小話

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「可愛いかわいい雪男君、何やってんだ?」

「可愛いは余計だ。鉛筆削ってる」

「鉛筆?また懐かしいモンを。しかもナイフで」

「荷物の整理してたら出て来たんだよ。昔使ってたやつ」

「で、削り始めたら止まらなくなったと」

「良く判ったね」

「愛しい弟のことだからな。でも流石に…ひいふうみい…9本は削りすぎじゃね?」

「やる?」

「やったことねぇんだよな」

「簡単だよ。ナイフをこう持って…」

「ふむ」

「この角度で削っていけば綺麗になる」

「へぇ。すげぇ。ちょっと貸して」

「ん」

「まずはこう…ん…あれ、中々難しい…」

「はは、ちょっとコツが要るからね。でも初めてにしては上手だよ。やっぱり器用だね」

「へへっ。…ん?てかさ、今思ったんだけど」

「なに?」

「何で鉛筆はこんなに綺麗に削れて、リンゴだとあんな事になるんだ?」

「そ、それは…包丁が…苦手で…」

「ナイフはこんなに上手いのに?」

「……うるさい」

「あれ、珍しく赤くなってる。か〜わいい〜!」

「うるさいってば!刺すよ!」

「もー雪男ほんと可愛い!心配しなくても、雪男のリンゴはずっと兄ちゃんがうさちゃんに剥いてやるからな〜(むぎゅ)」

「…っ」

「よしよし、雪男いいこいいこ」

「うるさいってば…撫でるな馬鹿」

「雪男は一生包丁持たなくていーからな」

■□■□■□
弟馬鹿な馬鹿兄


2012/02/07 15:17 (0)





「雪男、メイドに興味は無いか」

「兄さんに冥土の土産を渡す事になら興味有るよ」

「メイドの土産!?」

「そうだ兄さんは馬鹿だったんだ」

「はっはっは。と言うわけでメイドなんですけれども」

「どう云うわけだよ。メイドが何」

「お帰りなさいませご主人様。って云って見ろ。語尾にはハートマーク」

「云わないよ」

「云えよ」

「僕に何のメリットがあるの」

「メリット?シャンプー切れてたっけ?」

「そうだこいつは馬鹿だったんだ。また忘れてた」

「やっぱ男のロマンっていうか、ご主人様って云われたいって云うか。『ご主人様…許してください…』とか」

「何で僕が許して貰わなきゃいけないわけ。許すなら兄さんの腐りかけた馬鹿な脳味噌だろ。ていうか許せないから撃って良い?」

「相変わらず雪男の愛情表現はバイオレンスだな。大丈夫、兄ちゃんはそんな雪男を愛してる」

「何も大丈夫じゃない。主に兄さんが大丈夫じゃない」

「ほら、このメイド服。雪男になら似合う」

「……どっから持ってきた」

「『メイド服…男のロマンですねぇ☆宜しい、これを持っていきなさい。お礼はその時の写真で構いませんよ☆』って貰った」

「どいつもこいつも…」

「雪男、着てみようか」

「うわ、鼻息荒いし気持ち悪いよ兄さん」

「とりあえず裸になることから始めようぜ、うん」

「それ以上近付いたら殺す」

「あはは、バイオレンスな雪男も愛せるから。何も怖くないから兄ちゃんに任せような」

「お前の変態加減が一番怖いよ。くたばれ馬鹿兄」

□■□■□■

ゆっきー口が悪い。


2012/02/07 14:36 (0)





