ポイッと投げ捨てられる。ぐえっ、と息が詰まる。うぅ……へーわさんひでー。
「あのクソノミ蟲に頼まれたのか?あ゙ん?」
「……っ、ふぅ。いざやさんが頼むわけないじゃないですか」
背中は痛いし、呼吸しにくいし、もー最悪、死ねよ。
「ほー、で、手前は自主的に来たと」
「まーそうなりますね、はぁ……知ってたんだろうなー」
「なんだよ」
「嫌いなへーわさんにはおっしえーません!!」
手を地面について、力をこめて起き上がる。テレポ!この場から逃げ出せ猫柳タマ!!
ひょいっと壁に駆け上がって行く。ちらっと下を見ると、身体を震わせているへーわさん。
たらり、と冷や汗が垂れた時、へーわさんが私の後ろから飛んできた。
「うっそ!?」
「女だろうが容赦なく殺す殺す殺す殺す!!!」
ヤバい、楽しくなってきた。
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