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シーツの海は、今日も変わらず凪いでいる。
潮騒は、いつまでもしゃべるのをやめない。

ここは一体、どこなのだろう。


PCはKPCへ恋愛感情を抱いている。
それを自覚していてもいなくても構わない。ただ、その思いはKPCに伝えていない。

起きてKPCに好きだって言いに行こう。
ただそれだけの話です。
KPCもPCのことが好き。ただ同じく言えてはいない。片思いがこじれてザントマンに見せられた夢が現実だったらいいのにと思っていたら本当にPCを夢の中へ引きずり込んでしまった。KPCは起きることができるのにPCは夢にとらわれたままになってしまう。
なぜならPCもKPCを好きだったため、ふたりきりでいれる空間に少なからずポジティブな感情を抱き、同じような思いで夢から出られなくなってしまった。そこへグリーンアイモンスターがやってきた。外に出ればKPCはまた誰かと話したり、自分以外の誰かを思ったりすると嫉妬心を煽った。けれどKPCは必死に夢の外や内側からザントマンの力を借りて起こそうとしてる。夜の海で見る泣いているKPCは現実とリンクしておりわずかながらPCは夢から覚めようとしている。
悪魔となって今度は逆にKPCを夢の世界に閉じ込めるか、起きて好きって言いに行くか。
青春ドリームエモクロア!


ザントマンとの共鳴:失敗する必要
グリーンアイモンスター:成功



今日も目を開けると、少しくすんだ青が飛び込んでくる。
わずかながら端のほうが暗いところを見ると、夜はまだ明けていないらしかった。むくり、とあなたが体を起こせば、広々としたキングサイズのベッドの上に寝ていたことがわかる。あなたが寝ていたのは、大海原に浮かぶ白いベッドだった。

ベッドには果てがある。
しかし、この世界には果てがない。

視線の先に広がった大海原。水平線と空の結び目に、眩い太陽が昇ってくるのが見えた。

シーツの海は、今日も変わらず凪いでいる。
潮騒は、いつまでもしゃべるのをやめない。

ここは一体、どこなのだろう。


▼においや視界の情報
潮の香りはしない。
音は波の音が心地いい程度に聞こえる。海の上の割には小さな音。

▼周りの探索
海。何もない。本日は晴天。雲はわずかにある。朝焼けが美しい。
「くじらがいないか」とか「イルカが見たい」などPLでもPCでも思った場合は登場させて構わない。夢なので。

▼ベッドから出てみる
可能。
水面に足を下ろしてみると濡れない。
見えない床でもあるかのようにぺたりと足がつく。
ザントマンの影響で多少夢に自由が効くせいである。
そのため共鳴判定を入れる。

しばらく歩けば見えない壁にぶつかる。部屋の広さ的には6畳ほど。



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