「タマちゃんおはよー!」

「……ああ、紀田正臣君!」

「えっ?忘れてたのかよ…!」


いやーなかなかちゃん付けで呼ばれないから、一瞬フリーズしちゃったよ。テヘゲロ。

静雄ん家に住むと決めた翌日には、前の部屋を引き払った。そんで預金してたお金で露西亜寿司に行った。

奢るって言うのに、結局小銭しか出せなかった。年上だからって、頑張りすぎですよぅ。

持って行ったのは、パソコンと例のファーコートと着替えを数着。あまりの少なさに静雄は驚いていた。

あ、でも例のファーコートを見て、嫌そうな顔をしてた。これってまさか…?

そして、更に数日後、つまり今日、私は紀田正臣君…正臣君といっしょにご飯を食べ、敬語なしに話せる仲になった。

まだ教室ではぼっちな私だけど、一応がんばってるよ☆


「珍しいね。正臣君が朝から会いに来るなんて」

「んーまあな。昼休みさ、俺のダチを連れてきていい?」

「いいよー!友達が増える…!」

「まさか…タマ……友達ゼ、」
「おーっといけない!そろそろショートが始まっちゃう!じゃあね!」

「はいはい。またな」


苦笑気味の正臣君…なんか年下に舐められている気がする!同級生には避けられているけどね!


「ん…?」


見慣れないアドレスからメールが来てた。件名は…【こんにちは、久しぶり】。誰だよ。

メール内容を見ようとしたら、ちょうどいいところに担任が入ってきた。チッ。

[ 39/54 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]

戻る


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -