刀装シリーズ | ナノ
宗三さんと軽騎兵
「貴方達、兄上に何かしましたか?」
刀装兵、後ろから摘みあげられる事例発生。というのは、置いといて出陣していた宗三だった。昼頃に切りあげて帰城したのか。
ちょっと、ね。と片手をあげると宗三がはあ、息はく。
「本当に、貴方達は・・・しかし、連日続く忙しなさもありましたし。これで良かったのでしょう・・・」
さわりと頭を撫でられた。おお?宗三、素直じゃないな。心配してたんかー。
「何ですか?その目は・・・その言いたそうな目は」
どこかで聞き覚えあるような?通りすがりの山姥切がちらっと見てたのは刀装兵見逃さない。
いつまでも来ない刀装兵に、他の刀装兵達が何してんのーと駆け寄ってくる。あーお前らそんなによちゃだめー。
「何故・・・毎回、軽騎兵達が寄ってくるのでしょうね?」
解せないというような表情をする宗三に、あたりまえのように集う軽騎兵達。軽騎兵達と宗三にも色々とあるんですよ。
「駄目ですよそんな目で訴えても」
じっーーー。
「・・・」
じっーーーー。
「・・・はあ・・・」
軽騎兵達による一斉凝視に、宗三は仕方なしと首を振り手の平に乗っけてくれる。おーい、みんな乗ってもいいってー!と軽騎兵達がわちゃあとくっつきはじめた。うん、刀装兵もくっつこう。
16/1/17
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