刀装シリーズ | ナノ






悪ふざけも大概に



鯰尾兄が粟田口藤四郎ごっこしようといった。

なんじゃそれと大将が疑問を口にするが、俺っちも分からない。鯰尾兄が、要は創作藤四郎を三人で作ることにしよう、役はさに子だという。それは、大将を俺っち達の仮の兄妹にしようということだろうか?

大将は、それっていいの?と複雑そうだが、鯰尾兄がごっこだから軽い遊びというと、はりきりだした。それでいいのか。


「名前どうしよっか?審神者て、埴輪に聞こえるから埴輪切藤四郎しようか?」
「大将、それは粟田口派に喧嘩でも売ってるのか?」

「さに子・・・ちなみにその名前の由来は?」
「人とともに埴輪までも切ってしまったことから」

「それ、燭台切さんとばっちりじゃん!」
「旦那、可哀想に、ふっ」
「薬研、お前内心楽しんでるだろう?」

「失礼な、お母さんをリスペクトした結果だよ!あと、開戦の台詞かっこいい!本丸から見てた時思った」

「台詞は?」
「粟田口派・・・一振、埴輪切藤四郎・・・参る!」

「これは酷い」
「大将の暴挙がとどまることを知らない」

「否、燭台切さんに対して」


藤四郎なのに、なんで燭台切の旦那がでてくるんだ。
それと、二人は気づいてないが、背後に旦那がいることはもう少し黙っておく。



15/5/28

[ 94/106 ]

[*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]



「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
×
- ナノ -