「ねぇ、最近毎日何処に行ってるの?」



ドキッとした
今は美織に内緒にしていることがあったから

特にやましい事がある訳ではないけれど、秘密にはしておきたい事があるのでつい吃ってしまった
美織は不審に思っただろうか



「えっと……仕事だよ。最近ちょっと忙しくてごめんね」
「…………そう。程々にね」
「うん、ありがとう。ごめんね、もう少ししたら落ち着くからさ」



そしたら、二人で出かけよう。

ニコリと微笑んでみると美織も微笑みを返してくれた
ああ、君の笑顔を見ると仕事で疲れた体に元気が湧く
この笑顔を守る為なら俺はいくらでも戦えるんだ

もしかすると、ここ最近遅いことで浮気を疑われているかもしれない
けれど美織には内緒でプレゼントを用意したかったから、嘘をついてしまっているけど……ごめんね。
もうすぐ美織の誕生日だからどうしてもそれまでに用意したいんだ!



「待っててね美織」



君の笑顔が見れるといいな……



「あ、そうだ。明日はシャマルの検診だよね」
「そうよ」
「また検診の結果教えてね。大丈夫だと思うけど、一応ね」
「うん、わかった。おやすみなさい」
「おやすみ」



最近美織は俺よりも先に寝室に行く

本当は一緒にベッドに入りたいけど,まだ仕事が残っているからそれは許されない
美織が居なくなった執務室で印を押す音を響かせながら書類を整理する




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