1/7

名前変換

「ウソ…」

初夏の日差しが眩しい休日のとある朝。一年ぶりの夏服たちの中で、お気に入りのスカートを履こうとして、あたしは固まった。

精一杯お腹を引っ込めても、スカートのホックが引っかからないのだ。

「何、どうかした?」

あたしの声を聞いてか、大翔が部屋の向こうから声を掛けてくる。

「スカートが、入らない…。太ったっぽい…」

悲しい声で、あたしはそう答えた。

体重は増えてないのに…
" たるんだ " ということなのか…

「あー…、まぁでもあと2cmぐらいじゃん?ちょっと頑張れば痩せるんじゃない」

大翔が優しくフォローしてくれる。
せっかくお気に入りのスカートでデートしようと思ったのに情けない…

仕方なくあたしはワンピースに着替え、デートに出掛けた。
[ 1/7 ]

←Prev | 目次 | TOP | Next→

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -