「タマちゃんおはよー!」
「……ああ、紀田正臣君!」
「えっ?忘れてたのかよ…!」
いやーなかなかちゃん付けで呼ばれないから、一瞬フリーズしちゃったよ。テヘゲロ。
静雄ん家に住むと決めた翌日には、前の部屋を引き払った。そんで預金してたお金で露西亜寿司に行った。
奢るって言うのに、結局小銭しか出せなかった。年上だからって、頑張りすぎですよぅ。
持って行ったのは、パソコンと例のファーコートと着替えを数着。あまりの少なさに静雄は驚いていた。
あ、でも例のファーコートを見て、嫌そうな顔をしてた。これってまさか…?
そして、更に数日後、つまり今日、私は紀田正臣君…正臣君といっしょにご飯を食べ、敬語なしに話せる仲になった。
まだ教室ではぼっちな私だけど、一応がんばってるよ☆
「珍しいね。正臣君が朝から会いに来るなんて」
「んーまあな。昼休みさ、俺のダチを連れてきていい?」
「いいよー!友達が増える…!」
「まさか…タマ……友達ゼ、」
「おーっといけない!そろそろショートが始まっちゃう!じゃあね!」
「はいはい。またな」
苦笑気味の正臣君…なんか年下に舐められている気がする!同級生には避けられているけどね!
「ん…?」
見慣れないアドレスからメールが来てた。件名は…【こんにちは、久しぶり】。誰だよ。
メール内容を見ようとしたら、ちょうどいいところに担任が入ってきた。チッ。
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