刀装シリーズ | ナノ
悪ふざけも大概に
鯰尾兄が粟田口藤四郎ごっこしようといった。
なんじゃそれと大将が疑問を口にするが、俺っちも分からない。鯰尾兄が、要は創作藤四郎を三人で作ることにしよう、役はさに子だという。それは、大将を俺っち達の仮の兄妹にしようということだろうか?
大将は、それっていいの?と複雑そうだが、鯰尾兄がごっこだから軽い遊びというと、はりきりだした。それでいいのか。
「名前どうしよっか?審神者て、埴輪に聞こえるから埴輪切藤四郎しようか?」
「大将、それは粟田口派に喧嘩でも売ってるのか?」
「さに子・・・ちなみにその名前の由来は?」
「人とともに埴輪までも切ってしまったことから」
「それ、燭台切さんとばっちりじゃん!」
「旦那、可哀想に、ふっ」
「薬研、お前内心楽しんでるだろう?」
「失礼な、お母さんをリスペクトした結果だよ!あと、開戦の台詞かっこいい!本丸から見てた時思った」
「台詞は?」
「粟田口派・・・一振、埴輪切藤四郎・・・参る!」
「これは酷い」
「大将の暴挙がとどまることを知らない」
「否、燭台切さんに対して」
藤四郎なのに、なんで燭台切の旦那がでてくるんだ。
それと、二人は気づいてないが、背後に旦那がいることはもう少し黙っておく。
15/5/28
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