お前の隣は続編 | ナノ

色々考える

倉持にも言われて気持ちをはっきり伝えることの大切さってやつに気づいてから、改めてちひろに告白した。
あの時は、自然と気持ちを伝えることが出来た。
まあ、二人きりだったってのもあるけど。

時が過ぎて、日付は変わる。
んで時間が経ってまた分からなくなった。

気持ち伝えるって、具体的にどうすりゃいいんだ。


好きだって気持ちを全面に出すのか?
『好きだちひろ!好きすぎてやべぇ!』
…なんて柄じゃねぇし、まず俺自身が気持ち悪すぎて無理。

んじゃどうする。
ずっとちひろの傍にいて一時も放さないか?
『お前の隣にいたいから放さねぇ』
…いや、クラスが違う時点でそれは無理だ。

「チッ…分からねぇよ」

「ヒャハ!何辛気臭い面してんだよ!」

「…いや、別に」

「どうせまたちひろちゃんのことだろ」

「…」

否定できなかった。
実際その通りだしな。

けどにやにやしてるこいつに相談はしたくない。
これは単なる意地。
けど他に相談する奴もいない…。

「…あのさ倉持」

「ヒャハ、なんだよ」

「お前、自分の恋にも目向ければ?」

「なっ…余計なお世話だっつーの!」

一瞬相談しようかとも思ったが、やっぱりこいつは嫌だ。


結局はっきりした答えは出せないまま、とりあえずちひろに会いたいという理由だけで休みの時間に会いに行くことにした。
俺から会いに行くなんて初めてのことだから、ちひろは驚きそうだな。

多分これだけでも俺の行為は気持ちを伝えるってことになるだろう。
今までしたことないことやってんだし。

さてと、どんな反応してくれんのか楽しみだ。
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