羽飛
夜空に流れる天の川(羽飛編)
満天の星空がまるで大河のようで美しい夜空を見上げながら張飛は酒を飲んでいた。
そして張飛の隣には関羽が寄り添い同じ酒を飲み交わしている。
「兄者…綺麗な星空だな」
「そうだな…」
「夜空を見ながら酒を飲むのは最高だ」
「そう言ってくれると誘った甲斐があるな」
「珍しいな、兄者から一緒に飲もうと誘うなんて」
「たまには飲みたい時があるのだよ」
関羽は酒を飲みながら張飛を見る。
「今日は七夕だな。織り姫と彦星が一年に一度会う事を許された日か…素敵だな」
「一年に一度か…拙者は翼徳と毎日一緒に過ごしていたいな」
「兄者、恥ずかしい事を言うなよな…」
「翼徳は拙者と毎日会うのが嫌か?」
「そんな事ない。兄者と一緒にいるのは嬉しいが恥ずかしいんだよ」
「相変わらず照れ屋だな」
「うっさい。俺は兄者とどんな事があろうと一緒だ。兄者が俺を求めるように俺も兄者を、雲長を求めてるんだ…」
「翼徳…」
張飛は関羽に抱き着いた。
関羽も張飛の身体を抱きしめる。
「雲長…俺と離れる事になっても俺の事を想ってくれよ。俺も雲長の事を想うから…」
「ああ、翼徳、約束する…拙者はずっと翼徳を想うと」
「雲長…ありがとう」
「翼徳、愛してるぞ…」
「俺も雲長を愛してる…」
二人は抱き合いながらゆっくりと唇を合わせたのであった。
終
お題配布元:ALLODOLA
http://id17.fm-p.jp/313/allodola1000/
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7th.Jul.2011
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