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妹の彼氏(サイコ系クズ)×不憫平凡2
「ぅ、うう、んぅ……〜〜〜〜っ……っく、っくっそぉ……っ」
もどかしい。もうずいぶん長い時間ネチネチと胸ばかり責めてくる。
「ん、っくぅ、ん……っ はあ、はあ、っ、ぁ……! あ、ん……っく、ぅ」
「喘ぎたいなら喘いでくださいよ、お義兄さん」
本来は薄い色の乳首が、ずっと弄られているせいで赤くなっている。腫れているのか知らないが、ぷっくりと膨らんでいる気さえする。
「はあ、……っお、お前にお義兄さんと呼ばれる筋合いは、な、い……っ! ひ、ぅ、んんっ」
「ですよね、俺ら義兄弟じゃなくてカップルだもんね」
「〜〜〜〜……っあ、あぁ……っも、ちくび、やだ……っあ、んっ」
まだ明るい時間だから、全部丸見えなのが恥ずかしくてたまらない。指で引っ張られて伸びる乳首も、吸われて唾液がついているのも、何もかも良く見える。
「はあ……っん お、お前、千春には、手ぇ出してないんだろうな……っん」
「お前じゃなくて、薫って呼んで?」
「い、いや、だ、ぁんっ」
「呼んでくれないの? じゃあ……」
「わ、わかった、かおる、かおる……っ」
最低なクズ野郎の癖に、名前を呼んだだけで子供みたいに無邪気に笑った。その笑みを見てゾッとする。こいつはまさか、自分が悪い事をしている自覚がないのではないか。
妹を人質みたいに扱って、僕を犯しているというのに、まさか悪気がないと言うのか。あったらこんな風に笑えない。今までの爽やかな笑みも、もしかしたら心から笑っていたのか。
「お、お前……ん、んっ、薫……っじ、自分が何してんのか、わかってんの、か……っ」
「え? はい、わかってますよ……」
「はあ、ぁ、んっ んぅ、ひ、ぃっ だから、乳首やだ、ちくび、でかくなる、やだぁ……っ」
薫は頬を赤く染め、照れた顔で言った。
「大事な大事な初恋の人ですからね、大事に大事に、愛撫してるんです……」
――――やっぱりだ。こいつ、質が悪すぎる……!
自分の目的のためなら何をしてもいいと思っている。心の底から、一切の悪気なく、そう思っているのだ。
今彼は至極悪質な行いをしているわけだが、たぶんそれほど悪い事だと思っていない。その証拠に、妙に堂々としている。幸せそうな顔で密着してくる。
「あ、あぅ、んっ はあ、っくそ、くそぉ、ぁああ……っ」
「桜先生の事も、名前で呼んでいい?」
「かってに、しろぉ……っあ、あ、やっ、あぅ ひ、ぃ、あっあっ……あ……っああ……っ」
「ふふ、勇貴さん……勇貴さん」
「ひっ、〜〜〜〜〜〜〜っ」
指の腹ですり潰すように、乳首を……っ
「い……っ……あ、ぐ……っ」
「あれ? もしかしてイってます? 乳首だけで?」
「〜〜〜〜っ……あ、ぅ……〜〜〜〜っ」
「す、すごい、うれしいです……っ僕の手で、感じてくれるんですね、はあ、勇貴さぁん……」
「いっ、あ、あ、ぅ はあ、あ、あっあっ……あぁああん……っ」
乳首をつまんだまま、左右にコリコリとねじってくる……っ
腰がびくびく跳ねて、不本意なのに、不本意でたまらないのに、僕は射精してしまっていた。
薫はよっぽどうれしかったのか、何度も同じ触り方をしてくる。膨れ上がった乳首は、彼に触られなくてもビクビクと震えているというのに。
ちがう、僕の体全身がびくついているのだ。乳首とか唇とか、もどかしい性感帯ばかり弄ってくるから、そのせいだ。
「はあ、はあ……っ あぅ くそぉ、何が楽しいんだよ、僕の体なんかさわってぇ……っ」
「桜先生、教壇に立っていた時とは雰囲気が違いますね。真面目な先生のえっちな一面を見てるんだと思うと本当に興奮する」
「ふ、ぁ、あん あっ、やだ、やだ、ほんとにやだ、うう、ちくびやだ、おっきくなりゅ、おっきくなったら、やらぁ……っ」
「じゃあ先生、他に何をしてほしい? 言ってください、ふふ」
涙がでてくる。当たり前だ。せっかくの休日にこんな仕打ち。でも、こいつの矛先が千春に向かないよう、何とかしないといけない。
僕は悔しくて悔しくてたまらないが、口を開いた。薫はワクワクした顔で頬ずりしてくる。
「し、下……さわって、ほしい……っ」
「さっきから腰揺れてるもんね、もどかしかった?」
「……だ、だって、これ以上乳首したら、お、大きくなって、戻らなくなったらやだ……」
「別にいいでしょ、どうせ僕しか見ませんし……」
しつこい指が離れたと思えば、再びぎゅっとつねってくる。頭の中がチカチカして、僕は精液どころか潮を吹いてしまった。
そして言葉が出ないほどの快感の中で、唐突にひらめいたのだ。
彼を繋ぎとめるため、彼を受け入れなければと思っていたが、逆ではないのか。
「あ、ぅう……っ」
「かわいい…… 慣れていない感じが、とても……」
嫌いにさせればいい。飽きさせればいい。もう関わりたくないと思わせた方が、良いのではないか。
僕を嫌いにさせれば、僕の妹とも関わりたくなくなるだろう。今彼は、慣れていない感じが良いと言った。つまり、慣れているように見せれば、嫌ってくれるのではないか。
「そ、そうだ、そうすれば……っ」
「んー? 何か変なこと考えてますね。まあいいや、下、さわってあげましょう……」
「あっ あぅっ あんっ あぁああんっ」
びしゃびしゃに濡れたちんぽを、今度は優しい手つきで扱いてくる。「大事に、大事に、さわってあげましょう……」かと思えば、ぎゅーっと絞り上げるように力を込めてくる。
「ひぃ……〜〜〜〜っ だ、だいじにするって、いったのにぃ……っ」
「うん、大事にしてますよ。勇貴さんが気持ち良くなれる力加減で、さわってあげてるでしょ」
「い、やだぁっ きもちくなゆの、いやらぁ……っ ああぁああん……っ」
――――ち、ちがう、そうじゃない。嫌だとか言っちゃだめだ、ほらみろ、僕が嫌がると薫は喜ぶ。きっとそういう類の変態なんだ!
「……っ ね、ねえ、薫……っん、ちんぽ、いれてよ……」
「ありゃ、どうしたんです? はあ、積極的ですね、急に……」
「はあ、ぁっ ん、ら、らって、しゅき、らもん きもちいいの、しゅき、らから」
――――嫌がらなければいいんだ。とんでもなくえっちに振舞って、”なんか違う”と思わせればいい。そうすれば萎えて去っていくはずだ。僕への興味が失せるはず。
「はあ、はあ……っ 勇貴さん、わかった、いれますね、はあ、はあ……っ」
「な……っ なんでぇ……っ」
ずぷ……っ ずぷぷっ
薫はよだれを垂らしながら、目を血走らせて笑っていた。おかしい。僕の計算が正しければ、”なんか違う、冷めました”となるはずだったのに!
「あっひぃいいいいいぃぃんっ」
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