日報 ブログ ::【FF2日記】2. むなしさ抱く鎧を脱ぎ捨てよう勇気だけの素肌で お久しぶりの更新!まだ最序盤。 ですが、いきなりシナリオのいいところです。 陥落したフィンから落ち延びたソレユたちは、アルテアを本拠とする反乱軍に志願し、占領下のフィン城へと、潜入を試みます。 装備を整え、体を鍛えながら、北を目指しましょう。 ソレユは馬ですから、初期装備の革鎧を脱ぎます。軍馬用の馬鎧というものもあるから、鎧は着けることを考えてもいいのだろうけど。 しかし板金や、こざね帷子や、鎖帷子の馬鎧はあれど、レザーもあるのでしょうか? シーツおばけかKKKみたいに、すっぽり布被った軍馬は、13〜14世紀の騎士図にあるようですが、革は見た記憶ないかな? 本当ならホフマンも革鎧は脱ぎたいです。防御値プラス2に対して、回避値マイナス6ですから。 でも効率最適化プレイでなく、なりきりプレイですから止しましょう。 最弱の鎧が「ふく」なので、無装備はそれ以下の状態になってしまう。なりきって考えれば、裸で歩かんです(笑) しかし鎧で回避が下がるのに、盾では回避が上がる理屈とは、いかに。 古典RPGでは、鎧も盾も効果はダメージ減算でなく回避でした。鎧を着込むほどに高確率で弾く。 回避下がるのは、鎧着たら重たいから、ヒラヒラ身軽にかわせない、という回避のイメージなのでしょうけど。そういうバトルアニメのような、攻撃見てからの華麗に回避は、実際には人間がそうそうできる動きでない。 すると、ここに表れているのは漫画的なかっこよさと、リアル的な泥臭さの、どちらを採用するか、ということでしょうか。 この辺り、ミステリ小説やロボットアニメのリアリティーを問うようなものですが。そもそもを問うては立ち行かなくかる数々のお約束。その上から屋上屋に増築を重ねるので、軍艦アパートか九竜城のようないびつな作品も出来、冷静になると奇っ怪だったり、むしろ一種の高みだったり。 そうして最初に不問にした小さな点から乖離は進み、だんだん余人には解らないタコツボ化したそれは、愛好者向きになる。それが尖り過ぎると原点回帰の流れも起きる。ただ寄せては返す波のごと、優劣判断に陥らないようしたいものです。 さて途中のガテアの村に立ち寄り、休息と、情報を。 帝国に占領されたフィンは魔物が歩き回り、逃げ遅れた酒場の店主が、今も城下町に残って、帝国兵の相手をさせられているそう。 やがてフィンに到着。城郭と街と市壁がみえてきます。 この哀調のフィールド曲がいいのです。 ゲームというのは、やってる間は思わない妙なところが心に残るもので、ストーリーやキャラクターについてはナンモ覚えてないのに、移動時のキーレスポンスの独特なディレイ感だけ覚えてたり、タイトルすらにわかには思い出し淀む作品の、クリティカルヒット出した時の「バッー!」というSEだけは深く脳裏に刻まれてたり(笑) そうした一つ、FF2をアイデンティファイするもの、そのタイトルを聞いて同時に浮かぶのが個人的にこのBGM。 初めてやった時は、フィールドから陰気な曲やなーと思ったものですが、テーマ戦争ですから、うきうき楽しい方が変といえば。作中、戦うことは悲しいことだと何度も思い知らされます。 古い作品だし言ってしまいますが、エンディングまで虚無感で一貫してます。 あの簡単には気持ちよくさせてくれない、じらしのような変態仕様が、本作の肝ではないでしょうか。誉めてるはずなんですが(笑) フィールドは何してもずっとこの曲で、船に乗ればその上から波の音が。飛空船(2は艇でなく船)に乗ればプロペラ音が聞こえます。波打ち際でなく洋上ど真ん中でもザザーっていうから、波音というか、へさきが水を切る音でしょうか。 折しも今、ふいのプロペラ音とともに、シドの飛空船が通り過ぎました。誰か旅客が乗っているのでしょう。 これはランダム演出なのですが。最初びっくりします。 さて街に入りました。今は城には入れません。城門が閉じているか、番兵がいるかするのでしょう。 街は帝国兵であふれています。 兵というか将校で、モンスター名が「キャプテン」なので大尉クラスですか。 話し掛けたら問答無用で戦闘。 後半レベル(ML5)の敵なので、この時点なら普通は歯が立たずゲームオーバーの初見殺しです。 でも素手レベルをキャンセル技で最初から10くらいまであげれば、開始2時間目くらいからもうカモれます。ここでは止しましょう。 彼らを避けて、町外れの酒場へスニーキング。 店内もキャプテンだらけ。 店主はガサツな帝国軍人の相手に辟易してブツブツ言ってます。ヒャッハー的に粗暴だったりするのでしょう。 その店主に反乱軍の合言葉「のばら」をしめすと、あとは任せるといって逃げてしまいます。「この奥に傷ついた兵士がいる」と告げて。 傷ついた兵士とは。おにいさまでしょうか? 酒場隠し階段を降りて、地下にかくまわれてベッドに横たわる男に話し掛けると、兄ではないようです。 彼はこちらに見つかったと思うと、 「俺を帝国に売るなら殺してからにしてくれ。生きたまま捕まりたくない」 と言いますが、合言葉を言うと、正体を明かします。 少しさかのぼって、ここへ来る前に、アルテアの反乱軍アジト裏でいじけていたゴードン王子から、兄スコットは亡くなったと聞いていたのでした。 さらに、ゴードンは「ヒルダに拒絶されるのが怖くて、反乱軍に志願も出来ず、ここでうじうじしているのだ。笑ってやってくれ」と自嘲します。 …私はゴードンけっこう好きなのですが、軟弱な第一印象、および、後に彼の空回り行動のせいでヨーゼフを無駄死にさせた大ポカから、嫌われがちな人です。 