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名前変換「ウソ…」
初夏の日差しが眩しい休日のとある朝。一年ぶりの夏服たちの中で、お気に入りのスカートを履こうとして、あたしは固まった。
精一杯お腹を引っ込めても、スカートのホックが引っかからないのだ。
「何、どうかした?」
あたしの声を聞いてか、大翔が部屋の向こうから声を掛けてくる。
「スカートが、入らない…。太ったっぽい…」
悲しい声で、あたしはそう答えた。
体重は増えてないのに…
" たるんだ " ということなのか…
「あー…、まぁでもあと2cmぐらいじゃん?ちょっと頑張れば痩せるんじゃない」
大翔が優しくフォローしてくれる。
せっかくお気に入りのスカートでデートしようと思ったのに情けない…
仕方なくあたしはワンピースに着替え、デートに出掛けた。
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