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双子×ビッチ人妻♂2



 シン、と静まり返った後、俺は何も面白くないのに笑ってしまった。勝手に動く手は紫苑の首元に伸びる。

 この喉、息ができないように握り潰してやりたい。
 彼の目には、真っ赤に充血した俺の目が映っていた。喉仏に指が触れる。弟は俺の神経を逆なでする甲高い笑い声をあげた。


「アハッ……だっせーー、相変わらず余裕ないなあ兄さんは……ははっ、そんなんだから、昔から何もかも俺に勝てないんだ」
「ちょっと、もうやめろって……紫苑、悪いけど帰ってくれ。葵くんも落ち着いて……」

 おろおろとする真樹なんて初めて見たかもしれない。いつもあっけらかんとした楽天家の彼が、俺たちのせいで眉尻を下げている。

「カワイイカワイイお嫁さんの夢、叶えてあげないんですかぁ? それでも旦那様かよぉ?」
「……俺は……俺は、真樹のためならなんだってしてやりたい」
「ふーん?」
「……やってやるよ……双子の二輪挿し……ただし、証明するためにやるだけだ」


 そう告げると、さっきまでおろおろしていた真樹は期待に満ちた目を向けてきた。軽く睨めば、ぽっと頬を染め、嬉しそうだ。
 彼は彼で、後日二人きりの時にじっくりお仕置きすることにする。

 紫苑は顎に手を当て、少し意外そうに「へえ」と零した。いつも余裕ぶっている気に食わない顔。彼に向き直り、俺は言葉を続ける。


「確かに、お前には勝てた試しがないけど……真樹を喜ばせる事にかけて、俺は絶対に負けない」


――――こちとら、中出しせずに真樹をイかせまくっていた男なんだ。彼の性感帯は全て把握しているし、真樹しか抱いたことのない俺はいわば真樹専用の体……

 こんな軽薄なやつに負けるはずがない。
 それに、俺の方が良いと分かれば真樹だって、もう紫苑なんかに会ったりしないはず。


「いいな、真樹」
「え、俺は願ったりかなったりだけど……葵くん、額の青筋やばくね……?」

 今更尻込みしている真樹を押し倒せば、彼はいつものように俺の胸元に擦り寄ってきた。




***




「ん…… ん、はぁ……っく、ぅん……っ
「真樹、真樹、かわいいよ、愛してる、かわいい、真樹、真樹、かわいい……

 紫苑はすぐに参戦してくるかと思いきや、ソファで脚を組んで俺たちのセックスを傍観し始めた。

「あ、ぁああっ はーーっ はーーっ なぁ、二輪挿しはぁ……っ? ちんぽ、ちんぽ、双子ちんぽぉ…… 全マゾメスお兄さんの夢ぇっ
「はしたないぞ真樹……っ、いいじゃないかあいつなんて、ほら、やる気なさそうだし……気紛れなんだ、昔から。なあ、二人で楽しめばいいだろ……
「ん、ぉ でも、でもぉ……お”っ あ”っお”っおっおほぉ……っ やぁあっ二輪挿しぃっ に、りん、ざしっ

 パンッパンッパンッパンッ パンッパンッパンッパンッ
 ずちゅんっ ずちゅんっ ずちゅんっ ずちゅんっ 

 物欲しそうに紫苑を見上げる真樹と、それを見てにっこりと笑い返す紫苑。ああ、そういう事か、と理解した頃にはもう遅かった。

 彼はわざと、真樹に求めさせているのだ。
 真樹に求められてから真樹を抱いた方が、俺の悔しがる顔と真樹のとろけた顔が両方見られて面白いとか思っているのだろう。


「チッ……おい、真樹! こっちを見ろ! っく、この、淫乱! オラッ
「へ、ぇ、あひぃ あっ…… あっ、お” んぉ”おおおっ!? やっ や”ぁっ 葵く、あおいくぅんっ、や、やっあぁんっ 乱暴にしちゃ、あ、あぅ、やらぁっ んっほぉ お”っお”っお”うっ なんで、いつもこんな、しない、のにっ んぁあっ あーくんっ あーくんっ あーくぅんっ
「は……っ まーちゃんっ まーちゃんっ まーちゃんっ


