「あの…離してもらえません?」
「やだなあ、こんな可愛い子が、路上ガールに転身している真っ最中を見逃すわけいかないって」
「別に……関係ないでしょ」
「あ、もしかして家出ガールだったか?まあ俺としてはどちらでもいいんだけど、君はどっちがいい?」
「べつに……どっちでもいいです」
「そんな野良猫みたいに警戒しないでよ。君が良ければ……まあ、家と俺の彼女を提供してあげるよ?」
「彼女を提供…?」
「そう。でも、他にも彼女いるけど、いい?」
「気にしません……」
「おっと、眠たいの?」
「あなたの……かのじょに…なります……ふにゃああ」
「よーし決定な!って、寝るの早っ!!」
とある路地裏にて、交わされた会話。
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