刀装シリーズ | ナノ
起きたあとは
居眠りをしてしまった。
はっと気づいてなんか窮屈だなと、辺りを見まわせばなんか増えている。
鯰尾兄が俺っちを抱き枕しているのを見て、ちょっと真顔になってしまった。こんな風になってしまったのは理由があるが大変暑苦しい。大将は刀装兵に埋もれていた。
「起きたら、増えてるね」
「サニワがしあわせそうにねてます。またはなぢをたらして」
「鯰尾兄と大将はわかるが、なんで太刀勢と槍まで寝てるんだ」
昼寝から起きると、一緒に寝ている者が増えていたことに遠い目をする小夜と今剣。
でかい野郎まで潜りこんでいる。思わぬ面子に、ぎょっとするが一部巻き込まれたに違いないか。それを見ての感想を口々にいうが、その光景を気にせず妖精達は畑と水田の様子を見に行くと、刀装兵達は見回りに行くらしい。
正直、微妙な心境だ。俺っち自身のことを棚にあげつつ、この先これでいいのかと思わなくもない・・・とにかく、起こそうか。
15/5/28
[ 93/106 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]