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惇淵←覇

ねえ、僕に見せてよ。

貴方が心許した相手に見せる笑顔を。

どうして僕には見せてはくれないのであろうか?

なんか悔しい。

大好きな父親を取られた気分だ。

「ねえ、父さん…」
「どうした息子よ?」

鍛練の合間に夏侯覇が夏侯淵に問い掛ける。

「父さんは伯父上が好きなんですか?」

その言葉に夏侯淵は飲んでいたお茶を吹き出す。

「ゲホゲホ、突然何を言うかと思えば下らない」
「下らなくはないよ、僕にとってはとても大切な事なんだから!!」

夏侯覇は夏侯淵に抱き付いた。

「…」
「父さんは僕の事嫌いですか?」

不安そうに夏侯覇は呟く。

「どうしてそう思う?」
「伯父上と一緒にいる時が父さんは良く笑っています。僕には見せた事の無いから」
「嫌いな訳なかろう、それに邪魔ならお前を切り捨てている」

夏侯淵は夏侯覇の頭を撫でる。

「僕の事好きなの?」
「さあな…」

他愛の無い会話に見えるがあの夏侯淵が小さな子供を託っているのが不思議だ。

「父さんの意地悪。ちゃんと答えてよ」
「お前には敵わんな、その…好きだぞ」

微かに好きと言う言葉は耳元で囁かれた。
その言葉に夏侯覇は笑顔になる。

「父さん、大好きだよ」

お返しのように夏侯覇は夏侯淵に不意打ちの口付けをしたのであった。



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5th.Jun.2011


遼仁

(軍人パロ)


「張遼…」
声がする。
反応して顔を上げる。
『なんでしょう、曹仁大…佐…』
そこにある主の顔が曇っていて。
なにか悪い事をしたかと思いを巡らす。
『曹仁大佐…あの…』
「っ…よかった…」
そう言って主…曹仁がナビごと俺を抱き締めた。
なにがなんなのか分からない。
『あの…大佐…?』
「ん?」
『どうかされたのですか?』
「ん…ちょっとな」
逞しい腕から解放され、やっと曹仁の顔が見えた。
先程よりはマシになったが、やはり表情がくらい。
『曹仁大佐?』
「…夢を見たんだ…」
ぽつり、と言った。
「夢の中で犯罪が起こって…張遼が殺されてしまった…」
ぽたり、と涙が落ちた。
「俺はなにも出来なくて…ただお前がいなくなった拳銃を握り締めることしか出来なくて…」
『…曹仁大佐…』
電子画面に涙が落ちる。
触れないのにそれに手を伸ばす。
透明な水の塊がユラユラと揺れていて…
とてもキレイだと思った。
『…私はここにいます』
「張遼…」
『私はずっと貴方のお側にいます。勝手に殺されません』
きゅ、と口元を引き締める。
『それに貴方の指示が、私をそんなことにさせるハズがありません』
じっと曹仁を見つめる。
こんな不安そうな曹仁の顔なんて、きっと誰も見たことないだろう。
『私は、“鬼神”張遼です。そして貴方は“鉄壁”の曹仁でしょう?』
「…張遼…」
『私は…絶対、貴方の側からいなくなりません』
微笑んだ…つもりだった。
でも頬を伝うなにかを感じて、きっと俺はいまの曹仁のような顔をしているのだろうと思った。
「私の側にいてくれ、張遼」
『はい、ずっとお側に…』
そっと画面越しに、キスをした。
永遠に、貴方のお側に。
それが俺がやるべき、絶対任務。
張遼は誓いを立てた。
曹仁と共に生きるのが役目だと気づいたからだ。
「ならこの任務を早く終わらせ張遼の元に帰らないとな…」
『ええ、私は待っています。貴方が無事に帰ってくる事を』
「ああ、帰ろう。約束する…」
曹仁は約束を交わすと、再び任務を続行したのであった。



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5th.Jun.2011


劉飛

(現代パロ)