「雪男、すき」

「どのくらい?」

「死ねるくらい」

「じゃあ死んでみてよ」

「殺してくれるならいいぜ」

「骨が折れそうだから嫌だ」

「大丈夫、骨折どころかかすり傷もつけねーよ。雪男には」

「そういう意味じゃないよ。相変わらず馬鹿だね。ことわざの一つも知らないの?」

「お前は相変わらず兄ちゃんに容赦ないよな」

「兄さんだからね」

「知ってるけど。雪男、好き」

「まだ云ってる」

「何度でも云うって。どうせ、何一つとしてお前には伝わってない」

「そんな事はないよ。いつからそんな被虐趣味になったのさ」

「被虐度合いならお前の方が上だろ」

「どういう意味?」

「痛くねぇの?服の下の傷」

「…知ってたの」

「悪魔の嗅覚舐めんなよ。服が新しくなってもお前自身が痛み止めで痛覚忘れてても、血の匂いはするんだって。雪男のは特にな」

「大した傷じゃない」

「輸血と縫合までして、一番強い痛み止め使っても、か?」

「随分詳しいね」

「こんな時くらい、ちゃんと兄ちゃんに甘えろよ」

「下らない。血はもう止まった。痛みもない。何を頼るの」

「お前は人間なんだぞ雪男。まだ高校生の、普通の人間なんだからな」

「そう、人間だ。けれど祓魔師でもある。…それが答えだよ、兄さん」

「例えそうだとしても、」

「つまらないことばかり喋るなら本当に半殺しにするよ」

「雪男…」

「僕はね兄さん、自分の身体や命、兄さんからの愛を全部失ったとしても、守りたい物があるんだよ」

「………」

「だから、こんな傷どうでもいいんだ」

「…馬鹿」

「兄さん程じゃない」

□■□■□■
君を守ると決めたその日から。


2012/02/06 22:52 (0)




「兄さん」

「んー?」

「犬飼わない?」

「犬より雪男の方が可愛い」

「兄さんはそれで良くても僕は犬が欲しい」

「どんな犬?」

「こんな犬」

「うぉっ、何処で撮ったんだこの写メ」

「ご近所さんちのタロだよ。ちなみに飼い主さんには撮影許可を頂いた」

「ふうーん。何か…犬っぽい犬だな」

「このしなやかな体、ピンと立った耳、アーモンド型の黒い目、くるんと丸まった尻尾、茶色い毛に足元は靴下を履いた様な白…まさに完璧だ」

「どこにでも居そうな犬にしか見えないけどな」

「兄さんにはこの完璧な可愛さが判らないの?」

「俺は雪男のが可愛い」

「…双子なのに分かり合えない事もあるんだね」

「まぁ何にしろ、貧乏な我が家に犬を飼う余裕はねぇよ」

「兄さんのアイス代を無くせばいいんじゃない?」

「ちょっ、おまっ…!兄ちゃんと犬どっちが大事なんだ!」

「……………中々難しい問題だね」

「そこは兄ちゃんって答えろよ!」

「だってタロの可愛さは天使だよ?お手もお座りもするし、僕の足音を覚えてくれててね。通りかかると冊から顔を出して見つめてくるんだけど、その時の愛くるしい顔と千切れそうな尻尾が…」

「まず落ち着こうか雪男」

「とにかく犬飼いたい」

「だーめ。クロもいるんだからな。喧嘩したら大変だろ」

「クロはそんなに馬鹿じゃないよ」

「あのなぁ雪男。犬飼ったとしても俺らは学校があるから、昼間は独りぼっちだぞ?散歩だって朝は早起きしなきゃいけなくなるし、お前が任務で遅くなったら夜の散歩だって侭ならない。俺は外うろちょろ出来ねーんだから」

「うっ…」

「それに幾らアイスを我慢したとして、もし命に関わるような病気になったらその治療代どうするんだ?痛いの我慢させるのか?」

「うう…」

「飼い始めるのは簡単だ。けど、飼い続けるのはすげぇ難しいんだよ。生き物っつーのは」

「……うん。ごめん」

「分かりゃいーんだよ。ま、いつか兄ちゃんが聖騎士になったら、2人で豪邸に一杯犬飼おうなー」

「…ま、一応期待はしておくよ」

「任せろ。じゃ、今から兄ちゃんがおやつ作ってやっから、一緒にタロとやらの所行くか」

「…うん。ありがと兄さん」

「いーえ」

■□■□■□
たまにはお兄ちゃんらしく。


2012/02/06 16:31 (0)





