融解
はじまりの音は聞こえなかった。
絶望の縁
に見つけた、光の影。
縋るように
手を伸ばしても
、それはするりと逃げていく。
ただこの手に残るのは、
確かな愛と、痛みだけ
だった。
時折感じる優しいぬくもりを、守れたらいいのに。
凍てついたこころに、どうか光を。
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