題→エイプリルフール
ネフィリムなダンバジ(インフルエンスの夢主交えて)で一日遅れのエイプリルネタ。
間に合わなんだ(´・ω・`)
主人公=グラス。
主人公名前固定。
「あんたのコトなんか大っ嫌いだ!」
「ああ、そうか、実は俺もお前のコトは嫌いだったよ」
バージルの部屋の中から聞こえてきたダンテの怒鳴り声。
グラスとキャットは、顔を合わせながら、呆れたように苦笑っていた。
「あの二人どうしたの?まあ、喧嘩なんていつものコトだけどさ..」
「さあ..でも、あのダンテがバージルに対してキライだなんて、珍しいわよね」
「確かに。いっつも悪態はついてるけど、バージルとは一応仲は良かったもんね」
「うん..何かあったのかしら?」
「そんなの、本人たちに聞いてみればいいじゃん。そもそも、何で俺たち部屋の前に突っ立って......あ、」
「..どうしたの?」
「そういえばさ...今日って何日?」
「え?四月..一日だけど?」
「そう!四月一日といったら、今日はエイプリルフールじゃないか!!うわあ、なんで俺気付かなかったんだろう!」
「え、あ..そういえば、そうね」
「くそ、俺もバージルさんに嫌いだよとか言って..キョトンとさせたかった!そして嫌いだなんていうなよ、とか困り顔で言って欲しかった!」
「あ、うん......で、何が言いたいの?」
「ようは、バージルさんもダンテも、嫌いという嘘を付き合ってるってわけだよ!喧嘩にみせかけてイチャつきやがって、羨ま..迷惑な話しだね!」
「え..?」
「おい、まだ話は終わってねえぞ!まてよ、バージル!!」
「黙れ、バカ者!!話しをするのに押し倒す必要がどこにある!?」
「あんたがいうコトを聞かねえからだろうが!!」
「うるさい!バカの話しなんて誰が聞くか!!お前を部屋に入れたのが間違いだったよ!」
「おい!バージル!!」
バンッ!
「へ?...は、ちょ!?」
「あ..」
「なに...!?」
エイプリルフール!なんて目を輝かせたグラスは、なにを言い出すのかと思えばいつもながらに突拍子もないふざけたコトを発言した。
相変わらずなグラスに、キャットも若干引いている。
そんな彼の声に気づいたのか、知らずか、そこへ焦った顔をしたバージルがいきなりすごい勢いで飛び出してきた。
扉の前に立っていたグラスは不意の出来事に開いた衝撃で後方にぶっ飛んだ。
キャットは目を丸くしながら間抜けな顔でよろけていたグラスに目をやる。
そこに、追い打ちをかけるように部屋から飛び出してきたバージルがグラスにクリティカルヒットした。
二人の無様な呻き声が交互にあがる。
バージルを追って後から出てきたダンテはキャットと一緒に唖然とその様子を見つめていた。
「すっげえいい音なったな、今..」
「痛い!でも、バージルさんからのタックルならむしろ気持ちいいです!ありがとうございます!!..なにするのさ、いきなり!」
「本音が丸聞こえよ、グラス」
「それを聞きたいのはこっちの方だ。なぜ俺の部屋の前に突っ立っていたんだ、お前はたちは..!」
「だって、二人の声が外まで聞こえてきてて..気になったから、様子を見に来たんだよ。バージルさんに会う口実になるなと思って!」
「...............俺の周りには変な奴しか居ないのか..?」
「せめて変態な男にしてよ..私を仲間にしないで」
「何気にひでえな、キャット..」
「で、いったいナニがあったの?喧嘩したからには何か気に入らないコトがあったんでしょ?あんなに焦ってでてくるなんて、ナニがあったんでしょ?」
「なぜ最後だけ確定してる..ただ、こいつがわけも分からないコトを言い出したと思えば急にキレ出しただけだ。俺だって分からん」
「分からんって..あのなあ、そういうとこに俺はキレてんだろうが!」
「意味も分からずいきなり嫌いだのなんだのと抜かしてきた奴を理解なんてできるか。兄になんてコトを言うんだ、お前というやつは」
「だからって、同感するこたあねえだろ!?今日が何日か考えてみろよ、本気にすんな!嘘言ってなんでこっちが傷つかなきゃなんねえんだ!!」
「は?.........そうか、今日はエイプリルフールか......キモいな」
「な..キモいってなんだよ!?」
「弟に嘘で嫌いだと言われて嬉しいとでも?気色悪いだけだろう、死んでくれ」
「はあ!?テメェ、いい加減にしろよ!流石にいいすぎだろ!」
「黙れ、変態め」
「...............あ、ああ」
「なぜそこで素直になる..!」
「い、いや..お前、変態めって.....なんかクるな」
「なっ..う、うるさい!!わけが分からないコトをいうな、このバカ者!」
気持ち悪くニヤニヤと笑うダンテに、バージルは顔を真っ赤にしながら怒鳴り散らした。
真っ赤といっても、決して照れているわけではない。引いているのだ。
ダンテは、そんな彼を見てはさらににやけ面で笑う。良からぬコトを考えている顔だ。
キャットとグラスはこれまた呆れたように二人を置いてバカみたいに騒ぐ彼らを見ていた。
「あー、仲良いねえ..羨ましいくらいに」
「そうね..羨ましくはないけどアホらしいわ」
「......行こっか、なんか虚しくなってきた」
「ええ、見てて嫌にはなってきたわ..行きましょう、良かったら今から一緒に冷蔵庫にあったケーキ食べない?バージルが買ってきたやつ」
「それは良いね、二人で四つを分けて食べようか」
「ええ、一人二つね..分かったわ」
アホみたいに騒いでいる..襲われそうになって喚いているバージルたちを後にして、キャットとグラスは楽しそうに笑いながら食堂へと向かった。
後でバージルからグラスだけ叱られ、グラスが喜んで引かれたのは言うまでもない。
エイプリル!じゃない!
しかも長い!
「嫌い」と嘘ついたら相手から嬉しそうに「俺もだよ」と返されちゃって取り返しのつかないコトになっちゃったダンテの図です。可哀想なダンテが書きたかっただけである^^^
でも実はバージルさんの嘘です。内心では弟から好きだって言われた!お兄ちゃんうれしい!とか言ってるんですよ。俺もだよ、は相思相愛ってことですよ嘘です(え?
我が家のバージルさんは(相手からの)下心が大嫌いな設定です。そして自分を棚にあげるのが大好きなんです←
ちなみに、基本的にメモの彼らは、食堂やら大浴場なんか設備されてる寮みたいなバージルのアジトに個室もらって住んでるっていう設定です。いまさらだけど。
そして、ダンテは良くバージルの部屋に入り浸っては襲いかかっていると。主人公とキャットは何気に仲良し。本編(インフルエンス)では序盤当たりだと思うけどそれでも結構かけ離れてたり。
好き勝手設定楽しいです^ω^(おい
13/04/02 00:52