「おい雪男」

「んー?」

「兄ちゃんの尻尾はおもちゃではありません」

「うん知ってる」

「知ってるなら何で現在雪男は、兄ちゃんの尻尾をおもちゃにしているんでしょうか」

「おもちゃにはしてないよ。撫でたり擽ったりしてたら懐かれた」

「そりゃあ俺の身体の一部だから、雪男には絶対懐くけどよ。だからって、ねこじゃらしで遊ぶか?それどっから持ってきた?」

「沢山有るから奥村先生も良かったら使うて下さい。クロも喜びますよ。って貰った」

「……。…兄ちゃんの尻尾はペットではありません」

「でも懐いてるよ。ねこじゃらしにも喜んでる」

「そりゃ雪男が相手だからな」

「関係有るの?それ」

「あるに決まってるだろ!この尻尾、俺がブラッシングしようとしたら逃げる癖に雪男にはベタベタと…」

「ふぅーん」(尻尾に夢中)

「うっわ…雪男っ!お前は兄ちゃんより尻尾を選ぶのか!?」

「こっちのが可愛い」(尻尾なでなで)

「し、尻尾に負ける日が来るなんて」

「尻尾は大人しいしワガママも云わないからね」

「…これほどまでに尻尾が憎かったことは無い!!いっそこんな尻尾なんか引きちぎってやる!!!」

「いや、自分が痛いでしょ」

「多少の痛みなんて構わねー!尻尾を断ち切り、そして雪男の愛を再び俺だけの物にっ…!!!」

「いい加減うるさい。黙らないと尻尾のみ残して撃つよ」

「…すんまっせーん。」

「今度リボン買ってきてあげる。そしたら益々可愛くなるよ」

「そ、そのリボン、雪男も買ってお揃いでつけたらいいんじゃねぇか?」

「…顔が不健全だよ。尻尾のその他」

「そ、その他?!兄ちゃんは尻尾以下だと云うのか!?」

「だって尻尾は大人しいし」

「尻尾に負けるときが来るなんて!かくなる上はこの尻尾を千切って…」

「(バキュン)しつこい。さっき聞いた」

「て、的確な脳天狙いだな…さっすが…。つか、俺じゃなかったら死んでるぞ…」

「でも兄さんだから死なないでしょ。こら、くすぐったいってば」

「ぬぉおおっ!雪男の肌に!このエロ尻尾!」

「流石兄さんの尻尾だね。可愛いからいいけど」
「…その優しさの一欠片でもいいから兄ちゃんに下さい…」


■□■□
尻尾には優しいゆっきー。


2012/02/01 03:48 (0)





「兄さん、人前式と神前式どっちがいい?」

「……一応聞いてやる。何の話だ」

「嫌だなぁ。僕らの結婚式の話だよ」

「スルーで」

「駄目だよちゃんと希望云わなきゃ。決めること沢山あるんだから。ドレスと和装、どっちにする?やっぱり両方着る?」

「だからスルーで」

「大丈夫だって。兄さんのやりたい様にやらせてあげる位の甲斐性はあるから」

「とりあえずお前の頭をかち割りたい」

「料理は一番いいやつにしようね。そりゃ兄さんの手料理からしたら犬の餌かもしれないけどさ。あと、ウェディングケーキのデザインも考えなきゃ」

「雪男、バットと木刀どっちがいい?」

「それはいいから。とりあえずドレスのライン決めようか。Aラインとかマーメイドとか色々あってね」

「……日本刀だな」

「何、和装を先に決めるの?」

「ちょっくら買ってくるわ。日本刀」

「そんなに慌てなくても良いよ。あと、お色直し何回する?ウェディングドレスと、普通のドレス2着と和装くらい?」

「お色直しの前に、お前の頭を直したいんだが。精神科か?精神科にいけばいいのか?」

「何だ兄さん、僕に注射してほしいの?仕方ないなぁ。じゃあまずズボン脱いで」

「………葬式は盛大にやってやるからな。お前の金で」


■□■□■□
そんなに何着も着て豪華にしたら600万はかかるよ雪男さん…


2011/08/18 01:19 (0)




