準備を重ね、
ついでにカーレッジに何度もまとわりついてくる嫌な「気配」も払いながら、


入念に入念に少しの油断も余裕すらも無く徹底的に準備を重ね、重ね続けて、


遂にその日、彼が長年待ちわびていた未来が、ギルドの門を叩いたのだった。
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