Novel / SS

神童とマサキ

ねーねー。キャプテン。勉強教えて下さいよ。すっごい頭良いって聞いたんで。
すっごい頭悪い俺に勉強教えてやってくださいよって、痛っ。ちょっと、教科書で人の頭を叩いたらいけないんですよ?俺の細胞が死ぬから……へ?まじで?え、ほんとに教えてくれるんですか?いや、教えて欲しいんですけど…。あ、じゃあ図書室で、…はーい。
(冗談でしたなんて今更言えねー。)



霧野じゃなく霧野の外見が好きな神童と、そんな神童が好きな霧野

らんまる、らんまる。
もう一度髪を触らせてくれないか?
はぁ、いつみても綺麗な髪だな。こんなに綺麗な髪の人は霧野だけだよ。手入れが大変だろう?え?俺の為なら苦じゃない?そうか、嬉しいよらんまる。
らんまる、可愛いよらんまる。
らんま

「…いい加減目を覚ましてくれよ、しんど」
ばしん。
「霧野、まだ喋るな。俺はらんまると話をしてるんだ。霧野じゃない。」
らんまる。綺麗だよらんまる。俺のかわいいらんまる。

(好きな人はお人形が大好きなようでして。)



風丸とヒロト

「お兄ちゃんばいばい」
「あ、ばいばい。」
「ヒロト、知り合いか?」
「ううん、全然知らない。さっき目があっただけだよ?」
「え、その割には仲良さそうだったな。」
「そう?なんか俺、よく小さい子とかに挨拶されたりするんだ。なんでだろうね。風丸くん、分かる?」
「そうだな…。」
(子供は優しい人が分かるって聞いたことがあるけれど、)



蘭拓(ボツ)

バスに乗り込もうとした時、霧野と後ろから呼ばれた。この声は、と振り返ればやはり思った通りの人物が居た。
「神童!」
手を振れば少しはにかみながら振り替えしてくれる。ああもうそんな姿ですら愛らしい。抱きつきたい気持ちを堪えて、至って普通にどうした?と聞き返す。すると恥ずかしそうに視線を落としながら「今日が楽しみすぎて…」と小さな声でそう言った。

久しぶりに俺は今日、神童の家に泊まりにいく。昔は頻繁に遊びに行っていたのだけど、今ではお互い多忙で行けていなかった。この前行ったときは神童自体が悩んでいた時で、遊ぶという雰囲気ではなく相談にのれたらという気持ちだったから、"普通に遊びに行く"というのが懐かしくてわくわくする。
俺もだよ、とはにかめば安心したように「俺だけじゃなくてよかった」とふわっと笑った。
「今日は何をしようか。」
「ゲーム持っていくから、夜中までそれな。」
「なら軽食を作って貰わないとな。」
「いや、俺がなんか持ってくからいらない。」
「でも。」
「ダラダラ過ごすのもいいだろ?」

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飽きた


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