▼無気力な見習い執事×無知ママぼっちゃま
無気力な見習い執事×無知ママぼっちゃま
※攻めが幼児退行 受けが失禁(小スカ)
「うっわ……」
ぼっちゃまの叫び声(喘ぎ声?)が聞こえて駆けつけてみれば、この有様だ。
ぼっちゃまが家庭教師に抱かれていた。こんな事が執事長の南条さんにバレたら――考えただけで身の毛がよだつ。
「……ぼっちゃま、まずは風呂へ……その精液まみれのお身体をきれいに……証拠隠滅……しましょう……」
俺は泣きそうになるのを堪えて、ぼっちゃまを風呂場に連れて行く。家庭教師の野郎はしれっとした顔で帰った。とんでもない度胸だ。
***
「はあ……」
「西国、さっきからため息ばっかり。大丈夫?」
「誰のせいだと思ってんすか……つーか何してたんです、いやセックスしてたんだろうけど……」
シャワーをかけてやりながら、ぼっちゃまの回答を待つ。彼は全然これっぽちも全く微塵も悪びれない様子で、「せっくすじゃないよ」と言った。
「ますたあべえしょん、を、習っていたんだよ」
「いやあれセックスですよね、ぼっちゃまハメハメされてましたよね」
「うん。でも、ますたあべえしょん、教えるって北乃が」
「……とにかく、執事長にバレないようにしてくださいよ、なんかあったら八つ当たりされんの俺なんで……」
もう、このイカれた職場にはうんざりだ。
パワハラ執事長、メンヘラ料理人、セクハラ家庭教師などなど、やばい大人オールスターが集結している。
主人であるぼっちゃまは基本的には素直で無害だが、バックについているオールスターたちが本当に厄介で、毎日考えることといえば、辞めたいとか辞めたいとか辞めたいとかばかり。
「はあ……」
「西国、つかれているのかな、無理しないでね」
「はあ、どうも……」
ボディソープを泡立てて、白い肌に塗りつけていく。触り心地がいい。ぼうっとしていたら、うっかり吸い寄せられそうだ。
「西国、いつもありがとうね、よしよし、おつかれさま」
「ぼっちゃま……」
「ん……っ くすぐったい…… 」
「あっ……す、すみません」
――――ぼっちゃまはアホだけどお優しい。これがあるから、辞める覚悟ができないんだよな……
胸のあたりを洗ってやると、彼はビクビクと肌を揺らした。子猫のように体を丸めて、「くすぐったい くしゅぐったい」少しだけ癒された。
ああ、他の使用人さえいなければ、ここは素敵な職場なのに。
「んぅ…… んにぃ……」
「すみませんぼっちゃま、我慢してください」
「んっ あっ あう…… そ、そこは、おまんこ……」
「だってここ、あいつの精液まみれなんで……きれいにしなきゃ……」
「ひぃっ んあっ」
「喘がないでくださいよ」
ボディソープの白い泡が、どろどろした精液を落としていく。が、洗っても洗ってもぬるぬるした感触が消えない。
まさかと思ってぼっちゃまの股間を見ると、ゆるく勃起したちんぽから我慢汁が垂れていた。
「はふ…… はふ…… んゅ……っ」
「ぼっちゃま、俺洗ってるだけなんで……感じないでくれませんか……」
「ん、んぅ はふ、はふぅ……」
「まじでやめて、執事長に殺されるから」
「ん、っ あ、あん……っ」
「ああもう……」
ぼっちゃまは俺の言葉など耳に入らないようで、本格的に喘ぎ始めた。「あん あぅ……」「やめてくださいって、俺怒られるから」「……っ は、ん……っ……っ」「声を押さえても喘いじゃう〜〜ってのもやめてくださいって」
むちむちしたおしりを割り開いて、中にある精液をかきだす。何が悲しくてこんな事。どうせなら俺が中出ししたいわ、クソが。不満は口に出さず、淡々と指を動かす。
「んぁっ あ、あ、ん、にし、西国っ」
「ぼっちゃま、我慢汁とろとろ流すのやめてください。洗っても洗ってもきりがない……」
「ん お、おまんこが、きもちよくなりゅと、おちんちんから、おしるがぁ……」
「……はあ……俺、殺されるんだろうなあ……ぼっちゃまは口が軽いから、執事長に全部ばれて、なぜか俺が殺されるんだろうなあ……俺だって好きでぼっちゃまのまんこを弄ってるわけじぇねえっての……っくそ、どうせなら普通にセックスしてえわ、こんな事後処理じゃなくて、普通にセックスしてえわ、あーーあセックスセックスセックスセックスセックスしてえ」
「西国、全部声に出ているよ……あんっ」
どうしていつも俺ばかり、こんな損な役回り。完全に就職先を間違えた。執事だなんて面白そう、モテそう、とか思った去年の自分を殺したい。
ぼっちゃまは浴室にゴロンと寝転がり、足を開いた。俺が洗いやすいように、だろうか。おまんこを全開にして、犬のようにお腹を晒している。
「はあ……なんか、赤ちゃんに戻りたい……」
「ふむ、赤ちゃんに」
「無条件で守られて、不快なことがあったら泣いて、寝てるだけの赤ん坊に……戻りたい……戻りたいです……」
「ふむ、ふむ。うん、いいよ」
――――は? 何を言っているんだ彼は。ああ、俺も何を言っているんだ。しまった、ストレスで気が朦朧として……
「じゃあ西国は、ぼくの赤ちゃんね」
かくして俺は、ぼっちゃまの赤ちゃんになった。
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