自分をひた隠しながら生きるのは大変だなと思う。
幾ら何でも義理の兄である劉備と自分を見比べられたら勝ち目はない。
どうせ、自分は劉備のように頭は良くない。
自分には届かない相手である劉備は多忙な日々を送る。
だからいつも一人で食事をして一人寂しく眠る。
たまに恋人である関羽と一緒にいるけれど、やはり寂しいと思う。
「兄者は俺の事が嫌いなんだ…」
だからたまに家に帰ってきても会話もままならないまま自室で眠ってしまう。
毎日作った料理も無駄になるから自分だけ作るのも面倒だからと外で食べる機会が増えた。
帰ってきてもこんなにも広く感じる部屋。
いっそうの事、関羽の元で暫く暮らそうと思った。
一人は寂しいからと張飛は関羽の元に訪れる。
「どうしたんだ翼徳…こんな夜更けに?」
出迎えた関羽に張飛は抱き着いた。
「兄者が帰ってこない。一人でいるのは嫌だから暫く此処に泊めさせてくれないか?」
「そうか、拙者は構わんぞ…」
張飛の背中を優しく撫でながら関羽は呟く。
「今日はもう遅い。寝室にいこう…」
「うん…」
関羽に連れられて寝室に行くと関羽に寝間着を渡された。
「今夜は拙者と寝よう…その方が落ち着くだろ」
「ありがとう、雲長…」
関羽は張飛と共に一夜を過ごした。
次の日、関羽は張飛に内緒で劉備に連絡をとった。
「兄者、翼徳が寂しがっている。一度家に帰ってきたらどうだ?」
『翼徳には寂しい思いをさせてしまったようだな。解った今から雲長のマンションに向かうから』
「解った…」
劉備が仕事を放りなげても張飛を迎えにくる。
それは劉備が張飛を想っているからであろう。
暫くして関羽のマンションに劉備がやってきた。
「兄者、何で此処に?」
「雲長が教えてくれた。済まなかった翼徳…寂しい思いをさせて」
「兄者ぁ…」
張飛は劉備に抱き着いて涙を流した。
劉備は張飛を抱きしめる。
「泣かないでおくれ。私は間違っていた。今度からは翼徳が寂しくないように家に帰り翼徳と共にいる時間を大切にする…」
「兄者、本当か?だったら俺は嬉しいよ」
劉備の言葉に張飛は笑顔を浮かべた。
「ああ、本当だとも。私には翼徳が大事だからな…」
「兄者…」
「一緒に家に帰ろうな…」
「うん、帰る。一緒に家で過ごそうよ、俺は兄者に家で安らいで欲しいから家事とか頑張るよ」
「なら翼徳が作る料理を食べたい…」「解ったよ、兄者の好きなの作ってやるから」
機嫌を良くした張飛は嬉しそうだ。
「雲長…世話になったな。この礼は改めてするよ」
「いや、気にしてませんぞ。良かったな翼徳、兄者とこれから過ごせるぞ」
「ああ…雲長、また何かあったら連絡するよ」
「痴話喧嘩はしないで下されよ。拙者は巻き込まれるのは御免だ」
「あはは、しないように努力する」
劉備はそう言うと張飛と共に自宅に帰って行った。
「なあ、兄者。毎日、家に帰っても一緒に過ごせるだけで俺は充分だから…」
「遠慮するな。寂しかった分、甘えて良いのだぞ」
「ふふ、兄者のそう言う所が大好きだな」
「私も翼徳が大好きだぞ」
二人は笑いあい安らげる家にと戻ったのであった。



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5th.Jun.2011


惇淵

(リーマンパロ)


暑い日が続く中で夏侯淵は残業をする羽目になった。
大量の仕事が舞い込み、一日では終わる量ではなかった。
デスクの上でパソコンとにらめっこしながらキーボードを打ち込む作業が永遠と続いていた。
流石に一人でオフィスにいると寂しいと感じてしまう。
そんな時に携帯にメールの着信音が響いた。
携帯を開くとそれは夏侯惇からであった。

『今日はいつ帰れるのか?』

短い文字でも自分の帰りを知りたい従兄に対して夏侯淵は笑みが浮かんだ。
「今日は残業だから遅くなるよっと」
メールで返事を返すと再びパソコンに向き合い作業を続けた。
今日中に取引先への書類作成と見積書を作らないと明日の業務に響く。
だから必死だった。
カタカタとキーボードを打っていたがやはり集中力は途切れるもの。
休憩しようかなと思っていた時だった。
「淵、差し入れに来たぞ…」
「と、惇兄、先に帰ったんじゃないのか?」
「メールで遅くなると知ってな。わざわざ来たんだぞ…」
「そっか…」
夏侯惇が夏侯淵に風呂敷に包まれた物を手渡す。
「冷めないうちに食べろ…」
「えっ、まさか惇兄の手料理か?」
「ああ、簡単におにぎりを作った。お茶もあるぞ…やはり珈琲の方が良かったか?」
「ううん、これで充分だよ。今休憩しようと思ってたんだ」
夏侯淵は嬉しいのか笑顔が浮かんでいる。
夏侯惇は隣のデスクにあった椅子に腰掛けた。
夏侯淵は風呂敷の包みを解くとラップに包まれた少し大きめのおにぎりが三個あった。
「中身はお前が好きなものを入れた。鮭やシーチキン、明太子だ」
「惇兄、サンキュー。俺、惇兄の手料理大好きなんだよな…」
「そうか、そう言ってくれると作った甲斐があるな」
夏侯惇はクスっと笑うとペットボトルのキャップを外しお茶を飲んだ。
夏侯淵はおにぎりを頬張り嬉しそうだ。
「惇兄、ごっそーさまでした」
「淵、ご飯粒がついてるぞ…」
「えっ、何処?」
「とってやるから動くな…」
夏侯惇は手を伸ばすと口元についたご飯粒を取ると自分の口の中に入れた。
「ちょっ、惇兄…」
「何だ、勿体ないだろ残すのは?それとも妙な事を考えていたのか?」
「それは、その…」
恥ずかしくなったのか夏侯淵は顔を真っ赤にした。
夏侯惇はそんな姿が愛らしく感じた。
「早く仕事を終わらせて一緒に帰ろうな」
「ああ、俺頑張るよ…」
夏侯惇の言葉に夏侯淵はやる気が出たのか再びパソコンと向き合い作業を続けた。
それから30分後に作業が終了した夏侯淵は疲れたとぼやく。
「よく頑張ったな…お疲れ」
「惇兄が居たから頑張ったんだ。ありがとうな」
「そうか…」
会社を出た二人は夜遅い為か街灯だけが点いた道を歩いていた。
「淵、たまには手を繋いで帰ろうか…」
「うん…」
二人は手を繋いで安らげる家へと帰っていた。



