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::10月は魔女の嘘

10月。
ネージュさんがスナップ・ドラゴンで状態異常に。
期間限定での状態変化やオルタ化のイベントは、何か無責任な感じがしてスルーしてますが、そう硬く考えずとも、いわば大喜利のようなことでしょうか?

まあ今のところ素のPCで考えるべきお題というか課題は山積しているので、特にはあれですが、エンカがあった場合や、ネージュさんが参加されてる場合は、それに沿った対応、関与の仕方を、素PCでやることになります。

といって、劣等感にさいなまれたネージュさんの周りで無駄におろおろしただけですが(笑)
これは仕方ない。何を悩んでおられるのか、まるで想像がつかなかったと思います。

その後クマツヅラ館の探索のあとで、心情を語ってくれましたが、きっとホフマンも静かに最後まで聞いていて、大丈夫と笑ったでしょう。

自己評価が控えめなのは悪いことではない。自信過剰で押しの強い人よりよほどいいです。
こんな自分の側に居てくれて、ホフマンには妥協を強いているのではないか、とまで考えられたそうですが、ホフマンにはまるで慮外のことだったでしょう。
ということは、そうした葛藤の種に少しも気付けなかったわけで、ホフマン恥じ入るべきです。
しかし、であればこそ、ここでホフマンまで忸怩の念に駈られて謝罪しだしてもどうにもならない。恥じるなら今後の行動で。
どうもなることが問題でなく、一緒に考えていけたら、なのかな。でも答えは知っている。
こういう場合においては、ホフマンはがさつでいいのかもしれないとも、少し思います。

けど同調するのと、明るく笑い飛ばすのと、どちらがよいのか?とかは、その時々でしょう。「自分はこういうタイプだから」を連打するのでなく、ちゃんと聞いて毎回考えるべきなのでしょうね。




クマツヅラ館のお掃除と探索は、先月のお弁当リクエストを聞いていただいたので、次はネージュさんがお願いする番、ということで、考えていただいたところ、ホフマンの秘密、またはまだ誰にも言っていないことを一つ、教えてください、とのお願いをいただきました。

これまた色々考えたのですが、設定はずっとあった祖母ウルスラのことにしました。ウルスラは、幼いホフマン兄弟からは、魔女だと噂されていました。


ウルスラのイメージとしては、西の魔女が死んだのおばあちゃんとか系というよりは、トラヴァースの原作のメアリー・ポピンズ?
映画のジュリー・アンドリュースのメリー・ポピンズもとても魅力的ですが、「愛想がよすぎる」とトラヴァースからも言われたそうです(笑)

ウルスラという名前は、魔女宅の絵描きさんではなく、私が敬愛してやまぬ、今年2018年1月におなくなりになられた、アーシュラ・K・ル=グウィンさん、通称「西の善き魔女」から拝借。ゲド戦記、闇の左手、天のろくろ、などの作者さん。

クマツヅラ館の名前は、これも敬愛してやまぬウィリアム・フォークナーの短編「クマツヅラの匂い」から連想。
サートリスものの一挿話ですが、クマツヅラの枝を髪に刺して立つ姿の古代的、異教的な感じが印象的でした。



別に「嘘」でもないのでしょうが、ウルスラは自分が魔女だとかの公言はしていません。家が教会信徒ですし一応。
ただ表面上素っ気ない態度の中に、どうもいたずらっけの混じる性格だったらしく、ディーターとフリッツ兄弟には、それとなく魔女みを匂わせたりして、孫たちの反応を楽しんでいたふしがあったようです。

この日の探索では、儀式めいたなにかの跡や、地下室の隠し扉が見つかったところまで。
まあ実際何回も引っ張るほどのこともなかろうと思うので、ホフマン兄弟で探索済ましちゃったことにして、またの機会には報告のみでいいかな?と思います。


設定にあたっては、ガードナー派以降の現代ウィッチクラフトを参考にするわけですが、これもせいぜいここ5、60年くらいの歴史の、ネオペイガニズム(復興異教主義)運動の色を持つもので、雑多なアニミズム、多神教、土着信仰やスピリチュアリズムの要素を吸収して、というより噛まずに飲み込んだような印象も強いものもあるようです。
つまりかなり自由。
儀式や呪文なども、様式がかっちり決まっているのでなく、カヴン(魔女のサークル)や個人ごとに、かなり好きに作っていたりもするそうです。
呪文に織り込まれる神格の名前も、ギリシャからケルトからゲルマンからエジプトからオリエントから、メガテン並に何でも取り入れていてたり。

ここ10年程は日本でも魔女宗がじわじわ流行ってる感じで、書籍の翻訳も増えたり、けっこう気軽に魔女を名乗られて活動される方もあるよう。
大阪アメ村に魔術グッズ店が出来ていて、オーナーも魔女を名乗るカシワギさんという方だそうなのですが、調べたらその魔女さんとは、美園ビルでライブハウス白鯨や紅鶴をやっている元松竹のぶっちょカシワギさん(男性、巨漢)で、お茶吹きました。

インディー芸人さんや地下アイドルさんが魔女で売るのも全然ありで、懐広い。
反対に、決して他言せず、ストイックにクラフトの研究を続けるカヴンや個人もあるはずで(メディア発信しないので、はずとしか言えない。ちゃんと忍んでる忍者のようなものか)、そのどちらが異端とか正統ということもないのがよいです。

これはファンタジーなどでも同じですかね。
そういえば先日めでたく新版が出た、ファイティング・ファンタジーのワールドガイド「タイタンの世界」ですが、帯のあおりが「これぞ本当のファンタジー」と書かれていました。「本当の」「ファンタジー」とは、何を言っとるのでしょう。
これぞ正統、といった物言いはどこのクラスタにも発生しますし、それなりに意味のあることでしょうが、時として本質を見失っている。
私なんかも気を付けないといけないクチですが、そんな感じかまされた時は、直ちに胸中にビーナス戦の情景を描き、脳内にオーリービーアー、デンデケデケデケデンデンデデンデ..と非常階段のテーマを奏でつつ「今のあんたが一番ファンタジーじゃないぜ!」と、成歩堂龍一並に人様に指突きつけてものを言えるチャンスです←



そしてハロウィン。魔女コスをホフマンにだけ見せに来てくれたネージュさんと、ささやかな宴。勇気出してくれたことだろうと思います。
その後街まで出てみたのは、お祭りの感じを楽しませてあげたかったのと(だいたい約束以外ではロールでは出れてないですから、いつも申し訳なく思っとります)、どっちにしろコスのまま一人では帰さないで街のお宿まで送っていくだろうから。一種の保護欲でもあったのでしょう。つれ回し無茶だったらすいませんでした!(。-人-。)
 

2018.12.31 (Mon) 16:27
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