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おやすみが言いたくて起きてた(伝勇伝・ライナとガスターク)
2012/04/15 00:57
※現パロで高校生ライナと小学生なガスターク
「ただいま」
家に帰って「おかえり」と聞こえてくるのはなんだか嬉しいことなのだと、最近知った。
「おかえり、ライナ」
「ただいま、スイ。リルは?」
「にいさんなら、クゥとわんこたちとあそんでるー」
「そっか。あ、レファルは」
「リーズとけんかしてないてた」
「あーあ、アイツらまたか」
「ね」
「ん?」
「『スイは』って」
「ああ、スイは?」
「ライナのことずっとまってた!」
「うん、ただいま」
「へへっ、おかえりのちゅー」
「……お前、そういうのは男同士でするもんじゃないって」
「ライナはぼくのおよめさんだもーん」
「いやいや」
玄関先でスイと話しているとわらわらとピンクたちがあつまってきた。
「おかえり」
「おかえりーライナ!」
「ライナ…………ぐす、リーズが」
「ライナ……レファルがばかすぎる」
とりあえず泣いてるレファルの顔を拭いてやる。ああ、鼻水も出てるし。
「ほら、レファル泣くなって。スイ、何お前も泣こうとしてんの、嘘泣きは構わないぞ。リーズ、もうレファル泣かせんな面倒くさいから。クゥ、リル、ちゃんとわんこにごはんやったか?うん、そうか」
しかし自分がこうして小学生たちの面倒を見ることになるとは思っても見なかった。まあ、ライナの両親もいるのだけれど、生憎夜は仕事に出ている。
そもそもあの二人が知り合いの子だからとこんなに沢山預かるから我が家が小学校のようになってしまっているわけで。
……もう、先生気分なんですけど。
今日は遅くなってしまったし早く寝ようと思って、はてと首をかしげる。
コイツら、いつも8時には寝てたよな?
時計を見れば、9時を少し過ぎた頃。
「何で寝てないんだ?遅くなるから先寝とけって言ったろ?」
「「「「「おやすみがいいたくておきてた」」」」」
……もうしばらく先生でもいいかも。
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