 生粋のマゾメスビッチである真樹は、手荒く抱かれたりちょっと痛くされるのが大好きだと知っている。
 だが、実は一番好きなのは焦らしプレイなのだ。本人でさえ気づいていないのだろうが、焦らしたときの方がとんでもないイキっぷりを見せてくれる。


「はぁああんっ んぉ”おおっ おっほ おっほ おっほぉおっ そこっ そこ、しゅきぃっ そこよわいのぉっ
「口開けろ、真樹 ほぉら、旦那様のベロちんぽ、ん、ぢゅる……っぢゅうっ っは、好きだろ、ちゅーすんの大好きだもんなぁっ はは、恥ずかしがるなよ、なあ真樹、いつもしてるだろ
「んちゅ、っぷは、はあ、んぅ、んぅう〜〜っ や、ちが、あ キスよりまんこ、キスよりまんこぉっ は、はひぃっ、や、ちゅー、はずかし、んぅうううぅっやぁあんっ
「ははは、かぁわいいなぁ、俺の真樹……っ ん、ぢゅるっ はあ、唾液吸わせろっ 真樹、真樹っ

 だからいつも俺は、泣いて乞われても中出ししてやらないし、極限まで甘く優しく攻めて、決して激しくはしてやらない。

 褒美をあげるのは最後の最後だ。そうした方が、真樹は全身をくねらせてよがり狂うと知っている


「ひぃいんっ 葵くんっいじわるすんにゃ”っ あっああぁあんっあんっあんっあんぅあんっあぁああんっ くぅう、きもちい”い”よぉ”〜〜〜〜っ


 だいしゅきホールドで俺に絡みつき、ぎゅうぎゅうと抱き着いて離れない真樹は完全に紫苑を忘れ、俺だけを求め始める。

 偉そうに足を組んでこちらを見下ろす弟を一瞥すると、彼は余裕ぶった笑みを保とうとしてはいたが、真樹に求めてもらえなくて不機嫌そうだった。

 額に浮かぶ青筋も、組んだ腕の指先を小刻みに動かしているのも、苛立ちを抑えきれていない証拠だろう。


 パンパンパンパンッ パンパンパンパンッ
 ぬちゅっぬちゅっぬちゅっぬちゅっ ぬちゅっぬちゅっぬちゅっぬちゅっ


「ふっ…… 真樹、はは、無様なメス顔だなぁ…… あぁあ、真樹のまんこ、どうしたんだよ、はは、すっごい締まるなぁ…… 紫苑が見てるからか? おい、怒るぞ、お前の旦那は俺だろ……っ俺だけ見てろよこの強欲まんこがっ ほら見ろっお前の旦那様を見ろっ
「ぁが、ぅ んぉ”っ ちゅー、いっぱいするからっん”んぅう〜〜っ キスハメ、お”ぅっ んぉっ キスハメはまんこ、締まるから”ぁっ 紫苑は関係ないん”っ、お”……っほお……っ!? な、なんか葵くん、変っやばい、やばい、あぁあ” んぅん、んっ、ちゅう、んっはあ、はーーっ お、怒って、るっ? あぅうっ 今日すっげえいじわるっ マゾメスまんこ、に、効くぅっ 効くのぉ”〜〜〜〜っ

 ズッ……パァンッ! パンッパンッパンッパンッ! パンッパンッパンッパンッ!

 パンパンパンパンッ! パンパンパンパンッ! ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ! どちゅんっ! どちゅんっ! どちゅんっ! どちゅんっ!