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5th.Jun.2011


惇淵

(獣化パロ)


朝起きたら違和感を感じた。
なんだか身体がむずむずして仕方ない。
やはり春先だからであろうか。
未だに覚醒しきれていないのか瞼を指で擦り欠伸をする。
頭を軽く掻いたら柔らかい何かに触れた。
柔らかく温かい感触に夏侯淵はもう一度触れてみた。
その柔らかな感触はまさかと思った。
それに何だかお尻の部分も痛い。
夏侯淵はお尻に触れると白くて長い尻尾が生えていた。
夏侯淵は驚きを隠せなかった。
卓上にあった手鏡を取ると顔を映すとそこには白い猫耳を生やした姿があった。
「何だこれは!?」
まさかむさい男に猫耳と尻尾が生えたなんて信じられない。
こんな姿を誰かに見られたらどうしよう。
特に夏侯惇に見られたらただでは済まされないであろう。
「まずい事になったな…」
溜息交じりに呟くと突然寝室の扉が開かれた。
夏侯淵は振り向くと入口には夏侯惇が立っていた。
「げっ、惇兄!何で此処に?」
「淵、その姿はどうしたんだ?」
夏侯惇は従弟の変わり果てた姿に驚きを隠せない様子であった。
夏侯淵の側に来る。
本来は夏侯淵の耳であった部分が猫耳になっていた。
とりあえず触れてみると柔らかな感触を感じた。
「本物なんだなその耳は…、ならこの尻尾もか?」
「ひゃあっ!」
夏侯惇が尻尾に触れると夏侯淵は驚き声をあげた。
「と、惇兄、尻尾は弱いんだ。もっと優しく触れてくれよ…」
「す、すまん。本物なんだな…でもどうしてこんな姿になったんだ?」
「解らない。俺が知りたいよ…」
夏侯淵は溜息をついた。
夏侯惇は夏侯淵の生えた耳に触れて感触を確かめていた。
「また、孟徳の悪戯に巻き込まれたか?」
「殿だったら、やりかねないな…」
二人して同時に溜息をついた。
それでも夏侯惇は夏侯淵の姿を見ていたら可愛いと思ってしまったのは言うまでもなく、突然、夏侯惇は夏侯淵を抱きしめた。
「惇兄…どうしたんだよ?」
「可愛いから、暫くはこのままでいて欲しいのだが」
「なっ、正気かよ。俺は嫌だ!」
「可愛い姿にされて嫌なのは解るが、愛でれる機会が巡ってきたと思えばいい」
「それは惇兄だけだろ!」
夏侯惇は文句を言う夏侯淵に対して、猫耳に息を吹き掛ける。
「ひゃあん!」
敏感に反応する夏侯淵に夏侯惇は何度も繰り返した。
「やはり可愛い猫には首輪が必要だな…」
弱点である耳と尻尾を弄られた夏侯淵は夏侯惇の腕の中でぐったりしていた。
「元の姿に戻るまで愛でてやろう…」
「ふにゃあああっ!」
哀れ夏侯淵は元の姿に戻るまで首輪を付けられて夏侯惇の側で生活する事になったとさ。





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5th.Jun.2011


操仁

(マフィアパロ)