かつてJICC(宝島社)の必本(ファミコン必勝本、後のヒッポンスーパー)のFFファンページでは、投稿者はもとより、担当編集者にもとことん嫌われ罵倒されまくってました(笑) まあ。これで最終的に、ちゃっかり一番(唯一?)幸せになる人ですから。他キャラのファンからすれば、非難も浴びようというもの。七人の侍でいう、勝四郎のようなポジションでしょうか。こういう人は生き残る。 そんな弟に、兄は言葉を残します。「お前には素晴らしい能力がある。自信を持て」 実際、ゴードンの初期値は、主人公たちよりずっと高いのです。 スコットは次にフィン王への伝言として、敗北の原因となったボーゲン伯爵の裏切りを伝えます。 最後にヒルダ王女への伝言は。 いいこと言ってるとこすみませんが、まあそれはそれとして、聞きたいことをちゃんと聞くネージュさん(笑) 3つの伝言とリングを託し「疲れた」といってスコットは息を引き取ります。心残りが晴れたからでもあったでしょうか。 演出があっさりなのがいいです。ひと頃、一部から演出過多の代名詞のように言われたFFも、この頃は静か。 スコットこれだけの出番ですが、リメイクではエクストラダンジョンのプレイヤーキャラクターに昇格してました。 おにいさまの行方はここではなかったようですが、まずは伝言をそれのもとへ持ち帰りましょう。 リングをみたヒルダは「彼は生きているのですか!」といろめきます。いえ、残念ながら… そしてソレユは、スコットの願いを守り、言葉を飲みます。 まあこのあと、なんやかんやあってヒルダとゴードンくっつくわけですが。この時伝えていたらどうなったのか。 そういうシナリオもありですね〜。それならスコットのために喪にふくすヒルダの心の扉を、ゴードンがノックし続けていくことになるか。 根性不足で途中で諦めてしまうでしょうか? でもそうしてスコットの配慮など、周りのお膳立てなければくっつかないのなら、結局いつか来るいざという時、自分で立たないだろうから、後先のことのようにも思いますが。うーん、そういうことでもないのだろうか。 あ、そういうifストーリーで、FF2のタイムリープものとか書けそうですね。すでにどこかにあるんじゃないでしょうか? しかし全員生き残るルートを探すと、兄の影に隠れるゴードンはどうなるのでしょう(笑) さて、フィン潜入から生還したソレユたちはその実力を認められ、反乱軍に迎えられます。 まず彼らに与えられた役割は、ヨーゼフとの連絡員です。 敗戦の原因は、両軍の装備にあると王女は分析します。帝国軍は、ミスリルの装備を用いていたのです。 反乱軍もミスリルを得るべく、その調査をヨーゼフという工作員に命じていたのですが、成果はあがってないよう。そのへん進捗どうなってるのか、遥か北サラマンドの街にいる彼の様子を見てきて欲しい、とのことです。 ミスリルやアダマンや冷たい鉄やオリハルコンや。ファンタジー金属。 古代史においても、青銅器の文化に対し、鉄器を用いる文化が優越していったようです。 でもリアルの場合、素材の差というより、製錬技術の差だったのでしょうけれど。 ヒッタイトが寡占していた鉄の秘密が、その滅亡とともに流出し鉄器の文明が拡がった。そういうシナリオも面白そう。映画のコナン・ザ・グレートでも、コナンの部族は、鋼の秘密を知っていたがゆえに滅ぼされます。 でももしリアルに素材自体で鉄より有用なミスリルのような金属があったとして、武器にする云々より、その産業利用が大きく世界の形を変えるのでしょう。 ヒルダはまだまだ駆け出しのソレユ達が心配なのか、横にいるインドゥ人ミンウ先生を共につけてくれます。多くの魔法を修得していて、先生とても心強いです。 出来ることなら、最後まで先生と旅したかったよ!というプレイヤーもいたことでしょう。 最初にのばらの合言葉を使った時の先生の「ふふっ さっそく つかってるな」がかわいいです。リメイクでは顔グラの口元がマスクに覆われ、月光仮面かキャシャーンみたいになってます。 ちなみに聖剣1の、なんか踊ってる店の人は、ターバン部分など、先生のドット絵の流用です。そういうのありますね。ロマサガ1のローバーンにいる工作員のモニカは、FF5のレナと同じ絵。 さてミンウ先生を加えた一行は、彼のカヌーを借り受け、東の湖を渡ります。 その辺りでしばらく戦って、それぞれの武器熟練度を3にまであげました。パーティーアタックやキャンセル技使わずとも、普通にじわじわ戦っていれば育ちます。 いまこれくらいです。 ソレユはたたかうコマンドしか選ばないので、知性が順調に下がってます。ホフマンも魔法まだつかわせてないので、二人であほ化を競ってます。 ホフマン、顔がハリソン・フォード風というか。アンサイクロペディアでは「どうみてもナイスミドルなのに設定は17歳」とか書かれてます。 彼のHPが妙に伸びてるのは、明らかに他のキャラより魔物にタゲられやすい仕様からです。 気づけばいつもたこ殴り。なにゆえだ。なにか分泌してるのか。そんなに俺が悪いのか。ララバイララバイ。 というあたりで、おやすみよ。また次回! この亀ペースで、どこまで実況やるのかわかりませんが、次はシドとヨーゼフとの出会い、そしてダンジョン、セミテの滝の坑道あたりですかね。長々書いて、まだ最初のダンジョンもいってないのか(笑) back ×
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