悪しきものを愛せよ
お別れって寂しいのね
明日が食べ頃です
揚羽蝶が鳴いたよる
聖女の葬列
まるで蟻だね
こわい夢なら食べてあげるから、わたしを悪夢に置いてけぼりにしないで!
悪魔に魂を売った夜
可愛いふりした毒薬

どうせならその甘い指先で抉ってよ
私は恋を知らないまま、きみは誰かと愛を分け合って生きていく
着飾った胸元、制服の襟はいつなくしたっけ
胃袋に隠した手紙
結った髪が寂しいの
それでも人魚姫は泣かなかったから
大気圏でぼくとキス
宇宙を泳ぐ金魚
しょっぱい瞳に星を混ぜてあげる

ぼくには流れ星がいるから寂しくなんかありません。大人たちが塵だと云っても、ぼくの大切な
「      」

あのこが泣けば雨が降るなんて不思議な話はなかったけれど

幸せだって洗脳を混ぜて泳ぐ滑稽なわたしをどうかリボンで絞めて

世界は静かに瞼を閉じていくから、花葬の用意だけしてワルツを踊ろう

好きだったよ、なんて思ってもない言葉を使うからぼくはまだ脇役のままなんだ

あの子の毒針が心臓を縫う
オリーブの木に結んだラブレター
砕け散ったら食べてあげる
ラプンツェルごっこの三つ編みに気付いて
そろそろ散ってしまいそうですが
あの気高い薔薇の棘に触れられたなら
亡國に忘れられた幻想
総てはわたしに跪く
わたしはあの夜、眠りたかったの
深海魚と流星群
きみの言葉がしつこく心臓に根を張る
星の砂を夜に散布
善悪の判断に神の証明は必要か
神なき國に愛はあるか
花冠乗せた首がわらう
ようこそ天の國へ、愛しの土人形たちよ
突き立てた十字架は黙秘を貫く
エデン逃避は生温い
3日で復活してね、待ってるからさ

燃え尽きた青春
鱗粉と残した遺言
愛が形成される過程
流れる季節に迷子
耽美な情死に拍手はいらない
傍にいたって花は咲かない
淫らに誘うしっぽ
冷たい鼻先を温めて
割れたグラスに麗しのエロチカロマンス
ルージュに悩まされる
星がなければ泣けた?
わたしを肯定的するイエスマンでいてね

終わりを告げた
色彩の箱
夜明け前三分間
ゆめはわたしを殺す
大胆・コミュニケーション
蛙の女王様
息を忘れるほどに
鮮やかに世界は消えた
眠る繭にキスの雨
そんなのって愉快だ
花も骨も折れた
女と少女の境界線
無理情死には辟易
入水、波打って沈む
滅茶苦茶にしたいです
甘い匂いを告げた
時々酸素を届けてね
赤すぎた嘘
背中から尾鰭赤い帯

 
- ナノ -