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―じーちゃんと、ばーちゃんと―
目を覚ますと朝
正しく言えばお昼に近かった
昨日のはなんだったのだろう?と考えながら軽く伸びをした
下から話し声が聞こえてくる、帰って来たんだ!
そう嬉々として階段を走り降りた
「ばーちゃん帰ってきた?!」
いきなり声を掛けたからかおばちゃんが
ちょっと吃驚した顔をしたけど
直ぐに表情が曇った
あれ?なんでだろ?
おばちゃんは一回ギュッと唇を噛みしめたあとに口を開いた
「あのね、お母さん…おばぁちゃんは、
おじぃちゃんと一緒のところに行ったよ」
ーーーえ?
少しふらついてしまった
ばーちゃんはじーちゃんのところ?
あのずっと上の方?もうばーちゃんも居ないの?
帰って来るんじゃなかったの?
あれ?夢?あの夢のじーちゃんとばーちゃんは…
『 強く生きてね』
あぁ、
そっか2人僕にお別れに来てたんだ
最後に僕に会いに来てくれたんだ
そう理解した瞬間
堰が切れた様に涙が止まらなくなった
だめだ強くならなきゃ、だめなのに
その考えに反して涙は止まってはくれなかった
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