「奥村先生ちょいすんません」

「よぉ、どうした勝呂」

「何やお前も一緒やったんか。まぁええわ。これ、この前のお礼ですわ」

「この前?」

「夜、補修に付き合うてもろうた時のです。実家から何やフルーツ送って来たんで良かったら」

「ああ。わざわざありがとうございます。補修は教師として当然ですよ。勝呂君のようにやる気のある生徒なら、何時でも大歓迎ですし」

「何だよ、何で2人でイチャイチャしてんだよっ」

「黙れ兄さん。この前と云い、いい加減にしろ。僕の授業滅茶苦茶にしやがって」

「ぐっ…お、怒るなよ雪男。あ、そうだ、今日は旨い魚の煮付け作ってやるから」

「そうやって何時も誤魔化す。大体口ばっかりだろ。今日のテストだって15点って…一体何のために、僕が毎日勉強教えてるんだよ?しかも三日前にやった問題だったよね?」

「うぅっ…。す、勝呂〜っ…助けて…」

「ったく、真面目に勉強せんから怒られるんや。ちぃとは気張りや」

「そうだよ兄さん。勝呂君の云うとおり」

「くっ…くそっ!」

「そや、何なら今から一緒に勉強しよか。付き合うたるわ」

「え゛…この夏休みに…わざわざ…」

「ああ、良いですね。僕もお付き合いしますよ」

「助かります。授業で習うてないとこの予習しときたいんで教えてもらえますか」

「勿論。じゃあ僕達の部屋で」

「何だよっ!勝呂実は雪男と勉強したかっただけだろ!」

「うるさい。てか兄さんに拒否権は無いから。撃たれたく無かったら大人しく付いて来い」

「ううっ…」

「そういうことや。分からんとこは教えたるわ」

「雪男と勝呂のバカーっ!!!」

■□■□■□
勝呂君は意外と強敵だぞ


2011/08/13 21:17 (0)



「あ、奥村センセ、シャンプーの良い香りがする。何使ってはるん?」

「アジ○ンスだ」

「奥村君には聞いとらんわ」

「同じシャンプーなんだから俺が答えても問題無いだろ」

「ちっ。しっかし、髪さらさらやなぁ…ん〜さわり心地抜群」

「くぉら志摩!何勝手に雪男に触ってんだ!菌が移るだろ!」

「菌ってなんやねん!」

「何かこう気持ち悪い変態的な菌だよ!」

「何やのそれ!曖昧にも程があるわ!」

「とりあえず俺の雪男から離れろやコラッ」

「そんなん自由やろっ。なぁセンセ、こんなん放っといて美味いコーヒー飲みに行きません?」

「こんなんとは何だ!つか触るなって云ってるだろ!雪男、早く帰って兄ちゃんとお風呂入ろう。きったねぇ変態菌を綺麗にしねぇとな」

「…一片死なはるか?奥村君?」
「お前こそ今すぐ抹殺してやろうか?変態ピンク」

「まぁ心配せんでも奥村君が死んだら、俺がしっかりセンセのこと幸せにするわ。安心して往生しぃや」

「わざわざお前が幸せにしなくても、俺ら充分2人で幸せだから気にすんな。ま、新婚生活みたいなもんだしな」

「アハハハ。頭がクルクルパーでガサツでズボラな奥村君の世話は大変そうやなぁ」

「クルクルパーでも旨い料理は作れんだよ。疲れて帰ってきた雪男に、一杯食べて欲しいからなァ。カップ麺しか作れない馬鹿エロピンクとかマジ価値ねぇ」

「…やっぱり死になはるか?」

「…お前が死ねや」

「……ブラコン」

「……変態」

「2人ともちょっと落ち着け。てかとっくに僕の授業始まってんだよ。撃ち殺すぞコラ」


「雪男っ、愛しの兄ちゃんに銃を向けるなぁっ!でもお前になら撃たれても良い…」

「そんなクールなとこも素敵やで奥村センセっ!とりあえず結婚せーへん?」

ズギュンバキュンッ。

「さて皆さん、色ボケ二人は抹消しましたので安心して授業に望んで下さいね」


「雪ちゃん…笑顔が素敵…」


■□■□■□
雪ちゃんらびゅ


2011/08/12 00:17 (0)