曹仁は葉巻を好んで吸う。
匂いが良いと気に入っているようだ。
曹操はそんな従兄弟に高級な葉巻を贈った事があったが曹仁は勿体なくて使えないときっぱりと断るが曹操は持っておれと強引に渡した。
曹操は曹仁を一番大切な人として側においている。
愛しい者に贈り物を贈る事が曹操にとって儀式なようなものであった。
曹仁は仁義ある男。
薬を扱うが取り引きの道具として扱い自ら薬をその身体に取り入れる事はない。
曹操の右腕として生きていながらも曹操の恋人として生きている。
だが肝心の曹仁は興味がないように装う。
仲間であろうと敵であろうと容赦のない彼には冷たい態度は当たり前だと周囲は捉えていた。
だが曹操と二人っきりの時は甘える姿は想像は出来ないであろう。

「孟徳、また無駄なシャブ(覚醒剤)が出回っているが?」
「いや、儂等が扱うものではないぞ。多分下っ端が質の低いシャブを売っているんだろう」
「そうか、なら回収はするのか?」
「放っておけ。どんな事があろうと儂等には害は及ばぬ」
「あい、わかった…だが何かあればシャブを売り付けた奴は消すがよいな?」
「ああ、子孝に任せよう…」

会話が終わるなり曹仁は懐から葉巻を取り出すとジッポーで火を点けて煙りを吸い、匂いを堪能する。

「子孝…その葉巻、使ってくれておるのか?」
「孟徳が折角くれたものだから使わないとな」
「使ってくれて嬉しいぞ…」
「孟徳が強引に渡すからだろう。嫌だったら仲間にあげていたが」
「素直に嬉しいと言えばよいものを…」
「そんな恥ずかし事言えん」

曹操の言葉に曹仁は顔を真っ赤に染めた。
素直に為れない曹仁の姿に曹操はにこやかに微笑む。

いつもはツンケンとしているのにデレてくる曹仁に曹操は慣れていた。

「一応は礼を言っておこう…」
「相変わらずつれないのお」
「そのつれないのが好きなのにな」

曹操は曹仁の側に近寄る。

「子孝は儂の事が嫌いか?」
「何で?」
「態度が冷たいぞ」
「甘えて欲しいのか?」
「ああ、そうしたら儂は嬉しいぞ…」
「そうか…善処しよう」
「そうしてくれ」

相変わらずの態度な曹仁だが善処すると呟く彼に曹操は淡い期待を持ち、曹操も新しい葉巻に火を点け吸ったのであった。



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4th.Jun.2011


羽飛

(現代パロ)


まさか、任務に失敗するなんて思わなかった。

追っ手を撒くのに必死で関係のない者を傷付けても心は痛まない。

自分が生きるのに必死だった。
ただ生きて、彼の元に辿りつければそれでいい。

お前に会いたい…。

深夜の高層マンション。
関羽はそのマンションの一室に向かった。

夜中に尋ねるのは悪いと思いつつもインターフォンを鳴らす。
その音に部屋の住人がドアを開けた。

「誰だ、こんな夜更けに…て、雲長か。どうしたんだ?」
「すまん翼徳、匿って欲しい…」
「とりあえず、中に入れ」
「ああ…」

関羽は張飛の部屋へと踏み込んだ。
すれ違う時に感じたのは微かに血の臭いを感じた。

「雲長、怪我しているのか?」
「どうしてそう思う?」
「血の臭いがした。任務だったのか?また誰かを殺めたのか?」
「任務だったが、失敗した…敵に追われる身だ。暫くは身を隠す、長いはしないから安心しろ」
「雲長、手当てするから服脱いで…」
「すまん…」

関羽は張飛に言われるまま服を脱ぐと関羽の肩に新しい銃創があった。
張飛は新しい布で止血して手当てを施す。

「もう、今の仕事は止めないか。人殺しなんて止めてくれよ…」
「翼徳、拙者はもうこの稼業を長年やってきた。裏の世界から脚を洗うのは到底無理だ」
「俺は心配なんだよ、もう雲長が傷つく姿は見たくない…」
「翼徳…すまない」

関羽は張飛を引き寄せると抱きしめる。
張飛は関羽の体温を感じて涙を流す。

「雲長、好きだ。大好きだ。だから忘れないでくれ…此処は俺の家だけど雲長が安らげる場所だと言う事を」
「ああ、忘れるものか。拙者は翼徳のものだ。どんな事があろうともお前の元に帰ると誓うぞ…」
「本当か?約束だぞ雲長」
「ああ、愛している翼徳…」
「俺も愛してる…」

二人は口付けを交わした。
朝が来れば関羽が居なくなるのを知っていた張飛は関羽の身体を抱きしめて眠りについた。
関羽は愛しい張飛に微笑みを浮かべその身体に腕を回した。

「すまない、またお前を悲しませる事になるな、それでも拙者は止める事は出来ない」

暗殺者として生きる自分は人としての幸せは得る事は出来ない。
だから刹那の時でもお前と共に生きられる時が何よりの幸せなのだ。

関羽は張飛の額に口付けて眠りについた。



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4th.Jun.2011



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