絶賛ボコられ中の私です。あの後、街に出たんだけど、へーわさんが自販機投げてきた。


ギリギリかわしたけど、体勢が崩れて転けた。ずるーんと、華麗に。


「ぐえ、へーわさん痛い」

「うっせ、しゃべるな、息するな」

「けほっ、へーわさんは、女子供に手を出さない優しいヘタレだって聞いたのにぃ」

バキッとゴミ箱が当たる。やっばい、マジ死んじゃうよ私。周りの人は誰も助けてくれない。泣きそう、泣かないけど。


マジでこのままだと死んじゃう。なんて私が思っていたら、でっかい影が私とへーわさんの間に居た。


「オー喧嘩良くないヨー、静雄、女のコにテを出しちゃダメダメ」

「邪魔すんじゃねえサイモン!!!」


なんかよく分からない外国人の板前?みたいな格好をした人が説得してる。


その人がこちらを向いて口を開く。

「オ嬢サンも、喧嘩ヨクナイ、寿司喰ウとイイヨ!」


「はぁ?げほっ、げほっ……」

「なぁ、サイモン。俺はコイツからふっかけられたんだ」


へーわさんがサイモン?さんに気を惹かれてる今のうちに、私は全身に力を入れてその場から逃げ出した。


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