「くぅんっ くぅう〜〜……っんぅ〜〜っ あひぃ 結腸、お” も、らめ、まんこイグッ 結腸まんこらめぇイグッ イグイグイグイグゥ! あ”、イッグ も、ちんぽぉっ二本もいりゃないっ 葵くんのでイグっあぁ”ああああイ”ッちゃう〜〜〜〜我慢できない”ぃいっ おかしぐなる”ぅう〜〜〜〜っ


 潮を吹いて白目をむいて、ああ、真性のドマゾだなあ真樹は…… なんて可愛いんだ真樹。いけない、よだれが垂れきそうだ。

 退屈そうな紫苑の顔。ざまあみろ、人のものに手出しなんてするからだ。真樹の事を一番理解しているのはやはり俺。俺だけなのだ。

 焦らして焦らして焦らして焦らして、決して彼の望み通りにはさせず、とことん苛め抜く。これが一番真樹を気持ち良くしてやる方法で、真樹に愛される方法なのだ。

 真樹に愛されるのは俺だけでいい。真樹に触れるのは俺だけでいい。真樹には、俺だけ、真樹には、俺だけ、真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ真樹には俺だけ……っ


「あぁああんっ おっほぉ あ”ーーイッグ…… へ……ぁ、や、あっ 抜くなっ なんでちんぽ抜くんらよぉ”っ やだっアクメしてんのに”ぃっ メスイキ、してんのにぃ”っ あ、あぅ、イってる時は、ちんぽ、いれてて、ほしいのに”ぃ……っ 葵くんお願いっお願い"っ はめてぇっちんぽぉっ
「俺が欲しいんだな、真樹
「欲しい”っ ま、まんこ、旦那しゃまちんぽぉ”っ お”……〜〜〜〜……っ! あぁあっ……! あ”っ! あ”ん! あぁ”ん! 来たぁあっお”ぉ……〜〜〜〜っ
「いい子だね、真樹 そうだよ、俺だけを求めるんだ……っ はぁ……っ よく言ってくれた ご褒美に、中出ししてやろうな……っぐ、ぅ…… こぉら、焦るなよ はーーっ ちゃんと、結腸までブチ抜いてやるからな…… ん、一度抜いて、思いっきり、ハメてやる……っ


 我慢していたのは、焦らされていたのは、真樹だけじゃなくこちらも同じだ。

 ヒクヒクと媚びているまんこに狙いを定め、すでに精液が漏れ出しているちんぽを当てがう。腰を後ろに引き、そして勢いよく――――

「チッ……ちょっと、真樹さん? 俺の事忘れてませんか?」
「ひぅ”、お”……!?!?
「なっ、やめろ紫苑、真樹を……っやめろ、おい!」
「ほぉ……っちんぽおぉ…… あ”ぁああ〜〜〜〜〜〜〜〜

 ドッチュン! ずるる……ズポッ! ズチュッ! ズチュッ! ズチュッ! 


 溜めに溜めたボルテージを全て、紫苑が掻っ攫っていた。


「はあ…… 久々の真樹さんのまんこ、やはりいいですね……っははは、あはははっ 相ッ変わらずのマゾメスまんこ! ははは、笑えますね、あ”ーー……イイ
「へぁっ お”っ!? 葵くっ? んぉ”ぅ だ、旦那しゃま、ちんぽっ? んぉ”おっ ち、ちが、あ、んぁあ、これ、これっ、あぁ……っ イッ……グゥ……! イグゥ〜〜〜〜ッ
「どうぞ、盛大にイきなさい 兄さんの目の前で無様にネトラレまんこしなさいっ あーー楽しいっ 真樹さぁん、やっぱり俺のお嫁さんになりな くくっ だってさあ、真樹さんさぁ


 パンパンパンパンッ パンパンパンパンッ


「兄さんに抱かれてる時より、気持ちよさそうじゃん…… あ、っく……すげ、締まる……っ
「お”……っお”う……お”っほぉ……ぁ〜〜〜〜……っ
「はいはい、中出しを御所望ですね 俺は、いじわるなんてせず、お応えしてあげますよぉ……っ

 パンパンパンパンッ パンパンパンパンッ

 びゅるるるるるるるるっ びゅーーーっ 

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