夏の風物詩と言いますが、恐怖体験でしかない(虫です)
2017/06/30 22:15


仕事が終わり帰宅し、飼っているオカメインコを自室で放鳥するのが日課になっている。
今日もそうで、私はごろごろベットに横たわりながら鳥たちとまったりくつろいでた。で、
ふと。ほんとに何となくふと顔を上げると。
ベットから見える棚の前に、黒光りしたあの虫の大きい死骸らしきものがいた(しかも仰向け)

何の因果か我が家では種類を問わず虫を見つけるのは必ず私で今日もそうかー、ぐらいに思って処理を母に頼んだのだが、ふと。あれはいつ、私の部屋で死んだのだろうと気づいた。
昔から虫に敏感な私は学生の頃から自分のおこづかい、バイト代、今は給料で常にどこの部屋にもホウ酸団子、ジェットのプロさんを買って置いている。さらに今の家(築年ぐらいの木造一軒家)に越してきた時も常備し、さらに室内と室外の隙間を出来るだけ無くすためあらゆる隙間(水回りから換気扇まで)をテープで封鎖し、虫の侵入をふさいできた。
そのお蔭かキッチンやリビングでは一度もそいつらは姿を見せなかったのだが、なぜか3年に1回ほどに私の部屋に出てくる。しかもそこそこ大きいのが。それも何の因果なのか…
おそらく、自室に設置しているエアコンからか、エアコンを設置している壁の隙間からか侵入しているのだろうがそこはもう素人の私にはどうすることも出来ない。なので悔しいかな、恐怖を覚えつつも放置している。
私は自室では一切物を食べないように徹底してるし…水もないし…虫が入ってきてもホウ酸団子くらいしか奴らが食べられるものはないと思うのだが、ホウ酸団子も即効性ってわけではない。死んだ奴も、きっとホウ酸団子を食べてしまったのだろうと思うが何日かは生きていたはずである…そのはずである…

…私は知らないうちに、いったいどのくらい奴と生活を共にしていたのだろうか。
それを考えた瞬間、私の背筋が震え上がった。


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