「あ″ー!!」

「な、どうしたの兄さん!?」

「ゲーム負けたぁっ!ちくしょーっ!!!」

「また勉強もしないで…」

「う、うるさいっ…雪男のバカ!」

「八つ当たりだろ。…ああ、モ○ハンやってるのか。誰が倒せないの?」

「こいつ!メチャクチャ動き早いし攻撃力高いし、死にかけるとキレまくるし!」

「ああ。…ったく。ちょっと貸して」

「え、お前出来んのか?」

「少しならね」

「そ、そうか!よしっ、じゃあ俺の敵を討ってくれ!」









「はい兄さん」

「へ?終わったのか?」

「終わったよ」

「ま、マジで!?早くね!?」

「爆弾と罠を駆使したら以外とあっさり」

「ま、マジか!うわっ、本当だ…しかもボウガンかよ!」

「僕ですから」

「は〜…兄ちゃんお前を見直したぞ」

「こんなことで見直されてもね」

「いやすげーぞ雪男!けど、何でこんなに巧いんだ?雪男PSP持ったっけ?」

「ああ、貰ったんだよ」

「貰った?誰に?」

「志摩君がさ、クジで当たったからって」

「…志摩、が?」

「うん。センセーならモンハンとかすぐ巧くなりそうやし、一緒にやりましょうって」

「あのクソピンク…。で、お前あいつとゲームなんかしてんのか?」

「放課後たまにね。兄さんも今度一緒にやる?」

「いや…遠慮しとく。つか雪男、志摩なんかと二人きりでゲームしてるとバカになるぞ」

「へ、何それ?兄さんに云われたくないんじゃない?」

「るさいっ!とにかく、志摩に近付くな!」

「な、兄さん……嫉妬?」

「そうだよ嫉妬だよ!雪男は俺のだ!」

「フッ…可愛いなぁ。分かったよ。もうしないよ」

「ホントだな?絶対だからな!」

「兄さんとの約束は破らないよ」

「よし!じゃあ、ちょっと行ってくる」

「え、どこに?」

「志摩を狩りに!」

「狩りにってモンスターじゃないんだから」

「じゃあ落とし穴しかけてくるっ」

「他の人が落ちたらどうするんだ」

「なら毒入りの飯を…」

「兄を犯罪者にしたくないから全力で止めるよ」

「う〜っ…」

「心配しなくても浮気なんかしないよ。むぎゅ」

「そんなこと分かってるけど…ピンクはムカつく…ぎゅう」

「何もないって。ほら、素材集め手伝ってあげるから一緒にやる?」

「おう。じゃあ、まずはピンク色の毛と錫杖を…」

「こら。いい加減にしなさい」

「大樽爆弾G持ってこーい!」

■□■□■□
燐ちゃんはもち大剣。ゆっきーはボウガン、弓メインに太刀とかガンランスとか。


2011/08/11 15:55 (0)




「おかえり雪男。随分遅かったな」

「ただいま。ちょっとトラブルが重なってね…」

「何か食べるか?お茶漬けくらいならすぐ出来るぞ?」

「いや…いい。今日は寝るよ…」

「そっか…とりあえずコート脱いで。かけとくから。あ、風呂は?」

「明日の朝入る…はぁ…疲れた…」

「お前がそんなになるなんてよっぽどだな…」

「うん…そうかな…。…あ、布団気持ちいい…」

「今日昼間干したんだ」

「ふわふわ…」

「だろ。雪男、ゆっくり休めよ」

「うん…もふもふ…」

「お日様と一緒に、兄ちゃんの愛が一杯詰まってんだよ」

「ん…だから柔らかいんだ…」

「そうだぞ。雪男、大好きだからな」

「…しってるよ…明日また干して…今度はいっしょに…もふ…すぅ…」

「おやすみ。ちゅっ」

■□■□■□
今日、旦那の為に布団を干してみました


2011/08/08 18:41 (0)


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